今年度より開催している「フライデー・アートナイト」は、美術館閉館後に貸し切りで学芸員の展示解説を楽しむことができる鑑賞プログラムです。
11月25日に開催した「フライデー・アートナイト」は、現在好評開催中の企画展「今和次郎 採集講義」に関連した内容で、担当の板倉学芸員が展覧会をご案内。
関東大震災後の急速に大都市化していく東京の姿から見えてくる人々の暮らしを体系的に記述、分析しようとした「考現学」の創始者として知られる今和次郎の仕事とその成果、そして現代に与えた影響などについて、出品作品や資料を紹介しながらわかりやすく解説していきました。
参加された方々のほとんどは、今和次郎の存在をご存知ではありませんでしたが、終始、今和次郎の「考現学」に魅了されている様子でした。
ギャラリートークが終わった後は、カフェへ移動です。
コーヒーとお菓子を召し上がっていただきながら、リラックスしてスライドレクチャーをお楽しみいただけるのも、実はこのプログラムの魅力のひとつといえますが、今回は特別に、映画「農村住宅改善」(監督:野田真吉)をご覧いただきました。
映画の内容は、とある農村家庭の劣悪な住宅環境の現状を紹介したあとで、それらを踏まえて機能的に改善する取り組みを紹介するなど、「考現学」の実践を映像から垣間見ることのできる興味深いものでした。
次回のフライデーアートナイトは、いよいよ今年度、最終回!
当館の美術統括監(チーフキュレーター)が、「コンテンポラリーアートの最先端」と題して、常設展をご案内します。興味のある方は、ぜひご参加ください!!
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