県美土曜ゼミ

県立美術館では、県民の方々に美術に対する興味関心を高めていただこうと、今年度から毎月第二土曜日に「県美土曜ゼミ」を開催します。
当館の学芸担当課長、飯田美術統括監を塾長として、美術作品の解説にとどまらず、社会のあらゆるジャンルとの関わり、様々な視点から「美術とは何か」を参加者とともにディスカッションを重ね、考えていきます。
聴講だけの美術講座では物足りない、素朴な疑問をぶつけたい、そんな方にお勧めのゼミ形式の講座です。
毎月、議論のテーマが変わりますので、通年で参加したり、興味のある回のみ参加でも構いません。お気軽にご参加ください。
開催概要
会期
2012年6月9日(土)・7月21日(土)・8月25日(土)・9月8日(土)・10月13日(土)・11月10日(土)・12月8日(土)・2013年1月19日(土)・2月9日(土)
開館時間
13:30 – 15:00
観覧料
展覧会観覧料(当日有効の半券可)
※料金の詳細については、ホームページをご覧いただくか、お気軽にお問い合せください。
青森県立美術館内(当日、1階受付にて会場をご案内します)
場所
申込
開催日の7日前までにお電話[017-783-3000]でお申し込みください。
定員
各回30名
※定員に達し次第、受付終了します。
作品内容
6月9日「青森EARTH2012:超群島-ライト・オブ・サイレンス」
特別展示「超群島-ライト・オブ・サイレンス」にあわせて、出展作家とともに「新しいコミュニケーションのあり方」を考えます。
7月21日「Art and Air : 空と飛行機の話」
レオナルド・ダヴィンチ、稲垣足穂、小松崎茂、会田誠…
ジャンルを超えて芸術のモチーフとして取り上げられてきた空と飛行機。その理由について考察します。
8月25日「成田亨の人と芸術」
ゲストとして、成田流里氏(夫人)と成田浬氏(長男)をお招きし、成田亨の人と芸術について語っていただきます。
9月8日「アートプロジェクトが生み出すもの」
Art and Air展、奈良美智展でも実施する、市民参加のアート制作プロジェクト。協働、地域連携という考え方、その先に広がる「表現」「アートとの対話」について考察します。
10月13日「奈良美智:創造の原点」
奈良美智の最新作を通して、作家の本質的な創造の原点に迫り、今後の作家活動のあり方をも考察します。
11月10日「阿部合成:修羅の画家の苦悩と表現」
自らの出征、シベリア抑留、農地改革による生家の没落と生活の困窮、敗戦による価値観の大転換など激動の時代に生きた画家、阿部合成。その軌跡を考察します。
12月8日「世界の現代美術状況の最前線」
欧米の美術動向や活況を呈しているアジアのマーケット状況などを具体的な事例をもとに考察します。
1月19日「寺山修司とケネス・アンガー:実験映画の源流」
アンダーグラウンド・カルチャーの旗手として活躍し、今や神話と化した東西2人のアーティスト。相互に通底する前衛精神と想像力を探究していきます。
2月9日「青木野枝:彫刻における触覚領域」
作家の手を伝って生み出された作品たち。視覚だけで鑑賞するのではなく、触覚も使って鑑賞することによって、作品に潜む創造性をより深く考察していきます。