生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ

2023年7月29日(土) ━ 9月24日(日)

企画展 終了
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生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ

生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ

最新のお知らせ

開催趣旨

「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功(1903-1975)。一心不乱に板木に向かう棟方の姿は、多くの人々の記憶に刻み込まれています。棟方が居住し、あるいは創作の拠点とした青森、東京、富山の三つの地域は、それぞれに芸術家としての棟方の形成に大きな影響を与えました。棟方の生誕120年を記念し、各地域の美術館(富山県美術館、青森県立美術館、東京国立近代美術館)が協力して開催する本展では、棟方と各地域の関わりを軸に、板画、倭画、油画といった様々な領域を横断しながら、本の装幀や挿絵、包装紙などのデザイン、映画・テレビ・ラジオ出演にいたるまで、時代特有の「メディア」を縦横無尽に駆け抜けた棟方の多岐にわたる活動を紹介し、棟方志功とはいかなる芸術家であったのかを再考します。掌サイズの絵葉書から、公共の建築空間の大壁画まで、「板画」の可能性を広げ、様々なメディアを通じて「世界のムナカタ」が社会現象になるまでの道程―「メイキング・オブ・ムナカタ」を辿る大回顧展です。

見どころ

最初期から晩年まで、板画だけでは語りきれないマルチアーティスト、棟方志功の全容を紹介

代表的な板画作品はもちろん、最初期の油画や生涯にわたって取り組み続けた倭画に加え、高い人気を博した本の装幀や、長く大衆に愛された包装紙の図案など、優れたデザイナーとしての一面も取り上げ、棟方芸術の全貌に迫ります。

展覧会に出品されることがほとんどない作品も集結

縦3メートルの巨大な屏風《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屏風》(五島美術館蔵)を約60年ぶりに展示、また、ほとんど寺外で公開されることのなかった倭画の名作《華厳松》(躅飛山光徳寺蔵)は通常非公開の裏面とあわせて展示します。

青森―東京―富山、棟方の暮らした土地をたどる、初の大回顧展

生誕120年という節目をとらえ、棟方志功が芸術家として大成していく過程のなかで大きな影響を与えた土地である三つの地域―故郷・青森、芸術活動の中心地・東京、疎開先・富山―を、最大規模の回顧展として巡回します。

生誕の地・青森ならではの大規模な展示

ねぶたの時期にあわせてはじまる青森展では、広いスペースを活かし、棟方最大の板画作品である『大世界の柵』乾・坤の2点を同時に展示する他、展示替を最小限にとどめ、大規模な屏風作品の多くを通期で展示します。
また、同時期開催のコレクション展特集展示『棟方志功:女神とめがね』では、広く人気を集めた優美な女神を描いた倭画や、特徴的なめがね姿を描いた自画像などの棟方志功の作品をはじめ、関野凖一郎など、親しい友人でもあった同時代の青森の版画家たちによる棟方志功の肖像を展示します。

関連ホームページ

展示構成と主な展示作品等

プロローグ:出発地・青森

《八甲田山麓図》 1924年 青森県立美術館

《八甲田山麓図》 1924年 青森県立美術館

第1章:東京の青森人

《大和し美し》「倭建命の柵」 1936年 日本民藝館

《大和し美し》「倭建命の柵」 1936年 日本民藝館

《門舞男女神人頌》 「木花之佐久夜妃」 1941年 個人蔵

《門舞男女神人頌》 「木花之佐久夜妃」 1941年 個人蔵

《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屏風》 1954年 五島美術館

《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屏風》 1954年 五島美術館

第2章 暮らし・信仰・風土―富山・福光

《華厳松》 1944年 躅飛山光徳寺

《華厳松》 1944年 躅飛山光徳寺

《立山連峰を望む海岸風景》 1950年頃 NHK富山放送局(南砺市立福光美術館寄託)

《立山連峰を望む海岸風景》 1950年頃 NHK富山放送局(南砺市立福光美術館寄託)

第3章 東京/青森の国際人

《ホイットマン詩集抜粋の柵》 「Perfections」 1959年(1961年摺) 棟方志功記念館

《ホイットマン詩集抜粋の柵》 「Perfections」 1959年(1961年摺) 棟方志功記念館

《大世界の柵》 「乾ー神々より人類へ」 1969年(1970年摺) 棟方志功記念館

《大世界の柵》 「乾ー神々より人類へ」 1969年(1970年摺) 棟方志功記念館

《大世界の柵》 「坤ー人類より神々へ」 1963年(1964年摺) 棟方志功記念館

《大世界の柵》 「坤ー人類より神々へ」 1963年(1964年摺) 棟方志功記念館

《飛神の柵》 1968年 棟方志功記念館

《飛神の柵》 1968年 棟方志功記念館

《ねぶた笛を吹く棟方》 撮影:飯窪敏彦

《ねぶた笛を吹く棟方》 撮影:飯窪敏彦

第4章 生き続けるムナカタ・イメージ

《青森地方裁判所勤務時ポートレート(18歳頃)》 1921年 青森県立美術館

《青森地方裁判所勤務時ポートレート(18歳頃)》 1921年 青森県立美術館

《棟方志功ポートレート》  撮影:原田忠茂

《棟方志功ポートレート》 撮影:原田忠茂

《自画像》 1964年  公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム

《自画像》 1964年 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム

特設ショップ

本展会期中、展覧会限定グッズを含めた棟方志功の特設ショップを開設します。
場所:美術館地下2階 特設会場
特設ショップに関するお問い合わせ先:017-761-1420(平日9:30-17:00)

