スタッフ日誌<41>

2008年12月11日

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スタッフ日誌<41>

スタッフ日誌。
毎月11日はアテンダントスタッフから、美術館の近況やおすすめなどをお伝えします。

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スタッフ日誌<41>

初雪が降り、山ではスキーシーズン到来。いかがお過ごしですか。

みなさんの中には、寒いときには家にこもりがちの方もいらっしゃると思います。
そんな時には、美術館でアート鑑賞というのはいかがでしょうか。

美術館の展示近況をお知らせいたしますと・・・。

ただいま「秋のコレクション展」を開催中です。
なかでも、青森県立美術館のコレクションと建築空間の新たな魅力を引き出すための継続的プロジェクトで、国内外のアーティストの作品やさまざまな創造の分野で活躍する人たちの発想など、青森県立美術館のコレクションあるいは建築空間に、新しい可能性を切り開く要素をかけ (×) 合わせることで、その特性と普遍性について考える”×Aプロジェクト”は、「相馬貞三と青森の民芸」をテーマに展示しております。

相馬貞三は、日常の暮らしの中に布や器、家具など、美しいと感じたものを取り入れることで心が豊かになり、また使われたものたちをも美しく育てることとなる、と提唱しました。

展示室では、相馬貞三の目を通した民芸品により「食卓」をしつらえております。
長い年月の中で磨き上げられたその形と美をお楽しみください。

また、棟方志功展示室には、「アートイン三内丸山遺跡プロジェクト」の一環として10月11日に開催されたワークショップ「2000年後のステンドグラスを作ろう!」に参加してくださった皆さんが制作した作品「紙の化石」が「絵手紙」となり、展示されております。
「紙の化石」とは、身の回りにある物のかたちを写し取った和紙に、棟方志功が使用した技法としてもよく知られる“裏彩色”を施したもので、同展示室の棟方志功の裏彩色の作品と調和しています。

また同プロジェクトを企画した柴川敏之氏と、ねぶた師を目指して修行中の立田健太氏とのコラボレーション作品「2000年後の相撲ねぶた」もあわせて展示しています。

秋のコレクション展も残りあと僅か。お見逃しなく!!

皆様のご来館、心よりお待ちしております。

アテンダント 工藤(珠)