木下京子氏講演会 「フィラデルフィア美術館の魅力、そして日本との長い交流」

2023年3月26日(日) ━ 3月26日(日)

シンポジウム 終了
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木下京子氏講演会 「フィラデルフィア美術館の魅力、そして日本との長い交流」

木下京子氏講演会 「フィラデルフィア美術館の魅力、そして日本との長い交流」

もっと知りたい! フィラデルフィア美術館のこと

 

 

青森県立美術館の中心に位置するアレコホールには、20世紀を代表する画家、マルク・シャガール(1887-1985)によるバレエ「アレコ」の背景画全4点が展示されています。この背景画の内、第1、2、4幕の3点は青森県立美術館の収蔵品ですが、第3幕のみはアメリカのフィラデルフィア美術館が収蔵しています。2017年、同館の改修工事をきっかけに第3幕の長期借用が実現し、現在まで多くの来館者の方々に、当館の大空間の中で、全4点揃っての迫力ある展示をお楽しみいただいてまいりました。

第3幕の借用期限は今年3月31日までと定められていましたが、このたびフィラデルフィア美術館より、あらたに2024年3月まで、1年間の借用延長が認められることとなりました。当館ではこの機会に、第3幕を収蔵するフィラデルフィア美術館についてより親しんでいただくために、同館東洋美術部で日本美術担当の学芸員として20年以上にわたり勤務してこられ、多摩美術大学教授としてもご活躍の木下京子氏をお招きし、フィラデルフィア美術館の歴史、「アレコ」第3幕を含むコレクションの魅力、そして近年行われた同館の大規模な改修事業などについてお話しいただきます。

また木下氏は、フィラデルフィア美術館で2002年に開催された青森県の板画家・棟方志功の「生誕百周年・棟方志功展」にも携わっています。同展のアメリカでの反響について、さらには1959年に同地を訪れ、石版画などを制作している棟方のこれまであまり知られることのなかった滞在時のエピソードなどについてもお話しいただきます。ぜひお気軽にご参加ください。

 

1959年3月25日、フィラデルフィアにて、版画家のアーサー・フローリーと棟方志功 / 提供:フィラデルフィア美術館

 

 

木下京子(きのした・きょうこ)

 

大阪大学大学院文学研究科美術史専攻日本美術史講座修了(文学博士)。スミソニアン研究員を経て、2000年よりフィラデルフィア美術館に入職。「本阿弥光悦展」「生誕百周年・棟方志功展」「池大雅・玉瀾展」「狩野派展」などの展覧会を企画開催。近世絵画のほか、「米国における日本美術コレクションの形成」について研究。2014年に多摩美術大学に教員として着任、現在に至る。

 

開催概要

日時

2023年3月26日(日) 14:00-15:30(開場13:30)

会場

青森県立美術館シアター

入場料

無料

定員

100名程度(事前予約不要)

お問い合わせ

青森県立美術館

TEL 017-783-3000

FAX 017-783-5244

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