アートイン三内丸山遺跡プロジェクトを手がける柴川敏之さんと、ねぶた師を目指して修行中の立田健太さんとのコラボレーション、「2000年後の相撲ねぶた」が完成し、今日から棟方志功展示室に展示しています。
「2000年後の相撲ねぶた」とは、私たちの身の回りにある様々な物の形を写しとった「紙の化石」に裏から色をつけ、それをねぶたの骨組に貼りつけて作ったねぶた。横綱の土俵入りという柴川さんのリクエストを受けて、立田さんが骨組を作り、模様と色のついた紙をはっていきました。
11月23日の午後と、24日も追加して、制作の過程を公開し、お客様からご意見やご感想をいただきながら制作を進めました。
裏から色をつける方法は、棟方志功が版画に彩色をするときに使った技法。その関連から、公開制作の場に裏彩色を使った棟方志功の作品「あおもりはの柵」を飾り、ねぶたの顔もその作品の顔を参考にしてます。
棟方志功展示室の一角で灯りのともされたねぶたは、彩り鮮やかに輝いていて、クリスマスツリーのようでもあります。この不思議な迫力のある新しいねぶたは、12月24日まで展示予定で、同じコーナーには、ワークショップでこどもたちが拓本と裏彩色の技法で作った絵手紙も展示しています。あわせてお楽しみください。