美術館の映画祭
青森県立美術館 第1回 美術館の映画祭
The Premiere: An Art Museum Film Festival
映画は、闇のなかの美術館
Movies in Darkness of the Art Museum
青森県立美術館は、あらゆる芸術の出逢いの場です。
絵画、演劇、音楽、ダンス・・・。
でも、内緒の話をすれば、映画は、演劇も音楽もダンスも、
そして映画自身をも自分たちのテーマとしてその作品を作り上げてきました。
シャガールが夢を見て、棟方志功がうなり、アラーキーにみんなが笑い、
奈良美智と仲間たちの終わらない夏に、映画は迫ります (初日) 。
美術館に迷い、美術館を走り抜け、美術館で恋をする映画たち (2日目)。
アメリカン・バレエ・シアターの実態も、歌舞伎の世界も、
映画はなんでもお手のものです (3日目)。
映画は、演劇のみならず、その舞台裏(バックステージ)までお見せします (4日目)。
最終日は、「映画」という幻影を追い求める作品を選りすぐりました。
暗闇のなかに光り輝く美術館へ、どうぞお出で下さい。
開催概要
会期
2006年11月22日 (水) - 26日 (日)
2006.11.22 (wed) -26 (sun)
会場
青森県立美術館シアター
AOMORI MUSEUM OF ART,THEATER
上映作品 + スケジュール
11月22日 (水) われらの美術館
10:30 オープニング 実行委員会挨拶
10:45 シャガール ロシアとロバとその他のものに CHAGALL,A LA RUSSIE, AUX ANES ET AUX AUTRES
13:00 彫る 棟方志功の世界 HORU –MUNAKATA SHIKO NO SEKAI
14:00 青森ノ顔 縄文ノ顔 AOMORI NO KAO JOMON NO KAO
15:50 NARA:奈良美智との旅の記録 NARA YOSHITOMO TONO TABI NO KIROKU
11月23日 (木) 美術館をめぐる冒険
10:30 パリ・ルーヴル美術館の秘密 LA VILLE LOUVRE
13:00 はなればなれに BANDE A PART
15:00 パリのランデブー LES RENDEZ-VOUS DE PARIS
17:00 エルミタージュ幻想 RUSSIAN ARK
11月24日 (金) 美術館は舞台 — 追悼 ダニエル・シュミット
10:30 BALLET アメリカン・バレエ・シアターの世界 BALLET
14:20 残菊物語 THE STORY OF THE LAST CHRYSANTHEMUMS
17:15 書かれた顔 THE WRITTEN FACE
19:05 トスカの接吻 IL BACIO DI TOSCA
11月25日 (土) 芝居もある美術館
10:30 人生とんぼ返り JINSEI TONBO GAERI
13:30 Wの悲劇 W’S TRAGEDY
15:30 シンポジウム 「映画の呼吸」 澤井信一郎監督をお迎えして
17:00 恋ごころ VA SAVOIR
20:00 交流会
11月26日 (日) 幻影の美術館
10:30 紙の花 KAAGAZ KE PHOOL / PAPER FLOWERS
14:00 ユリシーズの瞳 TO VLEMMA TOU ODYSSEA
17:20 楽日 不散/ GOODBYE, DRAGON INN
19:00 シネマ・パーティー
※都合により、上映作品・上映時間が変更になる場合がございます。
料金
1回券/1200円 (前売り 1000円)
1回券3枚綴り/前売り 2500円
大学生以下は当日券600円のみ
シンポジウム 「映画の呼吸」 澤井信一郎監督をお迎えして
映画祭上映作品「Wの悲劇」の監督であり、この10月に書籍「映画の呼吸」を上梓した澤井信一郎氏をお招きし、「Wの悲劇」を中心に、映像を用いながら、いろいろとお話をうかがいます。映画・映像の仕事を志す人は必見のシンポジウムです。
お話の聞き手は青森県立美術館映像事業実行委員会委員であり、「映画の呼吸」のインタビュアーでもあるグラフィック・デザイナー鈴木一誌氏です。
日時 : 11月25日 (土) 15:30 –
会場 : 青森県立美術館 シアター
料金 : 入場無料
交流会・パーティー
11月25日 (土) 20:00 – /交流会
澤井信一郎氏を交えて、簡単な食事会を開催します。どなたでも参加できます。
11月26日 (日) 19:00 – /シネマ・パーティー
映画祭終了後、映画を語り合う場として、簡単なパーティーを開催。どなたでも参加できます。
