令和5年度青森県立郷土館サテライト展 生誕130年 今純三 純三が描いた戦前の青森
130th Anniversary of Birth: Junzo Kon - Aomori Before the War Painted Through the Eyes of Junzo
弘前市出身の今純三(1893-1944)は、日本近代銅版画家を代表する一人で、青森県の洋画や版画、美術教育の礎を築き、本県美術史に大きな足跡を残しました。
青森県立郷土館では、平成4年の特別展「日本近代銅版画と今純三」をはじめ、これまでその業績を度々紹介してきました。
生誕130年を迎えた本年、青森県立美術館のご協力により、当館コレクションを中心に記念展を開催します。彼の画業を振り返り、昭和初期の青森の風景や人々のくらしを誠実に、そしてユニークな視点でとらえた『青森県画譜』やふるさとを見つめる優しいまなざしに満ちた『創作版画小品集』シリーズ、研ぎ澄まされた版画技法で表現された作品の数々を紹介します。
開催概要
※青森県立美術館コレクション展2023-3内で開催
会期
2023年9月30日(土)~2024年1月28日(日)
休館日
2023年10月10日(火)、10月23日(月)、11月13日(月)、11月27日(月)、12月11日(月)、12月25日(月)~2024年1月1日(月)、1月9日(火)、1月22日(月)
開館時間
9:30-17:00(入館は16:30まで)
会場
青森県立美術館地下1階展示室
観覧料
※青森県立美術館コレクション展料金 ( )内は20名以上の団体料金
一般510円(410円)/高大生300円(240円)/小中生以下100円(80円)
展示内容
〇純三の生涯とその仕事
[油彩画]
《バラライカ》(弘前市立博物館蔵)、《風景》(青森県立美術館蔵)、《大坂金助氏肖像》他
[版画]
『青森県画譜』、『創作版画小品集』、《奥入瀬渓流連作》、《風景》、《凧を持つ子供》他
《食事》 1930年 銅版・紙
《凧を持つ子供》 1936年 銅版・紙
〇純三が描いた戦前の青森
『青森県画譜』に描かれた昭和初期の子どもねぶた・ねぷた(復元)、えんぶり烏帽子、こぎん他
今純三(1893-1944)
*兄は考現学を創始した今和次郎(1888-1973)
1893(明治26)年 青森県弘前市に生まれる
1906(明治39)年 一家で東京に移住
1913(大正2)年 文展入選
1919(大正8)年 《バラライカ》で帝展入選
1923(大正12)年 青森市に住む
1933(昭和8)年 版画集『青森県画譜』制作
1935(昭和10)年 『創作版画小品集』に着手
1944(昭和14)年 東京で病のために永眠
問い合わせ先
青森県立郷土館
〒030-0802 青森市本町2-8-14
TEL017-777-1585 FAX017-777-1588