伊藤二子と八戸展

2011年4月29日(金) ━ 6月12日(日)

その他 終了
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伊藤二子と八戸展

1926年八戸市に生まれ、同市で長年暮らしてきた伊藤二子は、小学校の教員を務めた後、1950年代半ばから絵を描き始めました。いかなる画壇にも所属することなく、一貫して、キャンバスにナイフのみを用いて「非具象」の絵画を制作し、1972年以降は、毎年のように新作での個展を開催しています。2007年には東京での個展を初めて開催(銀座井上画廊)し、批評家たちから高い評価を得ました。近年は八戸市の市民アートサポートグループ、イカノフ(代表: 豊島重之)の企画展にも参加。現在も精力的な活動を続けています。
伊藤の青森市での初めての大規模な個展となる今回の展示では、これまでの傑作を一挙に公開しながら、キャンバスを舞台に、ナイフで「絵」を「掻/欠」くことで半世紀にわたり既成の価値観と闘い続けてきた「絵カき・伊藤二子」を浮かび上がらせます。
また、作家所蔵の資料によって、画家の人生をたどりながら、八戸市の文化のあゆみを展観する試みや、大作に挑む現場を公開する公開制作も行われます。

開催概要

会期

2011年4月29日(金)-6月12日(日)

公開制作

2011年4月29日(金)-5月8日(日) 10:00-15:00

場所

コミュニティギャラリー

入場料

無料

展示内容

ギャラリーA

伊藤二子展「半世紀の絵カき」
50年におよぶ画歴の中で生み出された作品群から傑作約60点をセレクション。「絵カき・伊藤二子」の世界を浮かび上がらせます。

ギャラリーB

伊藤二子と八戸 資料展示
大正末期に生まれ、昭和、平成と伊藤二子は、ほとんどの時間を八戸で過ごしてきました。彼女のあゆみをたどることは、八戸の戦前・戦後の文化発展の歴史をたどることにほかなりません。「伊吉商店」を経営し、八戸市立図書館の礎となる伊吉巡回文庫を創った祖父・伊藤吉太郎の存在、児童版画教育で全国に名を響かせた八戸市立小中野小学校での教員時代、そして書家、造形家・宇山博明との出会いなどに焦点を絞りながら、作家の所蔵品を核とした貴重な資料(伊藤が指導した児童版画、吉田初三郎「八戸市鳥瞰図」等)を展示します。

ギャラリーC

伊藤二子 公開制作
4/29(金)-5/8(日)の間、これまででいちばん大きな絵画の制作に挑む現場を公開します。

関連企画

アーティストトーク

2011年5月3日(火) 14:00-15:30
伊藤二子アーティストトーク記録