会場 : 青森県立美術館 カフェ 「4匹の猫」
料金 : 1000円 (ワンドリンク付き)
申込方法 : 開催日前日まで、お電話 (017-783-5243) 、又は会場受付にてお申し込み下さい。
交通案内
青森県立美術館までの交通案内はアクセスマップのページをご覧下さい。
11月22日 – 24日の上映終了後、ならびに25日、26日の交流会・パーティ終了後、青森駅行きの有料シャトルバス (300円) をご用意いたします。ご利用の申込みは、ご利用希望日の3日前まで、下記問い合わせ先で電話にて受け付けます。
お問い合わせ
青森県立美術館映像事業実行委員会 (青森県立美術館内)
住所 〒038-0021 青森市安田字近野185
Tel 017-783-5243
Fax 017-783-5244
チケット販売
・11月3日より発売
さくら野青森店、成田本店新町店、サンロード青森、紀伊國屋書店弘前店、JOYPOPS、弘前大学生協、三春屋
・11月7日より発売
青森県内サークルK・サンクス全店
作品内容
11月22日 (水) われらの美術館
シャガール ロシアとロバとその他のものに
ユダヤ人であるがゆえに、キャンバスに向かって生きた画家シャガール。
同時代の画家やシャガール自身も登場する貴重なフィルム。
彫る 棟方志功の世界
「わだばゴッホになると言った棟方志功は、世界のMunakataになった」。
隻眼の彫刻家、棟方志功の創作と生活をまるごと捕らえた作品。
青森ノ顔 縄文ノ顔
天才アラーキー、青森上陸!そして、撮影した青森の顔は、なんと687名。
その現場を一切の説明を排して見せる、ストイックな記録映像。
NARA:奈良美智との旅の記録
奈良美智とgrafが、弘前のレンガ倉庫につくりあげた夢の街「A to Z展」。
420日におよぶ、その模様に完全密着。青森県立美術館でのプレミアム上映!
11月23日 (木) 美術館をめぐる冒険
パリ・ルーヴル美術館の秘密
巨大な絵画の搬入、絵画の修復、清掃から食事作りまで、
世界最大級の美術館、ルーヴル美術館の裏側を追ったユニークなドキュメンタリー。
はなればなれに
冬のパリ、屋敷から大金を奪おうとする2人の男と1人の女。
パリのランデブー
ほとんどのシーンがパリの街角や美術館を舞台にしたデートシーンという驚異の映画。
絵画を前に繰り広げられる恋人たちのおしゃべりをご堪能あれ!
エルミタージュ幻想
エルミタージュ美術館で2000人のキャスト・スタッフを用い、
ロシア史のエピソードを、なんと90分ワンカットで撮影。絢爛豪華な歴史絵巻。
11月24日 (金) 美術館は舞台 -- 追悼 ダニエル・シュミット
BALLET アメリカン・バレエ・シアターの世界
世界的なバレエ団、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)の活動に密着。
監督はドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン。
残菊物語
ゴダールが「最も偉大な映画作家のひとり」と敬服した監督、溝口健二の傑作。
ある歌舞伎役者の哀感漂う没落と栄光の物語を描く。
書かれた顔
今年8月に亡くなったスイスの映画作家、ダニエル・シュミットが、
現代日本を代表する歌舞伎役者のひとり、坂東玉三郎の魅力に迫る。
トスカの接吻
どこまでが舞台で、どこまでが実生活なのか?
引退した音楽家たちの福祉施設に住む人々を捕らえた、映画ならではの魔術にあふれた一本。
11月25日 (土) 芝居もある美術館 人生とんぼ返り
チャンバラの型を作る殺陣師として、新国劇の舞台に人生を捧げる男・段平と妻のお春。
マキノ雅弘監督が放つ、人情味あふれる催涙弾映画。
Wの悲劇
1980年代のアイドル、薬師丸ひろ子。その彼女が劇中でも実人生でも
真の女優となる一瞬が目撃できる日本映画史上、稀有な「女優の映画」。
恋ごころ
本番を目の前に芝居の稽古に励む女優カミーユ。そして今の恋人と昔の恋人。
ジャック・リヴェット監督が描くチャーミングな大人の恋物語。
11月26日 (日) 幻影の美術館
紙の花
インドの天才グル・ダット最後の監督作品。
ダット自らが演じる映画監督と女優の出会いと別れを、壮大なスケールで描いた大メロドラマ。
ユリシーズの瞳
幻のフィルムを探すひとりの映画監督の物語。
溝口健二を敬愛してやまないテオ・アンゲロプロス監督による、あまりにも贅沢な映像叙事詩。
楽日
台湾の鬼才ツァイ・ミンリャン監督が放つ、映画への愛に満ちた渾身の一作。
実在する古い映画館を舞台に繰り広げられる人間模様を描く。