2012年2月18日(土) - 3月11日(日)
常設展

2011年3月11日に発生した東日本大震災は地震と津波によって東北地方に未曾有得の被害をもたらしました。破壊された町は現在復興の只中にあり、被災者の最低限の生活を保護し、経済・産業の安定を目指す取り組みが進んでいます。一方、芸術文化による支援活動も様々に行われ、被災者の精神面をケアする大きな役割を担っています。
幸いなことに比較的被害の小さかった青森市に建つ青森県立美術館は、同じ東北で起こった「悲劇」から日本の今と未来を考えていくためのプロジェクトを、年度をとおして行ってきました。本展は甚大な被害を受け、現在もなお休館を余儀なくなれている宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館と連携し、震災1周年を機に今一度被害の様子を振り返り、復興支援のあり方を考えるプロジェクトです。気仙沼市の被災状況と、リアス・アーク美術館がこれまで行ってきた東北・北海道在住若手作家支援の企画展「N.E.blood21」の紹介、そして今年度中止となった「N.E.blood21」に参加予定だった八戸市在住の美術家坂本英子の作品展示を行います。
現実が芸術の想像力を遙かに越えてしまった今回の震災、その破壊と再生の過程から我々は何を学び、何を考えるべきなのでしょうか。本展が、生きることそのものの意味を問い直し、価値の見直しや視点の転換を迫られたこの歴史的事件を風化させることなく、より良き未来を切りひらく礎とするための機会となれば幸いです。また、「東北・北海道在住若手作家の活動拠点となる」ことを目標に開催されてきた「N.E.blood21」展を継承することで、芸術的な想像力の可能性を示し、あわせて東北の芸術活動を支援する一助となることを願っております。

観覧料:常設展チケットが必要です。
主催:青森県立美術館
協力:リアス・アーク美術館、Neアーティスト協会

関連事業:シンポジウム「震災と芸術」

日時:2012年3月4日(日)14:00~15:30
パネリスト:
山内泰宏(リアス・アーク美術館学芸係長)
岡田卓也(美術家、Neアーティスト協会代表)
坂本英子(美術家)
飯田高誉(青森県立美術館美術統括監)
モデレーター:
工藤健志(青森県立美術館学芸員)