2015青森県立美術館シアター 映画フィルム上映

2015年1月10日(土) ━ 1月12日(月)

映画 終了
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2015青森県立美術館シアター 映画フィルム上映

2015青森県立美術館シアター 映画フィルム上映

2014年11月10日、俳優・高倉健さんが急逝されました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

「不知火検校」「次郎長三国志」「網走番外地」「人生劇場 飛車角と吉良常」

 

見るものを惹きつけて止まない異端のヒーローたち。
シリーズ化やリメイクにより時代を超越するイコンとなった主人公を描く作品群を、現在では貴重となった35ミリフィルムで上映します。

上映作品

  • 「不知火検校」

  • 「次郎長三国志」

  • 「網走番外地」

  • 「人生劇場 飛車角と吉良常」

開催概要

上映スケジュール

2015年1月10日 (土)
・「網走番外地」 (91分) 10:30-
・「人生劇場 飛車角と吉良常」 (109分) 13:00-
・「不知火検校」 (91分) 15:30-
・「次郎長三国志」 (102分) 18:00-

 

2015年1月11日 (日)
・「人生劇場 飛車角と吉良常」 (109分) 10:30-
・「網走番外地」 (91分) 13:00-
・「次郎長三国志」 (102分) 15:30-
・「不知火検校」 (91分) 18:00-

 

2015年1月12日 (月・祝)
・「不知火検校」 (91分) 10:30-
・「次郎長三国志」 (102分) 13:00-
・「網走番外地」 (91分) 15:30-
・「人生劇場 飛車角と吉良常」 (109分) 18:00-

※開場は、各上映の20分前になります。 (受付開始は開場の20分前)
※ご入場は受付番号順となります。

会場

青森県立美術館シアター
客席: 200席 全席自由

料金

1作品につき500円 (各回入替制)

主催

青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会、文化庁、東京国立近代美術館フィルムセンター

協賛

松竹ブロードキャスティング株式会社

協力

株式会社オーエムシー

お問い合わせ先

青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会 映画上映係り

Tel:017-783-5243 (平日9時~17時)
Fax:017-783-5244
Eメール:eiga@aomori-museum.jp

チケット販売

チケット購入方法

事務局へのEメール・電話・Faxにて、チケットのご予約が可能です。
上映当日、受付にて料金をご精算ください。

事務局まで、以下の内容をお伝え下さい。
■予約者の氏名・連絡先 (電話・FAX・メールアドレスいずれか)
■希望の上映日・作品名・鑑賞人数

チケット予約の申込先

青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会 映画上映係り
Tel:017-783-5243 (平日9時~17時)
Fax:017-783-5244
Eメール:eiga@aomori-museum.jp

※予約受付は各上映前日の17時まで
※個人情報は厳重に管理し、本上映会以外の目的では使用いたしません。

作品内容

「不知火検校」
1960年/大映 (京都) /白黒/シネスコ/91分
原作:宇野信夫
脚本:犬塚稔
監督:森一生
出演:勝新太郎/中村玉緒/近藤美恵子/丹羽又三郎/鶴見丈二/倉田マユミ/安部徹/須賀不二男/伊沢一郎/荒木忍

盲目の按摩・杉の市が、悪行の限りを尽くして地位と富を手にした末に、縛に就くまでを過激に描いた時代劇。主演の勝新太郎は、二枚目役者としてのデビュー後、大きなヒット作に恵まれずにいたが、本作において容赦のない悪漢を見事に演じきり、日本映画に新しい「異端のヒーロー」像を生み出した。このヒーロー像は、「座頭市」シリーズに引き継がれ生涯の当たり役となったほか、「悪名」「兵隊やくざ」シリーズへと発展してゆく。

 

「次郎長三国志」
1963年/東映 (京都) /カラー/シネスコ/102分
原作:村上元三
脚本:山内鉄也
脚本・監督:マキノ雅弘
出演:鶴田浩二/松方弘樹/佐久間良子/山城新伍/大木実/田中春男/津川雅彦/藤純子/長門裕之/丘さとみ

講談や浪曲など大衆芸能の世界で広く知られている幕末の博徒、遠州清水港の次郎長とその子分たちの活躍を描いた痛快時代劇。ベテラン監督・マキノ雅弘が、流れるような巧みな演出で男意気の世界を作り出している。東映が時代劇から任侠映画へと比重を移しつつあった時期でもあり、鶴田浩二・大木実・田中春男・松方弘樹・山城新伍・津川雅彦・長門裕之という布陣は、そのまま大正時代劇ともいえる任侠映画の中核をなしていく。

 

「網走番外地」
1965年/東映 (東京) /白黒/シネスコ/91分
原作:伊藤一
脚色・監督:石井輝男
出演:高倉健/南原宏治/丹波哲郎/嵐寛寿郎/安部徹/待田京介/田中邦衛/沢彰謙/風見章子/石川エリ子

本作は1965年から1972年の間に計18作が製作された「網走番外地」シリーズの第1作。極寒の網走刑務所に収監中の橘 (高倉) は、妹や病身の母に再会することを夢見ながらまじめに服役しているが、悪辣な囚人仲間にそそのかされて脱獄計画に巻き込まれてしまう。橘の更正を手助けする保護司役の丹波哲郎、時代劇の大御所・嵐寛壽郎、そして個性的な演技で脇を支える田中邦衛など、魅力的な俳優たちの競演も見所。

 

「人生劇場 飛車角と吉良常」
1968年/東映 (東京) /カラー/シネスコ/109分
原作:尾崎士郎
脚本:棚田吾郎
監督:内田吐夢
出演:鶴田浩二/高倉健/若山富三郎/藤純子/中村竹弥/大木実/天津敏/遠藤辰雄/松方弘樹/左幸子/辰巳柳太郎

尾崎士郎の名作として知られる「人生劇場」のうち、特に「残侠篇」に焦点を絞って、巨匠・内田吐夢監督が演出した作品。飛車角や宮川、吉良常といった侠客たち、おとよ、お袖といった底辺を生きる女たちを中心に、青春の悩み、男女の愛憎、男の侠気、巡り会いなどを描く。量産された「任侠映画」の1つだが、本作の演出は力感と格調にあふれており、ラストシーンに立ちのぼる霧などに付加されたイメージは内田作品以外の何ものでもない。

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