青森県立美術館ドラマリーディングクラブ公演 「畜犬談・その他の言葉」

2018年6月1日(金) ━ 6月1日(金)

演劇 終了
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青森県立美術館ドラマリーディングクラブ公演 「畜犬談・その他の言葉」

青森県立美術館ドラマリーディングクラブ公演 「畜犬談・その他の言葉」

原作 太宰治「畜犬談」・ほか
脚本・構成・演出・選曲 長谷川孝治(青森県立美術館舞台芸術総監督)

今回の公演では、太宰治原作の「畜犬談」と「斜陽」・「グッド・バイ」等から抜粋した「言葉」を朗読します。
ドラマリーディングクラブ員の語りとともに映像や音響等を使用した臨場感あふれる特別な空間でお楽しみください。

開催概要

出演

青森県立美術館ドラマリーディングクラブ
金恵美子 須藤哲也 田中昌子 㑹津悦子 小野寺圭子 福田寿枝
小林早智子 菊地泰子 水上ユリエ 平井正樹 今ゆき子

会場

青森県立美術館シアター(全席自由)

※受付場所は美術館1階シアター前となります。
※受付順のご入場となります。

公演日時

2018年6月2日(土) 開演15:00 開場・受付開始14:30

料金

前売券:
一般 1,000円(当日1,200円)
大学生・60歳以上 500円(当日700円)

無料託児サービス

美術館内にて開場から終演までの間、託児サービスを行います。
5月25日(金)までに事務局へお申し込みください。

※1歳から小学3年生までのお子様が対象です。

公演当日のご注意

・待合所として、コミュニティホールをご利用いただけます。
・シアター内でのご飲食はご遠慮ください。

お申し込み・お問い合わせ

青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会事務局
〒038-0021青森市安田字近野185
TEL:017-783-5243(受付時間 平日9:00~17:00)
FAX:017-783-5244
E-mail:drama@aomori-museum.jp

主催 青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会、青森県立美術館

チケット販売

チケットは、下記プレイガイドでの前売チケット販売の他、事務局予約も受付いたします。

■前売チケット販売プレイガイド
青森市:成田本店しんまち店、青森県立美術館ミュージアムショップ
弘前市:紀伊國屋書店弘前店、ヒロロ
八戸市:ラピア
五所川原市:ELMインフォメーション

■事務局チケット予約/小・中・高校生無料ご招待!
事務局あての電話・FAX・Eメールのいずれかの方法にて、前売チケットのご予約を受付いたします。また、小学4~6年生・中学生・高校生の皆さまを先着60名様まで無料招待いたします。電話・FAX・Eメールにて以下項目を事務局までお伝えください。

(1)ご希望の券種・鑑賞人数
(2)ご予約者(代表者)氏名
(3)ご予約確認のため代表者のご連絡先(電話番号/FAX/Eメールアドレスのいずれか)
(4)ご招待者の氏名・学校名・学年(学生招待お申し込みの方のみ)

※ご予約受付は、6月1日(金)17時まで。
※公演当日受付にてご精算となります。
※ご予約で満席となった場合は、当日券の販売はございません。
※お申込の氏名・連絡先等の個人情報は厳重に管理し、本公演以外の目的では使用いたしません。

 

【予約受付先】
青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会事務局
電話:017-783-5243(平日9:00~17:00) FAX:017-783-5244
Eメール:drama@aomori-museum.jp

展示内容

演出家からメッセージ

「畜犬談に寄せて」

太宰治。本名津島修治は1909年に金木町に生まれ、1948年に玉川上水で山崎富栄と心中しました。38才で入水し、遺体が上がった日は6月19日、すなわち彼の39回目の誕生日でした。その終幕故に、太宰には悲劇の作家というレッテルが長い間貼られていました。そして、含羞の人であったという優しい批評もありました。

朗読する「畜犬談」は、太宰が最も精神的に安定していた頃に書かれたものです。自分は犬が嫌いだという太宰の告白は、おそらく実生活を反映していて、太宰はフィクションを積み上げることなく、犬という生きものに対する自身の思いを淡々かつ苛烈に語っています。

「人間失格」「晩年」「グッドバイ」「斜陽」などの小説は、確かに悲劇的です。そして、自らの出自とそれからの脱却を図ろうとした太宰は常に苦悩していました。大地主の家系からのドロップアウト、左翼運動からのドロップアウト、世間からのドロップアウトです。

作品と作家の私生活が微妙に絡み合う、日本独自の「私小説」をスキルとして彼は作品を次々と発表しますが、目前に常にあったのは故郷への弁解と自身への弁解でした。

書いたモノがすべて作品になってしまう太宰にとって、逃げ場所は酒と女で、彼自身を全的に理解してくれるだろう他者(多くは女性)を常に求めていました。自分の作品ではなく、彼自身を理解してくれる他者はついに現れませんでした・・・・

脚本・構成・演出・選曲 長谷川孝治(青森県立美術館舞台芸術総監督)

関連ファイル