シンポジウム「震災と芸術」を開催しました!

2012年3月5日

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シンポジウム「震災と芸術」を開催しました!

現在開催中の東日本大震災復興支援特別企画「気仙沼 / リアス・アーク美術館 / N.E.blood21:坂本英子」の関連事業として、3月4日にシンポジウム「芸術と震災」を開催しました。
八戸市在住の美術家坂本英子さんの作品展示がおこなわれている展示室で実施した今回のシンポジウム。リアス・アーク美術館学芸課係長山内宏泰さんによる気仙沼の被災状況の報告のあとに、災害時におけるアートの役割、そして復興のこれからなどについて議論しました。
災害時やその復興の際に、アートが果たしてどれほどの力を持ち得るかは未知数といえます。そうしたなかで、坂本さんの発言にもあったように、作家の担う役割としては(美術館もふくめ)、何か特別な支援活動を実践していくということも大切かもしれませんが、震災前と変わらない活動を継続していくということも、震災前の日常を取り戻すという意味では重要なのかもしれない、そんなふうに考えさせられるシンポジウムでした。
また、山内さんが提言されたように、当事者である被災者の生の声を発信する場を設けるということは、被災地の実情を知るうえで欠かせません。そうした意味でも、復興支援プロジェクトとして、このような発信の場を設けることができた今回のプロジェクトの意義は大きく、今後も長期的な視野のもと、継続していく必要があるのではないでしょうか。
「気仙沼/リアス・アーク美術館/N.E.blood21:坂本英子」の作品展示は、3月11日まで開催しています。ぜひご観覧ください。