美術館でプラモデルを作ろう!最終回!!!!!

2008年10月26日

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美術館でプラモデルを作ろう!最終回!!!!!

ご好評いただきました、「美術館でプラモデルを作ろう」も、今日で最終回。楽しかったなあ。。。またやりたいなあ。。。
私は今回、シトロエン2CVをもらって制作しました。女子には珍しく、小さいころ、男の子の遊びに憧れていた私は、自動車のプラモデルを何度かつくったことはあったのですが、それは、ただランナーから部品をはずしてくっつけていっただけのもの。今回は、「真剣に塗装もしてかっこよくしあげる」というテーマで作り始めました。まずはエンジン。くっつけたら、すきまが気になり、島脇さんにパテで埋めることを教わりました。さらにはゲートの処理をすることも教わり、なるほど!プラモデルをつくるってこういうことなのだ!と、はじめてわかったのです。目から鱗です!!そしたらもう楽しくてしょうがなくなってしまって、この「プラモデルをつくろう」は4回ありましたが、まだエンジンの塗装組み立てと、ボディカラーの部分にサーフェイサーを吹いただけという凝り様です。まだまだかかりそうですが、絶対に完成させます!!確実にこの展覧会会期中に私はプラモデルが趣味に仲間入りしました。
そんな風に今日もこつこつこつこつ作業していたのですが、今日はスーパー中学生が出現したのです!!午前中は見学に来ていたのですが、なんだか島脇さんと私が作っているのを見たら、無性に作りたくなってきたようで、「午後も来るかもしれません」と言って一度家に帰っていったのです。雨も降りそうだし、もう来ないかもなあ。。と思った矢先、彼は重〜〜〜い鞄を持って、また美術館に戻ってきてくれました。その鞄の中には、いろんな塗料や工具、キットと、その模型のための資料としての雑誌など、『これはただ者じゃなさそうだ!!』と思わせるものがたくさんつまっていました。島脇さんの向かいの席で作業を始めた彼は、飛行機のコックピットの部分を製作中。私のシトロエンのエンジンなんて、ぜんぜんまだまだだったわ!と思わせる凝りようと、丁寧さ。担当学芸員の工藤も、プロモデラー島脇さんをもびっくりさせるテクニックの持ち主でした!!!個人的にいちばんびっくりしたのは、なんと、薄め液の再生方法をあみ出していたこと!!その方法で再生した液は本当に透明できれいなんです!!びっくりびっくり!!!!最後には3人仲良しになっていました。(写真右)もしかして、ロックウェーヴに仲間入りする日もそう遠くはないのでは!?と、思ってしまったくらいです。
彼はどうやら受験生で、今日は家に帰ったら、週末の宿題がどっさりたまっているみたい。がんばって終わらせるのだよ〜〜〜!今日は本当にありがとう!!!

ということで、なんだか今回で終わってしまうのはとっても名残惜しい企画でした。ものを作る機会が少なくなってしまっているこの時代に、プラモデルが大好きで、こつこつお小遣いをためてプラモデルを作っている子に出逢えて、本当にほっとしたのです。大げさですが、またまだまだ日本も大丈夫だ。と思ってしまうくらい、それくらい救われたような気持ちになりました。またこういうイベントができたらいいなと思います。そのときはみなさん、また自慢の道具を持って、美術館に遊びにきてくださいね!一緒に模型作りましょう!!

今回はお忙しい中、講師として来ていただいた島脇さん、わざわざ遠くからみに来ていただいたお客様、一緒に模型を作ったみんな。。。。。。本当にありがとうございました!!