描く人、安彦良和

2025年4月19日(土) ━ 6月29日(日)

企画展 開催中
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描く人、安彦良和

描く人、安彦良和

『機動戦士ガンダム』キャラクターデザイナー兼アニメーションディレクター、『ネオ・ヒロイック・ファンタジア アリオン』『巨神ゴーグ』等を手がけるアニメ監督として著名であり、『王道の狗』『乾と巽-ザバイカル戦記-』といった数々の歴史物語の編み手でもある安彦良和の作品の魅力を存分に味わえる回顧展です。初公開を含むアニメ制作時の貴重な資料、端正美麗なカラーイラスト、漫画原稿など1,000点以上の作品資料をもとに約50年にわたる創作仕事の数々を紹介します。大学生だった安彦が学生運動に参加し、その思想を育むことになった「原点」の地である青森にて、圧倒的な画力や緻密な時代考証、独自の歴史認識にもとづくクリエーションの軌跡をたどること。それは戦後日本社会と私たちの来し方行く末を想う機会ともなることでしょう。

 

©高千穂&スタジオぬえ・サンライズ ©創通・サンライズ©サンライズ ©安彦良和・THMS ©東北新社

1947年、北海道遠軽町に開拓民の3世として生まれる。66年に弘前大学入学、学生運動をけん引したことから退学となり、上京。79年『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインとアニメーションディレクターを担当。83年に映画『クラッシャージョウ』で初監督。テレビアニメでは、83年放送の『巨神ゴーグ』で原作、監督を務める。一方、79年には『アリオン』で漫画家としてデビュー。89年以降は漫画に専念し、『ナムジ-大國主-』『虹色のトロツキー』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』などを発表。今年3月より集英社週刊ヤングジャンプにおいて、新連載『銀色の路ー半田銀山異聞ー』(ぎんいろのみちーはんだやまいぶんー)を短期集中連載として開始する。

「描く人、安彦良和」公式サイト

https://www.mbs.jp/yasuhikoten/

※図録・関連グッズなどの詳細は、こちらをご覧ください。

お知らせ

開催概要

会期

2025年4月19日(土)-6月29日(日)

休館日

4月28日(月)、5月12日(月)、5月26日(月)、6月9日(月)、6月23日(月)

開館時間

9:30-17:00(展示室への入場は16:30まで)

★5月24日(土)は20:00まで開館(展示室への入場は19:30まで)

主催

安彦良和展青森実行委員会(青森県立美術館、東奥日報社、青森放送、青森県観光国際交流機構)

企画制作

毎日新聞社、MBSテレビ

企画協力

PONTOON

協力

アニメ特撮アーカイブ機構、潮出版社、NHK出版、科学映像館を支える会、Gakken、KADOKAWA、九月社、講談社、スタジオぬえ、創通、中央公論新社、東映、東北新社、バンダイナムコフィルムワークス、文藝春秋

特別協力

国立大学法人弘前大学

後援

デーリー東北新聞社、陸奥新報社、青森ケーブルテレビ、エフエム青森

チケット販売

一般1,700(1,500)円

大学生1,000(800)円

18歳以下および高校生無料

※( )は20名以上の団体料金

※心身に障がいのある方と付添者1名は無料

※前売券、Webチケット等の販売はございません。

 

割引セット券(安彦良和展+コレクション展2025-1)

一般2,000円

大学生1,100円

18歳以下および高校生無料

※セット券に団体割引はございません。また、他の割引との併用はできません。

展示内容

展示構成

6章 安彦良和の現在(いま)

本展導入として、SFや歴史、神話をとおして「人間」を自由闊達に描く安彦の現在地を紹介します。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』や最新のアニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』 、2024年に完結した長編漫画 『乾と巽-ザバイカル戦記-』などから、今なお第一線で活躍する安彦が社会に向けたメッセージを読み解きます。

 

