12月28日の青森は、昨日の雨で雪が大分融け、美術館の周りの公園はクローバーがひょっこり。
瑞々しい緑が雪の下で春を待っていました。
元旦からは、常設展示も大幅にリニューアル!
棟方志功展示室は展示中の全作品を入れ替え、新たに大作「鷹栖図」他の作品が並ぶほか、「棟方志功 挿画の魅力」のテーマのもと、棟方志功の版画による挿画としてよく知られている谷崎潤一郎の「鍵」や「瘋癲老人日記」をはじめ、江戸川乱歩の「犯罪幻想」を展示します。
折本形式の「鍵板画柵」も珍しく、「犯罪幻想」は希少な作例です。白と黒の世界で的確に各場面を表現する棟方挿画の魅力をお楽しみください。
また、洋画では青森県の女性の洋画家の先駆者として早くから活躍していた橋本花の作品を展示します。初期の「卓上静物」から、色鮮やかな「カーニバル」、遺作の「津軽風景」など、全8点が展示されます。
日本画は新しい年を迎えるにふさわしく、須藤尚義の華やかな「鶴と牡丹」、版画は「版画の魅力:青森の四季と雪景色」をテーマに、1年の月ごとに主題をとった下澤木鉢郎の連作「陸奥十二題」のほか、冬景色を題材とした関野凖一郎、今純三などの作品が展示されます。
更に、現代美術の工藤哲巳、佐野ぬい、豊島弘尚、写真の小島一郎、工芸(呉須)の近藤悠三の作品を全面的に展示替えするほか、成田亨の展示も部分的に作品を入れ替えます。
季節感ある作品を揃えて展示している展示室でクリスマスにも行った「ぬり絵ラリー」を開催します。新春バージョンは塗り終えると年賀状になります。
皆さま来年も青森県立美術館を御愛顧くださるようよろしくお願いいたします。
それでは、よいお年を~♪