大人になる前に見ておきたい映画コレクション

映画 終了
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大人になる前に見ておきたい映画コレクション

第1回「美術館の映画祭」のプレ・イベントとして大学生以下を対象にした映画上映会を開催します。

ひとりでも多くの子どもたち、学生たちに映画に触れてもらいたい –
そんな願いから、とびきりの作品を選びました。
モノクロ画像といって侮るなかれ。サイレント映画といって侮るなかれ。
古い映画といって侮るなかれ。
本当の映画のおもしろさがいっぱい詰まった作品を上映します。

上映作品 + スケジュール

11月18日 (土)
13:00 美女と野獣
14:50 キートンの探偵学入門
15:50 キートンのセブン・チャンス
※終了は17:00を予定

 

11月19日 (日)
13:00 王と鳥
14:50 ターニング・テーブル
※終了は15:30を予定

 

※本上映会はDVDを使用した高性能プロジェクターによる上映です。

開催概要

日程

11月18日 (土)、19日 (日)

会場

青森県立美術館シアター

料金

大学生以下は無料。引率者等の一般は500円。

お問い合わせ

青森県立美術館映像事業実行委員会 (青森県立美術館内)
住所 〒038-0021 青森市安田字近野185
Tel 017-783-5243
Fax 017-783-5244

作品内容

美女と野獣
1946年/フランス/モノクロ/93分
監督:ジャン・コクトー 脚本:ジャン・コクトー 撮影:アンリ:アルカン
出演:ジャン・マレー ジョゼット・デイ
ディズニーのアニメーションにもなったルプランス・ボーモン夫人の童話を、詩人であり、映画作家でもある20世紀最大のマルチ・アーティスト、ジャン・コクトーが映画化。「シネマトグラフ(映画)の特権は、多数の人々に、一緒に同じ夢を見せることができることです」。このコクトーの言葉のごとく、この映画は繊細さとゆらめきに満ちた第一級の幻想映画、ファンタジー映画、つまりはとびきり魅力的な白日夢である。

 

キートンの探偵学入門
1924年/アメリカ/モノクロ/44分/サイレント
監督:バスター・キートン 脚本:ジーン・ハーヴェッツ ジョセフ・ミッチェル クライド・ブルックマン
出演:バスター・キートン キャサリン・マクガイア
決して笑わぬ仏頂面のコメディアン、バスター・キートン。しかし、コメディアンといって侮るなかれ。この才人は、なんと1924年に、スクリーンの外にいる人間が、スクリーンの世界に入ってしまうという物語をつくっていた。このアイディアは、ウディ・アレン監督・主演「カイロの紫のバラ」や、アーノルド・シュワルツェネッガー主演「ラスト・アクション・ヒーロー」でもおなじみだが、その発明者がキートンなのである。そして、スクリーンの中は現実と違って、不思議なできごとがいっぱい!
ジャン・コクトーが映画史に残る4大映画に数えあげたうちの1本。

 

キートンのセブン・チャンス
1925年/アメリカ/モノクロ/56分/サイレント
監督:バスター・キートン 脚本:ジーン・ハーヴェッツ ジョセフ・ミッチェル クライド・ブルックマン
出演:バスター・キートン T・ロイ・バーンズ
問答無用の大アクション活劇が登場! 愛するメアリーに告白できないキートンのもとに、700万ドルの遺産の相続を伝える手紙がまいこむ。ただし、相続の条件は、27歳の誕生日の夜7時までに結婚すること。「オマエ、誕生日はいつだ?」「今日だ」。そしてキートンは愛する花嫁と結婚するために、走って走って、また走る! 野を越え、山を越え、ひたすら走る!そんなキートンの姿に、血沸き肉躍りながら爆笑し、大感動すること間違いなし。

 

王と鳥
1952-79年/フランス/カラー/81分
監督:ポール・グリモー 脚本:ジャック・プレヴェール ポール・グリモー
この作品がなければ、「風の谷のナウシカ」も「トトロ」も生まれることはなかった — 宮崎駿、高畑勲が私淑した“フランスの手塚治虫”ポール・グリモー渾身のアニメーション。アンデルセンの童話「羊飼い娘と煙突掃除人」をもとに、映画「天井桟敷の人々」の脚本やシャンソン「枯葉」で有名な詩人ジャック・プレヴェールが物語を創作。目もくらむばかりにそびえたつタキカルディ王国の高層城、巨大ロボット、そして空高く舞い上がる鳥の飛翔など、宮崎・高畑コンビの原点があちこちに。アニメーション史に残る傑作。

 

ターニング・テーブル
1988年/フランス/カラー/75分
監督:ポール・グリモー ジャック・ドゥミ 脚本:ポール・グリモー ジャック・ドゥミ
出演:ポール・グリモー アヌーク・エーメ
「王と鳥」のポール・グリモーの短編を集めたユニークな作品。グリモーが生み出したキャラクターが次々に登場し、グリモーにアニメーションのつくり方を聞いたりしながら、自分が主役となっている映画を見ていく。その映画が、どれもこれも、みなチャーミングで、素晴らしいアイディアでいっぱい。そして、上映が終わると、キャラクターたちは、それぞれ自分の世界へと帰っていき……。監督は、グリモーの元アシスタントであり、「シェルブールの雨傘」「ロバと王女」の映画作家ジャック・ドゥミ。きらきら輝いたおもちゃ箱のような映画である。