9月20日、オープン初日に、開田裕治さんによるワークショップ「ボックスアートのできるまで」が開催されました。
まず開田さんにボックスアートの制作の過程をお話しいただき、その後、それぞれのボックスアート制作の作業にうつります。開田さんのボックスアート制作過程は、展示室A(今回は無料ゾーンとなっておりますので、チケットを購入しなくても入ることができるスペースです。)でも映像やパネルで見ることができますのでぜひ、ワークショップに参加できなかったかたはご覧になってみてくださいね。
開田さんは、いまは主にコンピュターを使用してボックスアートを制作していますが、手描きで描いていた頃は、喫茶店でメーカーさんに完成した原画を手渡したまさにその瞬間に、色の塗り間違いを発見してしまうことがあったりして!!そういう場合は持ち合わせの画材でその場で塗り直しをしたこともあったそうです。パソコンだと色をかえることもボタン一つで一瞬でできてしまいますが、手描きだとなかなか大変ですよね。
そんなエピソードなんかも聞きながら、いよいよ作業にうつります。
今回のワークショップは、ボックスアート社というプラモデル会社(架空)から、プラモデル天面の絵の依頼がきたという設定で、箱絵の原画を描いてもらい、それをボックスアート社が回収にくるまでの作業をしてもらうというもの。約2時間で完成させなければいけないという状況に開田さんも、ご自身の締め切り前の様子と重ねていたようでした。
みなさんが慌てだしたその頃、あれ?さらさらっと2枚も描き上げている参加者のかたが・・・
実は!なんとこの開田さんのワークショップに、本展出品作家の上田信さんも参加していたのです!!となりで作業していた車大好き少年も、目をぱちくりさせながら、上田さんの作品に釘付けに。きっと忘れられない一日になったでしょうね。
開田さんが参加者の方々の作品を見てまわっていると、いままで描いた絵を見せてくれた少年が!ペンだけで細かく描かれたデコトラでした!「デコトラ好きなんだ〜。展示室にもあったよね〜」と話しかける開田さん。
こういう場面があることが、ワークショップのおもしろさというか、意味みたいな気がしてなりません。とても良いワークショップだったなあ。。。
そしていよいよ締め切りの時間。ばたばたと急いで色をのせていきます。作家さんの締め切りもこんなかんじなんだろうなあ。。。みなさん、ぎりぎり入稿完了です!最後にみんなで記念撮影。さらには開田さんが1枚1枚丁寧にサインしてくださった絵葉書をおみやげにいただきました!!今回みなさんに作っていただいた原画は、ボックスアート社がお預かりして、約10日後にはメーカーロゴも入れた「箱」になって、展示室A(無料ゾーン)に展示されます。みなさんまた遊びにきてくださいね〜!
▶開田裕治さんの個展が東京のスパンアートギャラリーで開催されます!詳しくはこちらをご覧下さい。