化け物展
化け物は、私たちにとってとても身近な存在です。昔から私たちの暮らしは、正月にはじまる年中行事や祭り、子どもたちの遊びの世界に至るまで、様々に姿を変えた化け物たちとともにありました。そして、現在もなお、化け物たちはあらゆるところに出現しては、私たちの心を未知の世界へと導いてくれます。
本展は、人間によって創造され、信仰され、そしておそれられてきた“化け物”を多彩な造形表現をとおして紹介します。今も昔も変わることなく人間を魅了し続ける存在“化け物”との交感を心ゆくまでお楽しみください。
開催概要
会期
2015年8月1日(土)~9月13日(日)
休館日
8月24日(月)
開館時間
9:00-18:00(入館は17:30まで)
観覧料
一般1,100(800)円 / 高校・大学生540(440)円
こども美術館デイ開催期間中[8月1日~9月13日]は、小・中学生観覧無料
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料
※常設展観覧料は含まれません
常設展とのセット券
一般1,500(1,210)円 / 高校・大学生800(680)円
※( )内は20名以上の団体料金
※前売券持参者の常設展観覧料は、一般410円 / 高校・大学生240円
主催
化け物展実行委員会(青森放送、青森県観光連盟、青森県立美術館)
協賛
A-FACTORY、アサヒビール
協力
国立民族学博物館、青い森鉄道
後援
NHK青森放送局、青森ケーブルテレビ、東奥日報社、デーリー東北新聞社、陸奥新報社、河北新報社青森総局、毎日新聞社青森支局、読売新聞青森支局、朝日新聞青森総局、産経新聞社青森支局、青森県教育委員会
お問い合わせ
化け物展実行委員会(青森県立美術館内)
〒038-0021 青森県青森市安田字近野185
Tel: 017-783-3000
Fax: 017-783-5244
チケット販売
前売券発売期間
2015年6月20日(土)-7月31日(金)
前売券発売場所
青森市:
サンロード青森、成田本店しんまち店、さくら野百貨店青森店、県民生協11店舗、県庁生協(県庁舎地下1階)、青森市職員生協、はまなす会館(青森市勤労者互助会)、青森県観光物産館「アスパム」1階インフォメーション、青森県立美術館ミュージアムショップ、青森県立美術館地下2階総合案内
弘前市:さくら野百貨店弘前店、紀伊國屋書店弘前店、弘前大学生活協同組合
五所川原市:ELMの街
七戸町:鷹山宇一記念美術館
八戸市:さくら野百貨店八戸店、中合三春屋店、八戸ポータルミュージアムはっち
展示内容
■ヨーロッパ各地で古くから行なわれている様々な祝祭に登場する獣人たちのポートレイトを撮影し、話題となったシャルル・フレジェの作品《WILDER MANN (ワイルドマン)》、国立民族学博物館コレクションによる世界各国の独創的な仮面、そして後期ルネサンス期、中部イタリアにつくられた通称『怪物公園』を撮影した川田喜久治の作品等により、世界各地に見られる「化け物」の姿を紹介します。

シャルル・フレジェ《WILDER MANN, バブゲリ〈ブルガリア / バンスコ〉》
2010-2011年courtesy MEM

《舞踏用仮面(兎) メキシコ合衆国》
国立民族学博物館蔵

川田喜久治《聖なる森〈地獄の入口、
ヴィテルボ、イタリア〉》
1969(2011)年 作家蔵
■幕末から明治前半期にかけて絵草子屋の店先に並び、多くの子どもたちを魅了したおもちゃ絵(子ども用の一枚絵版画)。そこには、日本において古くから愛され、おそれられてきた多くの化け物たちが描かれました。浮世絵に描かれた数多くの「化け物」の姿を河鍋暁斎、歌川芳藤、月岡芳年等人気絵師達の作品により紹介します。また、絵本の中に描かれたユーモラスな「化け物」も紹介します。

河鍋暁斎《暁斎楽画第三号 化々学校》
1874年 河鍋暁斎記念美術館蔵
※展示期間 8/1〜8/16

歌川芳藤《五拾三次之内猫之怪》
1848-1849年 公文教育研究会蔵
※展示期間 8/1〜8/23
■現代を生きる私たちにとって、「化け物」とは一体どのような存在なのでしょうか。荒川朋子、岡本光博、土橋とし子、谷澤紗和子、島本了多等、現代の作家が考える“現代の「化け物」”達が展示室内外に登場します。

岡本光博《虎縄文》
2009年 作家蔵

荒川朋子《怒り泣き》
2014年 作家蔵

土橋とし子《きねんさつえい》
2015年 作家蔵

谷澤紗和子《無名》
2014年、作家蔵

島本了多《しらない言葉の百鬼夜行~壱~》(部分)
2011年、作家蔵