みなさま、もうご覧になられましたでしょうか。。。
実は、芸術の青森展よりも一歩さきに始まっていました、
併設企画「青い森に連れてって 〜色・形・音のインスタレーション〜」。
こちらは、惜しまれつつも、2月20日に終了してしまいます。。。
(芸術の青森展は3/21まで続きますので宜しくお願いします!)
ぜひ、お見逃しなきよう!
今日はちょっとこの併設企画の準備段階の裏話を。。。
3部屋ありますので、まずは展示室Aの
竹並比呂央×JAGDA青森「ねぶたと青森の四季」の裏話。
以前、とある飲み会で竹浪さんと一緒になったときのこと。。。
とても印象的なお話をされていました。
「いつか、白いねぶたで、何か表現してみたいんです」と!
私は、生まれも育ちも青森の、生粋の青森人ですので、夏休みの工作の宿題といえば、ねぶた小屋の前に行って、ねぶたの水彩画を仕上げるのが恒例でした。今考えてみれば、絵を描くことそのものよりも、「宿題を仕上げにいくから」という口実でもらったお小遣いで、アスパムから、ホタテのみみの乾物と、リンゴのソーダを買って、(当時しめて200円でした!子供には大金!!)潮風に吹かれるということ自体が楽しかったのかもしれません。。。
毎年それを楽しみにしていた私は、夏休みになる前から、学校が終わったあと、(お母さんがパートから帰ってくる前までに)自転車でねぶた小屋をのぞきに行くようになります。
そんなあるとき、真っ白なねぶたをみつけたのです!
かっこいいーーーーーー!!
今度は白いねぶたを描きたい!!
と思うのですが、後で聞いた話ですが、ねぶたが真っ白である時期は非常に短く、私は宿題にとうとう白いねぶたを描くことができずに終わってしまうのです。。。
竹浪さんのお話を聞いたときに、そのことを思い出し、
いつか青森県立美術館で、真っ白なねぶたを展示してほしい!!
と、思うようになりました。
そして今回、竹浪さんにお願いすることになったという訳です。
今回の展示のための打ち合わせで竹浪さんは、
「白いねぶたは、見学にきた美大生なんかにもとても人気があります。白くなることで、針金と、紙の【彫刻】であるということが鮮明になるんです。」
とおっしゃっていました。
確かに!!!
鮮やかに彩られたねぶたはもちろん、青森の夏を燃やし尽くすような迫力を持ち、
心臓にずしずし響いてくるようなねぶた囃子と相俟って、とってもかっこいいのですが、
白くなることで、彫刻作品のようにみえるねぶたは、また違ったかっこよさがあります。
これはかっこいい展示になるに違いない!
一緒に展示していただく予定だった、JAGDA青森のみなさんにも、そのことをお話しました。
「じゃあ、JAGDA青森では、それを生かして、白い壁に白いカッティングシートで何かを表現しよう!」ということに!!
白(ねぶた)と白(壁面にほどこされた作品)と白(空間)の競演!
これはかっこいいに違いない!!!
写真も掲載しておりますが、実際の空間は、天井もとっても高く、まったく違った雰囲気にみえることでしょう。ぜひ、この空間を体感していただきたいと思っています。
次回は展示室B、伊藤ゴローさんのサウンドインスタレーションについて書こうと思います。