プレスリリース

青森県立美術館開館10周年記念 「生誕80周年 澤田教一:故郷と戦場」 Sawada Kyoichi: From Home to Battle Zoneの開催について

2016年10月8日

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青森県立美術館開館10周年記念 「生誕80周年 澤田教一:故郷と戦場」 Sawada Kyoichi: From Home to Battle Zoneの開催について

1936(昭和11)年に青森市に生まれた澤田教一(※1)は、1965年、戦火の絶えないインドシナ半島に赴き、カメラマンとして活躍しました。ベトナム戦争が拡大の一途にあった時期、激戦地での撮影を続けた澤田は、34歳で銃弾に倒れるまでの約5年間に、数々の傑作を世に出し、報道写真界の頂点に上りつめます。ピュリツァー賞受賞作に含まれる《安全への逃避》(1965年)では、戦闘で故郷を追われながら、必死に生き抜こうとするベトナムの人々の姿を捉え、世界中に戦争の過酷な現実を突きつけました。
当館は、澤田教一夫人の澤田サタ氏から、2014年度より、フィルムや電送写真原稿など、多くの資料を寄託されました(※2)。この展覧会では、それらの調査に基づき、未発表のカットを含む写真や資料330点を展示いたします。写真に写し出された故郷と戦場、そこに交錯する生と死を通じて、澤田教一が身を賭して追いかけたものにせまります。

※1 これまで澤田教一という名前の漢字表記については、「沢田教一」と常用漢字の「沢」を使った表記が一般的で、澤田自身も仕事上は常用漢字を用いることもありましたが、カメラマンになる以前の生まれ故郷青森からの軌跡をたどる本展では戸籍上の名前である「澤田教一」を用いることとしています。
※2 澤田サタ氏より青森県立美術館への寄託資料の総点数は約24,750点で、内訳については以下のとおり
・プリント・・・・・約1,900点(後代のニュープリントを含む)
・カラーポジフィルム・・・・・約4,800点(カット数)
・モノクロネガフィルム・・・・・約18,000点(カット数)
・手帖、書簡、軍用ヘルメット、フィルム封筒等・・・・・約50点

会期

2016年10月8日(土)-12月11日(日)

休館日

10月11日(火)、24日(月)、11月14日(月)、28日(月)

観覧料

一般1,300円(1,100円)、高大生800円(600円)、小中学生無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料
※小・中・特別支援学校の引率者が、学校教育活動として観覧する場合は無料。
※コレクション展観覧料は含まれません。