現在開催中の常設展「秋のコレクション展」のなかでの小企画『×AプロジェクトNo.11 中野渡尉隆「星・雪・水蒸気」』が、大変好評のなか、去る10月23日(日)に、十和田市現代美術館で、中野渡さんのワークショップを開催しました!中野渡さんは、十和田市出身のアーティストということで、今回十和田市現代美術館と連携しての開催でした。
ワークショップは、自分の「指」や「鼻」や「耳」を型どり、石膏オブジェを制作するというもの。最初に、中野渡さんの説明をきいて、早速みんなチャレンジ。1本めの指の石膏オブジェができあがると、みんな一気に笑顔に!「石膏オブジェをつくる」と言われても、なかなかイメージしにくかったのでしょう。実際できあがってみると、自分の指紋や、爪、しわなどが、本当に鮮明にくっきりと浮かび上がります。白一色になった自分の指は、光と影だけの色を帯びて、いつも気づかない表情に気づかせてくれます。一度感覚をつかむと、あとはみなさんどんどん型取りをすすめていきます。水と粉をかきまぜる時間、タイミングさえ間違わなければ、簡単にきれいにかたどれるので、みんなとっても楽しそう!
「耳」「鼻」は、難しいので、モデルをお客さんのなかから選んで、中野渡さんが型取り。一番びっくりしたのは、「耳」の形!「耳」って、形を知っているつもりだったけれど、じっくり観るととっても不思議な形なんです。私たちにはこんな不思議な耳がついているんですね。
あっと言う間に、午前の部、午後の部と、ワークショップは終了。どんな展示になるのかわくわくしながら、次の日を迎えました。
24日(月)、美術館の休館日を使って展示作業!ちょっと石膏オブジェが少ないのではないかな?と心配していましたが、そんな心配は無用!空間をゆったりと使って、なんだか空間のなかをくるくると漂っているような感覚におちいってしまう、とても美しい展示にしあがりました。
展示の公開は、本日より11月20日(日)まで、十和田市現代美術館にて。参加者のみなさんはじめ、ワークショップに参加しなかった方にも楽しんでいただける展示になっていると思います!
とにかく美しく、不思議な空間になりました。
また、今年度開催された「おでかけプロジェクト」の成果展示として、青森県美でも、12月よりこの中野渡さんの展示及び、伊藤二子さんの展示を開催する予定です。そちらも決まりましたら、またお知らせいたしますね。
それでは、中野渡さん、参加者のみなさん、十和田市現代美術館のスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!