本作はその内容性質上、随所に新鮮なうんこが映されます。ご了承の上ご鑑賞いただきますようお願い申し上げます。
6月2日 (日)
(フン談) 10:30-11:30
(上映会) 13:30-16:30
料金無料、申込不要
※フン談と上映会はどちらか一方での参加も可能です。
[集合場所]
(フン談) エントランスギャラリー ※集合後会場にご案内します。
(上映会) 美術館シアター
[上映会進行]
13:00 開場
13:30 上映開始
15:16 上映終了、休憩
15:30 関野監督と伊沢氏の舞台挨拶(監督はオンライン参加)
16:30 終了
いざわ・まさな/1950年茨城県生まれ。1970年から自然保護活動を開始し、1975年頃からキノコやコケをはじめとする菌類・隠花植物を専門とする自然写真家としてのキャリアをスタートさせる。同時期に土に還るべき大便が自然のサイクルの中で機能していないことに疑問を感じたことから「野ぐそ」を開始し、以来自身の活動から構築された独自のエコロジー思想-「糞土」思想-やそれに根ざした様々な取組みには各界にファンが数多い。主な著作に『日本変形菌類図鑑』(平凡社, 1995年)、『葉っぱのぐそをはじめよう』(山と渓谷社, 2017年)、『ウンコロジー入門』(偕成社, 2020年) 等多数。
美術館堆肥化計画には、2021年にcolere-ON (五所川原市)での「糞土思想」をテーマとした講演会とワークショップ講師という形で参加し、現在開催中の総合成果展示「美術館堆肥化宣言」においては、2007-09年に自らの糞が自然界の中で分解される過程を記録した写真を展示している。
アフリカで誕生した人類が南米最南端まで拡散した5万キロの足跡を、動力を使わずに逆ルートで辿る「グレートジャーニー」を40代で始め、足掛け10年で踏破した探検界のレジェンド、関野吉晴(75)。アマゾン奥地で自然と共に生きる狩猟採集民族・マチゲンガ族と半世紀以上の親交を持つ関野は、自身を含めた現代人が自然とどう共存していくべきかを常に考えてきた。生きものと自然の循環から、ヒトだけが外れ、さらに一方的な環境破壊を繰り返してきた。自然に対し、ヒトが役に立てることはないのか…。
関野は2015年から『地球永住計画』というプロジェクトを始めた。どの星よりも循環に優れた地球で私たちが生き続けていくためにはどうしたらいいかを考える場だ。関野はそこで3人の賢人に出会う。一人は、野グソをすることに頑なにこだわり、半世紀に亘る野グソ人生を送っている伊沢正名。一人は、うんこから生き物と自然のリンクを考察する生態学者の高槻成紀。一人は、死体喰いの生き物たちを執拗に観察する絵本作家の舘野鴻。3人の活動を通して、現代生活において不潔なものとされるうんこ、無きモノにされがちな死体を見つめていくと、そこには無数の生き物たちが命を紡ぎ、循環の輪を繋いでいた…。
75歳になる探検家が初監督を務める本作は、うんこと死体の価値を観客と共に再発見する旅路である。
【本編106分/2024年8月より東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開】
企画・監督:関野吉晴
プロデューサー:前田亜紀/大島 新
撮影:松井孝行/船木 光/前田亜紀 編集:斉藤淳一
制作:ネツゲン/クリエイト21
関野監督によるクラウドファンディングが展開中