太宰治生誕110年記念 演劇「津軽」

2019年9月13日(金) ━ 9月16日(月)

演劇 終了
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太宰治生誕110年記念 演劇「津軽」

太宰治生誕110年記念 演劇「津軽」

9月16日(月・祝)公演は満席のため、プレイガイド販売・事務局予約を終了いたしました。当日券の販売もございません。あらかじめご了承ください。

青森県五所川原市(旧・金木村)出身である太宰治は、本県を代表する作家です。いまだ国内外で高い人気を誇り、現在も若い世代から新たなファンを獲得し続け、新しい時代とも言うべき令和元年の本年、生誕110年を迎えました。

『走れメロス』や『人間失格』など数多くの代表作がありますが、その中でもとりわけ『津軽』は、太宰が故郷への深い思慕をにじませた味わい深い作品で、青森県民に限らず、故郷を想うすべての読者の心を揺さぶる名作である。

この『津軽』を原作に、当館舞台芸術総監督の長谷川孝治が脚本・演出を務め、新たな演劇作品「津軽」として、9月13日(金)から16日(月・祝)まで当館野外特設ステージにて全4公演上演します。

公演に寄せて

「シゲネ」

シゲネ、津軽弁の最も美しい響きを持つ言葉
シという発音は、口を「ス」という形に開いてシと発音する
ゲとネはそのままでいい、続けると「シゲネ」になる
標準語に翻訳すると「さみしい」という言葉になる
しかし、「さみしい」と津軽弁を母語とする者が発音しても
けっして津軽弁の「シゲネ」の意味にはならない
太宰は頭の中に渦巻く津軽弁を、生涯標準語に翻訳し続けた
そして、ついに完璧な翻訳はできなかった
心と言葉の乖離、魂と言葉のずれ
かつて、別役実さんとこう話したことがある「太宰って翻訳文体なんですよ」「翻訳?」「津軽の言葉から標準語への翻訳です」「フランス語で書いたベケットみたいに」「ええ」「羨ましいねぇ、言葉に慣れない」「いつでも新鮮です」「必ず新しい意味が発見できる、読者が生きている限り」「ええ、きちんと言葉ってなんだと考えている限り」
あなたが好きです
誰しもそう言ったことがかつてあっただろう
しかし、その時あなたは「いやいやそれで全部じゃない、全然言い切ってない」
と思ったことはなかったろうか
言葉はいつでも足りない
太宰はずっと「シゲネ」作家で、常に言葉と格闘する作家だった
だから稀有で尊敬できる作家でもあるのだ

青森県立美術館舞台芸術総監督 長谷川孝治

新井 和之(Arai Kazuyuki)

新井 和之(Arai Kazuyuki)

渡辺えり主宰の「劇団3○○(さんじゅうまる) 宇宙堂」に2004年入団。以降は渡辺えり・北見敏之作品等に出演しキャリアを重ねる。近年では映画やドラマにも活躍の場を広げている。

川上 麻衣子(Kawakami Maiko)

川上 麻衣子(Kawakami Maiko)

1980年、芸能界デビュー。同年のテレビドラマ『3年B組金八先生』(TBS)で生徒役を好演し、注目される。以後も市川昆、森田芳光、北野武、新藤兼人各監督作品に出演するなど活躍を続ける。

李丹(Ri Tan)

李丹(Ri Tan)

出演舞台『遺産』が読売演劇大賞作品賞を受賞。そのほかの舞台出演作に『遥かなるブルレスケ〜とんだ茶番劇〜』(串田和美演出)などがある。中国大作ドラマにも出演するなど、日中で幅広く活躍中。

伊勢 未知花(Ise Michika)

伊勢 未知花(Ise Michika)

東京都出身。2008年公開の映画『その日のまえに』(大林宣彦監督)の安藤美紗役で女優デビュー。華のある存在感と、透き通るほどの透明感で周囲を魅了し、上品さと狂気を併せ持つ存在である。

相良 千尋(Sagara Chihiro)

相良 千尋(Sagara Chihiro)

