青森県立美術館パフォーミングアーツ復興支援事業「東北からの声 東北の現在」

2012年1月21日(土) ━ 1月21日(土)

演劇 終了
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青森県立美術館パフォーミングアーツ復興支援事業「東北からの声 東北の現在」

青森県立美術館パフォーミングアーツ復興支援事業「東北からの声 東北の現在」

東日本大震災の被災地の演劇人と青森県の演劇人
復興のために活動する小説家と青森県民が震災後の想いを伝え、考えるドラマリーディング公演・シンポジウム「東北からの声・東北の現在」を開催します。

概要

2011年3月11日に未曾有の被害をもたらした東日本大震災によって、東北地方は大きな被害を受け、多くの人命が失われました。
それから1年、東北はどう変わり、変わらないのか・・。
被災地の演劇人、復興支援を行っている小説家、そして青森県民が、一つになって、文化とアートの視点から「東北からの声」と「東北の現在」、そして「これからの東北」を表現し、考えるドラマリーディングとシンポジウムを開催します。
※青森県から「東北からの声」と想いを響かせるため、第2部ドラマリーディング「あおもり犬のおはなし」の参加者を広く募集します。

 

第1部「東北からの声」(有料/要予約)
ドラマリーディング
被災地で活動する演劇人と震災後の想いを作品にした小説家が贈るドラマリーディング
(入場料金は「東日本大震災寄付金」として日本赤十字社に寄付されます。)

 

第2部「東北の現在」(無料/要予約)
ドラマリーディング (県民参加者募集中/1月6日締切)
青森県内の演劇人と県民参加者が声を合わせて現在の想い伝えます。シンポジウム
被災地で活動する演劇人、復興支援を行っている小説家が、文化・芸術の視点から「東北からの声」と「東北の現在」、そして「これからの東北」を考えるシンポジウム。

 

県民参加者募集についての詳細

開催概要

期日

2012年1月21日 (土)

会場

青森県立美術館シアター

来場者サービス

「カフェ4匹の猫」ドリンクの割引
第1部「ドラマリーディング」と第2部「シンポジウム」の両方をご予約の方は、青森県立美術館内「カフェ4匹の猫」でのドリンクが全品10%引きとなります。 (当日受付時に割引券をお渡しします。当日限り有効)

 

無料託児サービス
第1部開場から第2部終了まで、無料託児サービスを行います。ご希望の方はご予約の際に、事務局へ託児希望とお知らせ下さい。

チケット料金

第1部 ドラマリーディング公演「東北からの声」
前売り 1,000円 (当日1,500円)
※予約制となっており、チケットは当日受付にてお渡しします。
※御予約の際は、当ページ添付の「東北からの声 東北の現在」チラシPDFに付いている申込用紙を御利用下さい。
※入場料収入は全額「復興書店」より「東日本大震災寄付金」として日本赤十字社に寄付されます。

 

第2部 シンポジウム 「東北の現在」
入場無料(事前申込みが必要)

 

予約受付 お問い合せ窓口

青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会事務局
〒038-0021 青森市安田字近野185 (青森県立美術館内)
電話:017-783-5243 (平日9:00〜17:00)
FAX:017-783-5244
Eメール:drama@aomori-museum.jp

事業概要

第1部 ドラマリーディング公演「東北からの声」
主催: 復興書店
共催: 青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会

 

第2部 シンポジウム「東北の現在」
主催: 青森県立美術館・青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会
協力: 復興書店・せんだい舞台芸術復興支援センター・三角フラスコ・弘前劇場

作品内容

第1部ドラマリーディング「東北からの声」

2012年1月21日 (土) 10:00〜12:00 (受付開始9:00〜/開場9:30〜)
※受付は9時より1階シアター前にて開始し、受付順に座席をお選び頂きます。

 

(1) 10:00〜10:30
上演作品:
『冬眠まんざい』
雪国に住む東北の在りの様を活写した作品。

作:
秋浜悟史

演出:
石川裕人 (宮城県名取市)

出演:
絵永けい (TheatreGroup“OCT/PASS”/宮城名取市)
なかじょうのぶ独人芝居事務所 (宮城栗原市)

作品概要:
降りすさぶ雪と雪の切り立つ山と山の底に、一点こびりつく百姓家の中で、日々遅延されていく女の自殺と、帰らぬ女を永遠に待つ男の非喜劇。

 

(2) 10:30〜11:10
上演作品:
『キル兄にゃとU子さん』
震災後の福島の現在を切り取った、大信ペリカン渾身の作品。

作・演出:
大信ペリカン (福島県福島市)

出演:
満塁鳥王一座 (福島県福島市)

作品概要:
U子さんの町にはキル兄にゃが住んでいます。キル兄にゃというのはあだ名です。なぜそう呼ばれているかというと、彼が家中の新聞紙を切り刻んでは町中に撒き散らすからで、おかげで町の至る所には切れ端が積もり、道を歩くのも一苦労という有り様です。町の人たちはいずれ家の新聞紙がなくなればやめるさと大きく構えていたのですが、不幸なことにキル兄にゃの家は新聞屋で、切り刻む新聞紙はまだ底をつきそうにないのでした。

 

(3) 11:10〜12:00
上演作品:
オリジナル作品『作家の声 自作を読む』

作・演出:
中沢けい (小説家/埼玉県和光市) + 佐伯一麦 (小説家/宮城県仙台市)

作品概要:
東日本大震災の復興支援を目的に設立した「復興書店」において、自作の作品で朗読活動をし、その収益金を義援金として寄付するなど、震災を深く見つめる作家のオリジナル作品。