※青森会場においては展示構成上の意図により、6章からご覧いただきます。

『乾と巽-ザバイカル戦記-』第1話より 漫画原稿 2018年 
©安彦良和/講談社

1章 北海道に生まれて

安彦良和は、幼い頃から絵を描くのが大好きな少年でした。中学時代のイラスト入りの学習ノート、大学時代に描いた漫画などから、「描く人」の原点を探ります。

『遙かなるタホ河の流れ』上巻より

2章 動きを描く

『宇宙戦艦ヤマト』で一躍注目を集めた安彦は、様々な作品で生き生きとしたキャラクターを描きました。 花形アニメーターとして活躍した時代を振り返ります。

『無敵超人ザンボット3』ザンボット3 武装 ザンボット・ブロー 決定稿
©創通・サンライズ

『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』ポスター原案 
©東北新社/著作総監修 西崎彰司

3章 カリスマ・アニメーターの誕生

社会現象を巻き起こした人気作『機動戦士ガンダム』で安彦が果たした役割を、貴重な資料や迫力あるイラスト原画によって紹介します。

『機動戦士ガンダム』(劇場版)宣伝ポスター用イラスト原画 1981 年 
©創通・サンライズ

『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙(そら)編』(シャアとアムロの決闘) 原画 ©創通・サンライズ

4章 アニメーターとして、 漫画家として

監督を務めたアニメ『クラッシャージョウ』『ネオ・ヒロイック・ファンタジア アリオン』『巨神ゴーグ』『ヴイナス戦記』のほか、漫画デビュー作 『アリオン』、そして小説挿絵や自ら著した小説、実現しなかった企画まで、旺盛な創作意欲で駆け抜けた80年代を通覧します。

『クラッシャージョウ』『ジ・アニメ』1983年2月号表紙イラスト原画 
©高千穂&スタジオぬえ・サンライズ

『ネオ・ヒロイック・ファンタジア アリオン』宣伝ポスター用イラスト原画 1986 年 
©安彦良和・THMS

5章 歴史を描く

古代出雲を舞台とした『ナムジ-大國主-』『神武』、日本近代の戦争を描いた『虹色のトロツキー』『王道の狗』『天の血脈』、キリスト教を主題とした『ジャンヌ』『イエス』など、ライフワークともいえる歴史漫画の数々を紹介します。

『王道の狗』最終話「孤影」より 漫画原稿 2000 年

関連企画

ギャラリートーク

2025年4月19日(土)  11:00-12:00

本展担当学芸員らによるギャラリートークをおこないます。

出演:工藤健志(田川市美術館館長)、奥脇嵩大(青森県立美術館学芸員/本展担当)

会場:青森県立美術館企画展示室

参加無料(ただし当館安彦良和展のチケットが必要です)・定員20名(先着順)・事前申込不要

オープニング・トーク「安彦良和の“原点”を探る」

2025年4月19日(土)  14:00-16:00

安彦良和×工藤健志(田川市美術館館長)

司会:奥脇嵩大(青森県立美術館学芸員)

会場:青森県立美術館シアター

参加無料(ただし当館安彦良和展チケット[半券も可]が必要)・定員200名・要事前申込

 

青森県立美術館在籍時に今回の展示を担当していた工藤健志氏にご登壇いただき、地域の歴史や文化を描くこと・伝えること、また、『ガンダム』に代表されるSFアニメーションや歴史漫画における群像表現に、弘前時代の学生運動や世界中で今も続く戦争がどのような影響を与えたか、といったことを語り合っていただきます。
安彦良和が青春時代を過ごした原点の地「青森」にて、人間を「描くこと」と地域性(ローカリティ)の関係を探り、総じてサブカルチャーという角度だからこそ可能な、地域と世界の「今」を皆で考える時間をつくることを目指します。

 

《お申し込み受け付けは終了しました》

募集期間:2025年3月1日 9:30 – 3月31日 17:00

安彦良和サイン会

2025年4月20日(日) ①10:30- ②11:15-

会場:青森県立美術館地下2階 踊り場(7番エントランス付近)

参加無料(ただし当館安彦良和展チケット[半券も可]が必要)