映画『明日に架ける愛』(香月秀之監督)、『シン・ゴジラ』(庵野秀明監督)をはじめ、舞台・ドラマ・CMへの出演を重ねている。

開催概要

開催日時

2019年9月13日(金)~16日(月・祝)
各日18時30分開演(開場・受付開始17時30分) 全4公演

※上演時間2時間30分を予定(途中休憩あり)

会場

青森県立美術館野外特設ステージ(雨天決行)

※野外・夜間の公演となりますので、観劇中の防寒にご配慮いただきご来場ください。

原作

太宰治「津軽」

脚本・演出

長谷川孝治(青森県立美術館舞台芸術総監督)

出演

新井和之、川上麻衣子、李丹、伊勢未知花、相良千尋、長谷川等、青森県立美術館演劇部(後藤和恵、佐々木樹姫、佐々木優、秀圓、白鳥真生、田澤京子、平田彩乃、三上由美子、盛桜華、今ゆき子)、豊田児童センター一輪車クラブ(豊澤賢也、中畑佳翔、伴彩水華、田中伶旺、尾﨑麗羽、棟方翔也、古山七斗)

舞台美術協力

一般財団法人 小原流青森支部青年部

各種サービス

・無料託児サービス【事前申込必要】
美術館内にて各日開場から終演まで、託児サービスを実施します(ただし1歳から小学3年生までのお子様に限ります)。ご希望の方は、9月6日(金)までにお申し込みください。

 

・終演後の無料送迎サービス【事前申込必要】
各公演の終了後、青森駅までの無料送迎をご利用いただけます(会場と青森駅までの直通運転となり、途中下車・目的地変更はできません)。ご希望の方は、9月9日(月)までにお申し込みください。

 

・カフェ「4匹の猫」臨時営業
各公演当日は18時まで、美術館内カフェの営業時間を延長いたします(ラストオーダー17時30分)。

当日のご注意

※受付場所は美術館1階八角堂入口付近となります。
※公演会場内は撮影・録音禁止です。

主催

青森県立美術館、青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会

共催

青森県立美術館サポートシップ倶楽部

助成

一般財団法人 地域創造

後援

太宰治生誕110年誘客促進実行委員会、五所川原市、五所川原市教育委員会、一般社団法人 五所川原市観光協会、NPO法人かなぎ元気倶楽部、津軽鉄道株式会社、東奥日報社、株式会社陸奥新報社、株式会社デーリー東北新聞社、NHK青森放送局、青森放送、株式会社青森テレビ、青森朝日放送株式会社、青森ケーブルテレビ株式会社、青い森鉄道株式会社、JR東日本青森商業開発、青森県教育委員会、公益社団法人 青森県観光連盟(順不同)

お申し込み・お問い合わせ

青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会 事務局
TEL 017-783-5243(受付時間 平日9:00~17:00)
FAX 017-783-5244
Eメール engeki@aomori-museum.jp

※お申し込みいただいた個人情報は、厳重に管理し、当公演以外の目的で使用いたしません。

チケット販売

料金

前売一般3,500円(日時指定・当日4,000円)
前売学生2,000円(日時指定・当日2,500円)

前売チケット販売プレイガイド

全国:ローソンチケット(Lコード:22545)
青森市:成田本店しんまち店、サンロード青森、青森県立美術館ミュージアムショップ
弘前市:ヒロロ
五所川原市:ELMインフォメーション
八戸市:ラピア

※販売は各公演の前日まで。

そのほか、事務局でも前売チケットのご予約が可能です。
公演当日、受付にて前売料金をご精算いただき、ご入場いただけます。

Eメール・電話・FAXにて、以下の3点を事務局までお伝えください。
(1)ご希望の公演日・券種・購入枚数
(2)ご予約者(代表者)氏名
(3)ご予約確認のため代表者のご連絡先(電話番号/FAX/Eメールアドレスのいずれか)
※ご予約受付は、各公演前日の17時までとなります。

 

チケット予約受付
青森県立美術館パフォーミングアーツ推進実行委員会 事務局
電話:017-783-5243(平日9:00~17:00)
FAX:017-783-5244
Eメール:engeki@aomori-museum.jp

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