本日、太宰治と美術 −故郷と自画像展の関連事業として、記念講演会が開催されました。
まず、弘前高校3年生の船水ももさんによる、太宰治『津軽』の朗読、そして、東京大学准教授の安藤宏先生による「太宰治:自画像の文学」と題された講演会というプログラム。
船水さんの朗読は、とても澄んだ声で、太宰の文学の中にすんなりと引き込まれていきました。船水さん、素敵な朗読、ありがとうございました。
太宰の文学世界に浸りながら、安藤先生の講演に突入。安藤先生は、青森県立美術館の展覧会のテーマでもある、太宰の生きた時代の、文化的なネットワークについてのお話を中心に、太宰と棟方の、直接的な交流がないのにお互いを意識し合う、緊張感のある関係のおもしろさについて、そして、数ヶ月前に発見された、太宰と阿部合成が初めて制作した幻の同人誌「星座」について、、、などなど、たっぷりと約2時間にわたってお話しいただきました。時間は少しオーバーしてしまったのですが、本当にあっという間で、まだまだお話を聞きたかったです!!!とても興味深くおもしろいお話、ありがとうございました。
来週は、本展担当学芸員による、アート入門 エキシビション・アイズ「太宰治と美術」を開催いたします。ぜひこちらにも足をお運びください!
それでは「太宰治と美術」展、お見逃しなく!!!
講師:池田 亨(青森県立美術館 学芸員)
会場:1Fシアター(定員220名・当日先着順)
日時:7月19日(日)13:30−15:00
※ 入場無料