スタッフ日誌<47>

2009年2月21日

SHARE

スタッフ日誌<47>

スタッフ日誌<47>

2月も中旬を過ぎて、例年になく雪が少なく幾分風が柔かく感じます。
お雛様が飾られているのを見かけるともう春がやって来ましたね。
陽気にさそわれて気軽に散歩してみませんか。

青森県立美術館では建築家青木敦さんが
「ユーレーカ」をテーマに美の扉が開く時何かを発見してほしいと、
「ユーレーカ」とは、発見した分かったというギリシャ語だそうです。
私も展示室を自由で楽しい「原っぱ」をイメージして
楽しく回ってみたいと思います。

ある日のアテンダント日誌を参考に、
好みの作品見つけ方、
最初にサッと見て自分の好みに合う物何点か心にとどめておき、
次にその作品をじっくり観賞していきます。
もしこの中で1点だけプレゼントとか
自分はどれがほしいかな…
気持ちをこめて回ってみつける事にしました。

今回は二人の板画家版画家を紹介します。
若き日の棟方志功の作品「大印度の花の作」
画家になろうと決意するきっかけとなり、
ゴッホの代表作「ひまわり」を模した構図、
わだばゴッホになると言いつづけた想いと情熱が感じられます。
もう一人の版画家は冬のコレクション展の中から、
学芸員おすすめP展示室に入り真正面の作品に注目です。
色彩の魔術師たち清宮質文「せいみやなりぶみ」の作品、
木版画「早春の静物」グレーや黒暗い色を繊細に重ね合わせた
色使いの美しさが印象的です。
マテイスは版画集「ジャズ」現実らしく見える色に塗り
こだわりをもたせています。
池田満寿夫は多彩な活躍でカラーリトグラフなど
それぞれの個性的色彩表現をしていると思います。
企画展では写真家「小島一郎」北を撮る、
戦後の青森が生んだ写真界の「ミレー」。

小島一郎写真展を見たい方、
小島一郎全部を知りたい方、
学芸員によるギャラリートークが有ります。
毎土曜日の午後一時からです。
3月8日まで開催しています。

皆様にたくさんの出会いと感動や発見があることでしょう。
私達も楽しんでいただけるよう御案内していきたいと思っております。

アテンダント 小澤