Dance Aleko Aomori Lab’#1-3
Dance Aleko Aomori Lab'#2 ・ Lab'#3
第2回目となるLab’#2は、モダンダンス、第3回目となるLab’#3は、フラメンコを用いた舞台となります。
開催概要
上演日時(Lab'#2)終了いたしました。
2008年12月20日 (土)・12月21日 (日)
1st 18:30開場 19:00開演
2nd 13:30開場 14:00開演
※上演時間は80分を予定しています。
上演日時(Lab'#3)
2009年1月31日 (土)・2月1日 (日)
1st 18:30開場 19:00開演
2nd 13:30開場 14:00開演 ※完売いたしました。
※上演時間は70分を予定しています。
会場
青森県立美術館 シアター
※全席自由
※1公演につき180席限定となります。
料金
前売り券 (当日は500円増し)
ペア券 (一般2名) 4,000円
大人 2,300円
学生 1,000円
小・中学生 800円
ダンスアレコ青森のチケットをお持ちのお客様
青森県立美術館主催の企画展、常設展のチケットを割引価格 (団体料金) でお買い求め頂けます。
青森県立美術館主催の企画展・常設展のチケットをお持ちのお客様
ダンスアレコ青森の当日券を割引料金 (一般100円、学生60円引き) でお買い求め頂けます。
青森県立美術館メンバーシップ会員ご優待
青森県立美術館メンバーシップ会員は、一般・学生:前売料金の100円引き/ペアチケット:前売料金の200円引きにてお買い求めいただけます。割引チケットは、事前にご予約いただき、当日美術館にお越しいただいた際に料金と引き替えでお渡しします。ご予約は美術館総合案内カウンターもしくは下記問い合わせ先にて承ります。
公演当日のサービス
託児サービス
各公演の開催日に、開場から終演時間までの間、お子様1人につき200円で、託児サービス (1歳から) を行います。ご希望の方は、鑑賞の7日前までに、事務局へお申し込み下さい。
カフェ「4匹の猫」臨時営業
12月20日 (土)、1月31日 (土) に限り、17:00から19:00 (ラストオーダー18:30) まで、美術館のカフェが臨時営業いたします。パスタ類を中心とした軽食、デザート、ドリンクがお楽しみ頂けます。どうぞ、ご利用下さい。
主催
青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会・青森県立美術館
助成:財団法人地域創造
お問い合わせ
青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会事務局
住所 〒038-0021 青森市安田字近野185
Tel 017-783-5243
E-mail dance2008@aomori-museum.jp
チケット販売
ローソンチケット (Lコード 29582)・ 紀伊國屋書店・弘前大学生協・日弘楽器・サンロード青森・さくら野青森店・成田本店しんまち店・三春屋・長崎屋八戸店・青森県立美術館ミュージアムショップ
作品内容
原作:アレクサンドル・プーシキン「ジプシー」 訳/蔵原惟人
構成・演出:長谷川孝治 (青森県立美術館舞台芸術総監督)
Lab'#2
振付:昆賀子モダンダンススタジオ
出演 (ダンサー) :〈昆賀子モダンダンススタジオ〉橋本寛子・昆真千子・矢吹唯・前田一葉・高橋郁
〈青森県立八戸東高等学校表現科 第1学年〉石橋奨也・加藤千尋・工藤麗加・小林彩乃・下舘美晴・鈴木彩乃庭千裕・古川怜奈・三浦ひかる・吉田千秋
出演 (俳優) :〈青森県立八戸東高等学校表現科 第1学年〉久慈瑛介・工藤正熙・高屋勇柊・上野由香子・榎本栞奈・太田智美大村琴美・小村りさこ・坂本玲菜・清水ひかる・高橋愛理沙中村那美・福岡五洋・水野奈々実・山岸真維・山田眞子
舞台スタッフ:〈青森県立八戸東高等学校表現科 第1学年〉鹿野愛里未・高杉紗苗・野﨑由衣・藤川京子
Lab'#3
振付:津島美代子
出演:バイラオーラ/津島美代子、バイラオール/ベニート・ガルシア、カンタオーラ/森薫里、ギター/鈴木淳弘、ヴァイオリン/三木重人、パーカッション/今村直人
あらすじ (Lab'#2・Lab'#3共通)
文明社会に嫌気がさし、自由を求めて「ジプシー」の一団に加わったロシアの青年貴族アレコは、「ジプシー」の娘、ゼムフィーラと恋に落ちる。しかし、奔放なゼムフィーラはすぐに別の若いジプシーへ心を移してしまう。それを知ったアレコは、嫉妬のあまり錯乱状態に陥り、ゼムフィーラとその愛人を殺害する、アレコの中に潜む文明人の傲慢と「ジプシー」が体現する真の自由。その二つの矛盾が引き起こす生と死の物語。
体を使うということ
ダンサーの身体はそのまま芸術作品である。身体に芸術性のかけらも見ることができないダンサーは残念ながらダンサーの名に値しない。
しかし、わたしたちは自然を相手に体を動かしている農家の人や山で働く人、そして海で働く人たちの無駄を削いだ動きに美しさを感じる。
無駄を削ぐとは、任意のA地点からB地点までを最も短くかつ素早く動くことである。すべてのアスリートが身につけているその術を、人間は労働の中にあらかじめ持っている。
そして、ダンスはその労働の中の身体の美しさを集積してできている。この場合の労働とは経済学の概念で言われるそれではなくて、単純に体を使って働くことを意味しているのは言うまでもない。
現在、「言葉」よりも「身体」に重きを置いたダンスが、演劇よりも美しさを持つのは当然である。インターネット上を飛び交う「言葉」は、人間の精神と身体のバランスを著しく疎外する。日々の生活で知らぬ間に言葉に偏っていく人間は、バランス (調和) を欠いているが故に美しくない。だから、ダンスに人は惹かれるのだ。無心に身体を極限にまで追いつめ、幾度も幾度も美しさの軌跡をなぞろうとするダンサーに憧れるのだ。
青森県立美術館が、いや、青森県民が所有している「アレコ」三点はダンサーを最も美しく見せるために制作された作品である。
今、様々なダンスをその前で踊ろうとするのは、少しづつ狂っていく常識をもう一度元に戻すための芸術的な営みに他ならない。
他ならぬ体を使って。
青森県立美術館舞台芸術総監督 長谷川孝治