毎年11月~2月に実施している「お出かけ講座」。
県内の小中学校や特別支援学校などに美術館スタッフがお邪魔して、美術に関する講座を行います。(約90分)
今秋、最初のお出かけ講座は、弘前市立草薙小学校6年生の皆さん。
「美術館に行ったことがない」子ども達もいるので、美術館の役割を説明したり、写真などを見せながら美術館を紹介します。
その後、美術館の収蔵作品から選んだ50点をカード大にした「アートカード」を使い、ゲームを通じて美術鑑賞のきっかけを得ます。
3つのヒントから、どの絵のことを言ってるのかを当てるゲームや、絵と絵の共通点を探して並べるゲーム、3枚のカードを使って紙芝居のように即席でお話をつくってもらうものなど・・・
さらに、今年から、美術館内で実施している「ギャラリートーク」体験を導入。
全員でひとつの絵を観て、感じたこと、不思議だと思ったところ、どんなストーリー?等の問いかけを通じて、子ども達が絵から受け取る様々な印象・感情を吐露していきます。
初めは緊張の面持ちの子ども達も、絵を鑑賞する楽しさ、感じたことを口に出すことを体験して、美術がぐっと身近に感じられたようでした。
美術鑑賞は、知識や解説ありきではなくて「感じる」ことが大切です。
純粋な子ども達の言葉から、我々大人のほうが学ぶことが多い気もします。
お出かけ講座に興味のある方、学校の授業に美術館連携を考えていらっしゃる先生は、どうぞお気軽にご相談ください。