第2部シンポジウム「東北の現在」

2012年1月21日 (土) 13:00〜15:30 (受付・開場12:30〜)

 

ドラマリーディング上演 一般参加者募集プログラム
『あおもり犬のおはなし 〜ビートルズの引用による〜』

構成・演出:
長谷川孝治 (青森県立美術館舞台芸術総監督)

出演:
県民参加者 (公募) 青森県立美術館ドラマリーディングクラブ、青森市内中学生、県内演劇人

 

県民参加者募集についての詳細

 

作品概要:
青森県立美術館には大きな「あおもり犬」と呼ばれるアート作品があります。
あおもり犬は、何を見つめ、何を想い、何を抱いているのか。
その想いを、ビートルズの曲を引用し、現在の東北へのメッセージを込めて、長谷川孝治の構成・演出で、県民参加者約50人で贈る、ドラマリーディング。

 

パネルディスカッション
パネリスト:
中沢けい (復興書店/小説家/埼玉県和光市)
佐伯一麦 (復興書店/小説家/宮城県仙台市)
石川裕人 (TheatreGroup“OCT/PASS”主宰/劇作家・演出家・俳優/宮城県名取市)
なかじょうのぶ (なかじょうのぶ独人芝居事務所主宰/劇作家・演出家・俳優/宮城県栗原市)
大信ペリカン (満塁鳥王一座主宰/劇作家・演出家/福島県福島市)

ナビゲーター:
長谷川孝治 (青森県立美術館舞台芸術総監督)

アドバイザー:
国際交流基金 横道文司 (国際交流基金舞台芸術チーム)
国際交流基金 野田昭彦 (国際交流基金舞台芸術チーム)

リーディング・シンポジウム参加者プロフィール

参加団体

TheatreGroup“OCT/PASS”(シアターグループ オクトパス)=宮城県
1995年旗揚げ。仙台を拠点にテント、野外、倉庫、小劇場などで上演活動を実施。東日本大震災後、宮城県内(被災地)を巡回公演している。

 

劇団満塁鳥王一座 (ゲキダン マンルイトリキングイチザ) =福島県
1996年旗揚げ。福島県を拠点に国内各地で公演を実施。演劇と現在との共振を狙った創作活動を行っている。東日本大震災後、上演した「キル兄にゃとU子さん」は、多くの観客に福島の現実を強く訴えた。

 

参加者 (個人)

中沢けい (なかざわ けい) =埼玉県和光市
1959年生横浜市生まれ。千葉県立安房高等学校卒業。明治大学政治経済学部卒。1978年小説「海を感じる時」で第21回群像新人賞受賞。1985年小説「水平線上にて」で第7回野間文芸新人賞を受賞。2005年法政大学文学部教授に就任。

 

佐伯一麦 (さえき かずみ) =宮城県仙台市
1959年、宮城県生まれ。宮城県立仙台第一高等学校卒業。週刊誌記者、電気工等の職業につく傍ら、創作を志す。1984年「木を接ぐ」で海燕新人賞を、1990年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、1991年『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、1997年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平文学賞、2004年『鉄塔家族』で大仏次郎賞を受賞。2010年より大佛次郎賞 (第37回から)、野間文芸賞 (第63回から) の選考委員を務める。

 

石川裕人 (いしかわ ゆうじん) = 宮城県名取市
山形県東根市出身。劇作家・演出家・シナリオライター。TheatreGroup”OCT/PASS”主宰。高校時代から劇団を結成、役者・劇作・演出・作曲等を手がけ、2010年劇作100本を達成した。演出作は100本を越えている。NHKオーディオドラマ審査員。2001年から仙台劇のまち戯曲賞選考委員。2008年より土井晩翠わかば賞・あおば賞選考委員。「杜の都の演劇祭」総合ディレクター。日本劇作家協会会員。1991年度宮城県芸術選奨新人賞、1996年度宮城県芸術選奨受賞。著書に戯曲集「時の葦舟」がある。

 

なかじょうのぶ (なかじょう のぶ) = 宮城栗原市
1955年生まれ。1983年より独人芝居を始め、1987年なかじょうのぶ独人芝居事務所を結成。1997年「カイゴの鳥」で日本劇作家協会新人戯曲賞受賞。日本劇作家協会日本演出者協会会員。

 

大信ペリカン (おおのぶ ぺりかん) = 福島県福島市
1975年兵庫県生まれ、福島県在住。主宰する劇団満塁鳥王一座 (げきだんまんるいとりきんぐいちざ) で作・演出を担当。人が言葉を発する際の内面的な衝動が生む、身体及び声の”曖昧さ”と”物語”の結実点を発見することをテーマに創作活動を行っている。近年はその方法として複数の証言や目撃談をつなぎ合わせた話法で多角的な視点を導き出す”超ドキュメンタリー”劇作法を試みている。

 

長谷川孝治 (はせがわこうじ) = 青森県
1956年生まれ。青森県出身。1978年劇団「弘前劇場」結成。すべての作品の作・演出を担当する。1996年第1回日本劇作家協会最優秀新人戯曲賞を『職員室の午後』で受賞。2006年青森県立美術館舞台芸術総監督となり、現在に至る。最近では、演劇の戯曲のほか、大林宣彦映画監督作品の原作を担当。著書「戯曲集弘前劇場の二つの場所」(太田出版) 「弘前劇場の30年」(寿郎社) 他。

関連ファイル