スタッフ日誌<38>

2008年11月11日

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スタッフ日誌<38>

スタッフ日誌。
毎月11日はアテンダントスタッフから、美術館の近況やおすすめなどをお伝えします。

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スタッフ日誌<38>

初雪が降りましたね。
立冬が過ぎ、11月の雪待月(ゆきまちづき)にふさわしく、美術館周辺の草木も冬支度に入ったようです。

さて、当美術館では、引き続き「秋のコレクション展」を12月24日水曜日まで開催しております。

展示室Hでは、青森県出身で、戦場カメラマンとして活躍された澤田教一の作品を展示しており、ピュリッツアー賞を受賞した「安全への逃避」をはじめとした25点の作品をご覧いただくことができます。

澤田教一さんは残念なことに、34歳にして戦場で命を落とされたそうです。
澤田さんが捉えた一瞬を、写真を通して感じていただけるのではないでしょうか。

亡くなられた同じ年の同じ月に撮影された一枚の写真。
悲愴な表情の作品が多い中に、優しく、微笑んでいる女性の横顔が印象的です。

ところで、当美術館のシンボル的存在「あおもり犬」。
実際には、下半身が地中に埋まっているので動きませんが、今年の夏は、みなさんと触れ合えたことが嬉しくて楽しくて、決して広いとは言えないトレンチの中を、思う存分駆け回っていたように思えます。
そんな「あおもり犬」も、今はトレンチでひっそりと、冬の訪れを待っています。

ガラス越しにご覧いただくことはもちろん、雪が降り積もるまでは、屋外連絡通路をご利用いただけますので、「あおもり犬」を独り占めしたい方は、今がチャンスかもしれません。
ぜひ、足を運ばれてはいかがでしょう。
寒くなって参りましたので、暖かい服装でお越しくださいね。

「あおもり犬」を含め、スタッフ一同、皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

アテンダント 小畑