青森県立美術館は今年で5周年をむかえました。
そして、さらに次のステップにすすむため、国内最大の縄文遺跡三内丸山遺跡に隣接するという青森県立美術館の原点に立ちかえりながら、縄文遺跡との連携、そして青森で開催される国際芸術祭の可能性など、内外で活躍するパネリストの皆様に議論していただくシンポジウム「縄文/創造の原点から」を、11月2日(水)、3日(木、祝)に開催します。
一日目は、最近国内各地で開催され、多くの観光客を集めている国際芸術祭について、国内外の芸術祭のディレクター、コミッショナーとして活躍するパネリストを迎え、ヴェネツィア、シンガポール、横浜など各地のビエンナーレ、トリエンナーレの事例を紹介していただくと共に、縄文の遺産にめぐまれた青森県で新たな国際芸術祭が開催できないか、その可能性について議論していきます。パネリストは、東北大学大学院教授五十嵐太郎氏(ヴェネツィア国際建築ビエンナーレコミッショナー)、森美術館館長南條史生氏(シンガポールビエンナーレコミッショナー)、横浜美術館館長逢坂恵理子氏(横浜トリエンナーレディレクター)、国立国際美術館主任研究員植松由佳氏(ヴェネツィア・ビエンナーレコミッショナー)の4名の方々です。
二日目は、三内丸山遺跡に隣接する青森県立美術館の原点にたちもどります。
ゲストとして、縄文の美を現代に紹介した岡本太郎に関する著書もあり、原始美術から現代アートまで幅広く視野にいれる日本美術史家の山下裕二氏、青森県立美術館設計者の青木淳氏による基調講演にひきつづき、三内丸山遺跡に関する第一人者である岡田康博氏、青森県立美術館スタッフを加えたパネルディスカッションで、縄文と現代アートの出会う場としての美術館の可能性について議論します。
本シンポジウムは、縄文遺跡の世界遺産指定も視野に入れ、県立美術館のみならず、青森県全体が文化観光の世界的ブランドとなっていくための方向性をみすえるための指針となれば都考えております。
シンポジウムは入場無料、申し込み等不要です。当日は東北文化の日で常設展が無料となっておりますが、こちらでもシンポジウムにあわせて、縄文と現代アートを組み合わせた展示を行っていますので、ぜひあわせてご観覧いただければ幸いです。
開催日時:平成23年11月2日(水)13:00-18:30、3日(木、祝)13:00-18:00
会場:青森県立美術館 シアター
主催:青森県、自治総合センター
後援:総務省
※このシンポジウムは全国モーターボート競走施行者協議会からの拠出金を受けて実施するものです。
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