秋のコレクション展と同時に9月23日にスタートしたアートイン三内丸山遺跡プロジェクト。県立美術館と三内丸山遺跡をまるごと2000年後に変えようというこの企画、中心になるのは、展示室へ向かうエレベーターを下りるとすぐ目に飛び込んでくる、ストーンサークルのような「2000年後の発掘現場」です。9月の中旬からずっと「発掘作業中」でしたが、ここから多数出土した現代の品々の化石(作品)が、今は、美術館と遺跡の各所に展示されています。
中でも、たくさんの化石(作品)を見ることができるのが、地下2階の展示室Fからの通路の土壁。私たちがよく使っているものや、見覚えのあるキャラクター人形の化石たちが地層に埋もれて飛び出しているように見えます。さあ、あなたは何をみつけることができるでしょう。
また、展示室Lでは、三内丸山遺跡出土品の土器、土偶、矢じりなどと、現代の品々の化石(作品)が、一緒になって展示されています。2000年後の人から見ると、どちらも同じ過去の遺物。未来人になったつもりで、自由に想像しながら見てみてください、今まで気づかなかったところが見えてくるかもしれませんよ。
ところで、真ん中の写真のみなさん、展示室Lでしゃがみこんで何かをのぞきこんでいます。なぜ??
実は、県立美術館は、遺跡の発掘現場のような「土の大きな溝」に「凹凸の白い構造体」をかぶせるという発想で設計されていて、展示室Lの白い壁と土の床の間には隙間があるんです。今、ここの壁をある人?たちが支えています。知りたい人は地下1階の展示室LへGO!
さて、今回のプロジェクトに関する情報は、7番エントランス横の踊り場をプロジェクトルームとしてそこに集約していくことにしています。徐々に情報を増やしていきますので、美術館にお越しの際は、プロジェクトルームにも足をお運びください。招き猫がお待ちしています。
美術館のほか、縄文時遊館縄文ギャラリーや遺跡展示室にも化石(作品)を展示しています。あわせてお楽しみください。