定員:各回25名(全50名)・要事前申込

 

本展出品作家である安彦良和氏によるサイン会を開催します。

本サイン会では、サインの対象は「描く人、安彦良和」展覧会図録(お一人様一冊)のみです。予めご了承ください。

当選された方は、本展図録をご持参ください。

図録は当日当館ミュージアムショップでもお買い求めいただけます。

 

《お申し込み受け付けは終了しました》

募集期間:2025年3月21日9:30-3月31日17:00

特別上映会+トークショーⅠ

2025年4月20日(日)

13:30-15:00『わんぱく大昔クムクム』より

第12話「冬の神をよぶ雪虫」

第16話「家へなんか帰らない!」

第26話「フルフルはお嫁さんになった」

 

15:15-16:15 [出演]安彦良和×麻上洋子(一龍斎春水)(声優・講談師)

 

原作・キャラクターデザインを担当したTVシリーズ『わんぱく大昔クムクム』の中から、安彦氏セレクトによる3話を上映。トークでは、クムクムの姉、フルフルの声優をつとめた麻上洋子(一龍斎春水)氏と、制作当時のエピソードや作品に込めた想いを振り返っていただきます。

 

会場:青森県立美術館シアター

参加無料(ただし当館安彦良和展チケット[半券も可]が必要)・定員200名・要事前申込

 

《お申し込み受け付けは終了しました》

募集期間:2025年3月1日 9:30 – 3月31日 17:00

 

【2025.4.11追記】

当日受付を実施します

特別上映会+トークショーⅡ

2025年5月24日(土)

9:45-12:05 『機動戦士ガンダム』

13:00-15:15 『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』

 

15:40-16:40 [出演]安彦良和×庵野秀明(監督・プロデューサー)

 

17:00-19:25 『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』

 

今もなお高い人気を誇る『機動戦士ガンダム』の劇場版三部作を上映するスペシャルデー。あわせて、『安彦良和アニメーション原画集 「機動戦士ガンダム」』(2013年、角川書店)の責任編集を行った庵野秀明氏との特別対談も開催します。

 

会場:青森県立美術館シアター

参加無料(ただし当館安彦良和展チケット[半券も可]が必要)・定員200名・要事前申込

 

《お申し込み受け付けは終了しました》

募集期間:2025年3月1日 9:30 – 3月31日 17:00

特別上映会+トークショーⅢ

2025年5月25日(日)

13:00-15:15『クラッシャージョウ』

 

15:30-16:30 [出演]安彦良和×高千穂遙(作家)

 

原作小説の挿絵を手がけるとともに、安彦氏の初監督作品ともなった『クラッシャージョウ』を上映。同作品の原作者である高千穂遙氏と当時の制作秘話などを語り合っていただきます。

 

会場:青森県立美術館シアター

参加無料(ただし当館安彦良和展チケット[半券も可]が必要)・定員200名・要事前申込

 

《お申し込み受け付けは終了しました》

募集期間:2025年3月1日 9:30 – 3月31日 17:00

特別講演会「安彦良和と弘前」

2025年5月26日(月)  18:30-20:00

安彦良和×蟻塚亮二(精神科医)

会場:弘前大学創立50周年記念会館みちのくホール(青森県弘前市文京町1番地)

参加無料・定員100名・要事前申込

※専用駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。

お車でお越しの際は、近隣の有料駐車場をご利用ください。

 

青森での本展開催を記念し、若き日の安彦良和氏が大学生活を送った弘前大学で特別講演会を開催します。また、ゲストに精神科医の蟻塚亮二氏をお招きし、同窓の2人が共に過ごした弘前時代について語り合っていただきます。

 

申込詳細はリンク先をご確認ください。

 

募集期間:2025年4月11日(金) 9:30 – 5月12日 (月)17:00

お問い合わせ先

安彦良和展青森実行委員会

〒038-0021

青森市安田字近野185 青森県立美術館内

TEL017-783-3000 FAX017-783-5244

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