本橋成一写真展 上野駅の幕間 そして、青函連絡船
本橋成一写真展が開催されます。
本橋成一は、1960年代より炭鉱や魚河岸・大衆芸能・チェルノブイリの被災地など、市井の人びとの生きざまをテーマにした作品を数多く発表し、映画監督としても活躍するドキュメンタリー作家です。
本展では本橋氏が1980〜1982年、東北新幹線が開通する前の上野駅に通い、そこに集い、行き交うさまざまな人間模様を撮影した作品群に加え、1987年から、青森・函館間を結んだ青函連絡船のシリーズが同時に展示されます。
2016年北海道新幹線が開通し、ひととひと・ひとと場所をつなぐ列車と駅の役割が再び注目されています。1980年から取り組まれたこれらの作品郡には、青森・東京を結ぶ列車と、海を航る連絡船が記録されています。いま改めてこれらの作品を振り返ると「人と人の交差点」としての列車と駅を再発見します。移動手段としての役割に加え、【集団就職】【出稼ぎ】【行楽】【帰省】など、列車と駅は乗客ひとりひとりの人生の節目を飾る幕間となっていたのです。本展では、青森発着の列車に集う人びとをはじめ、青函連絡船の船内等、青森ゆかりの作品を多数展示します。

本橋成一(もとはし・せいいち)
写真家・映画監督 1940年東京生まれ。63年自由学園卒業。65年東京綜合写真専門学校卒業。68年「 炭鉱〈ヤマ〉 」で第5回太陽賞受賞。95年『無限抱擁』で日本写真協会賞年度賞、写真の会賞を受賞。98年「ナージャの村」で第17回土門拳賞受賞。
ドキュメンタリー映画 「ナージャの村」(1997)、「アレクセイと泉」(2002)、「ナミイと唄えば」(2006)、「バオバブの記憶」(2009)を監督。2015年に最新監督作「アラヤシキの住人たち」を公開した。
主な個展に「本橋成一 ナジェージダ–希望」東京都写真美術(2002)、「本橋成一 在り処」IZU PHOTO MUSEUM(2016)など。主な写真集に『ナージャの村』(平凡社、1998)、『アレクセイと泉』(小学館、2002)、『屠場』(平凡社、2011)、『上野駅の幕間』(新版、平凡社、2012)、『サーカスの時間』(新版、河出書房新社、2013)、『炭鉱〈ヤマ〉 』(新版、海鳥社、2015)などがある。
開催概要
日時
平成28年6月29日(水)-7月17日(日)
9:00-18:00
場所
コミュニティギャラリーABC
入場料
500円 小学生以下および身障者は無料
前売券 400円 (青森県内取扱いは成田本店 017-723-2431)
主催
「上野駅の幕間」実行委員会
共催
青森県立美術館
協力
キヤノンマーケティングジャパン株式会社/株式会社 東京オデッセイ/公益財団法人 全国友の会振興財団
後援
青森県写真連盟/東奥日報/株式会社 青森テレビ/青森放送株式会社/医療法人 蛍慈会/株式会社 白鳥プロパン/青森友の会
お問い合わせ
「上野駅の幕間」実行委員会
TEL 03-3227-1405 ポレポレタイムス社