お知らせ

開催概要

会期

2023年7月29日(土)−9月24日(日)

休館日

8月14日(月)、8月28日(月)、9月11日(月)

開館時間

9:30 – 17:00(入館は16:30まで)
※7月15日(土)、8月19日(土)、9月23日(土)は20:00まで開館(入館は19:30まで)

観覧料

一般1,800円(1,700円)/高大生1,200円(1,100円)/小中生以下無料
※(  )は前売券、20名以上の団体料金および棟方志功記念館入場券を提示して
の割引料金。

主催

生誕120年棟方志功展青森実行委員会(青森県立美術館、棟方志功記念館、NHK青森放送局、NHKエンタープライズ東北、青森県観光国際交流機構)

協賛

DNP大日本印刷

後援

青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、青森ケーブルテレビ、エフエム青森、東奥日報社、デーリー東北新聞社、陸奥新報社、青森県教育委員会、青森市教育委員会

お問い合わせ

生誕120年棟方志功展青森実行委員会(青森県立美術館内)

038-0021 青森県青森市安田近野185

TEL 017-783-3000 FAX 017-783-5244

チケット販売

〇前売券
ローソンチケット(Lコード21352)、青森県立美術館1F受付、棟方志功記念館で7月28日まで販売。
※障がい者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料。

〇数量限定 プレミアムデザインチケット
一般2,300円のみ
以下の展覧会をご観覧いただけます。
・青森県立美術館 生誕120年棟方志功展およびコレクション展(同日観覧)
2023年7月29日(土)〜9月24日(日)
・棟方志功記念館 棟方志功生誕120年記念特別展
2023年6月20日(火)~9月18日(月・祝)

関連企画

「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」青森会場では、展覧会開催期間中、関連イベントの開催を予定しています。
新しいイベント情報は決定次第、当ページ及び特設サイトにてお知らせいたします。

関連展示会

棟方志功記念館
棟方志功生誕120年記念特別展 友情と信頼の障屏画
https://munakatashiko-museum.jp/

関連企画

【毎日開催ワークショップ】私たちの柵綴り~ RE; メイキング・オブ・ムナカタ~ in 青森

7月29日より青森県立美術館にて「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」を開催します。本展の関連イベントとして「私たちの柵綴り~ RE; メイキング・オブ・ムナカタ~ in 青森」と題したワークショップ を行います。

このワークショップは、棟方の制作キーワードを学び、棟方作品「柳緑花紅頌」「華狩頌」「鷺畷の柵」の作品の図柄のスタンプを押したり、作品の題(タイトル)や思いを書いて、紙の裏側から水彩ペンで色を塗り、自分だけの作品(柵)を制作します。完成作品を撮影BOXで撮影して、会場に展示します。

事前の申し込みは不要です。ぜひご参加ください。


イベント詳細

私たちの柵綴り~ RE; メイキング・オブ・ムナカタ~ in 青森

 

【7/29開催】上映会 + アフタートーク ドキュメンタリー映画『彫る 棟方志功の世界』

 

棟方志功の孫で棟方志功研究家の石井頼子さんをお招きして、ドキュメンタリー映画の上映とアフタートークを行います。

映画は『彫る 棟方志功の世界』。

国際的に高く評価され、日本が誇る棟方志功の、その人と芸術、氏が育った津軽の風景を紹介する、約40分のドキュメンタリー映画です。

 

日時

2023年7月29日(土) 13:30~15:30(開場13:00)

 

会場

青森県立美術館 1F シアター

 

対象

どなたでも/申込不要(先着順)

定員200名

 

参加費

無料

【8/25開催】生誕120年棟方志功展 記念鼎談「スピーキング・オブ・ムナカタ」 石井頼子×原田マハ×ヤマザキマリ

 

かねてより、石井頼子さん(棟方志功令孫・棟方志功研究家)との対談で、棟方志功への思いを語ってきた、原田マハさんとヤマザキマリさん。
古今東西のアートについて造詣の深いお二人が、今回はじめて、石井さんをふくめた三人で、棟方志功について語り尽くします。
本鼎談の観覧を希望される方は、注意事項をご了承の上、申込フォームからお申込みください。

 

なお、この鼎談の模様はNHK青森放送局が収録し、9月15日(金)夜放送されます。

(NHK青森放送局ホームページ:青森県立美術館以外のサイトに移動します)https://www.nhk.or.jp/aomori/

 

日時
2023年8月25日(金)14:00~16:00頃

 

場所
青森県立美術館 1Fスタジオ

 

定員
50名

 

登壇者
・石井頼子さん(棟方志功研究家)
・原田マハさん(小説家)
・ヤマザキマリさん(漫画家・随筆家)