展覧会

アート入門 大ナポレオン展特別講座

2008年8月10日

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アート入門 大ナポレオン展特別講座

県立美術館では、美術の歴史や作品の見方に関する知識を深め、美術作品の鑑賞をより楽しんでいただけるよう、「アート入門」を開催しています。

本日、好評開催中の大ナポレオン展にちなんだ特別講座を開催しました。講師に山形大学の阿部成樹准教授をお迎えして、ナポレオンの宮廷画家だったジャック=ルイ・ダヴィッドについてお話していただきました。
ダヴィッドは、今回ポスターやちらしのイメージにも使われている『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』や有名な『ナポレオンの戴冠式』を描いた画家で、19世紀前半のフランス美術界では、ダヴィッドとその流派は大きな存在感を持っていました。
阿部准教授は、新古典主義という新しい時代を切り開いたといわれるその作品の特徴や、教育者として多くの弟子を育てた一面など、豊富なスライドを交えてわかりやすくお話してくださり、ダヴィッドや当時の美術への理解を深めることができました。描かれたナポレオンにばかり目が向きがちですが、それを描いた画家や表現に対する考え方を知ることで、大ナポレオン展をよりリッチに堪能することができることでしょう。

次回は、9月23日(火・祝)午後1時30分から、レンブラントやフェルメールを生んだ17世紀オランダ美術を中心にお話します。毎回、参加してくださるお客様も増え、うれしい限りです。次回もたくさんの方々の参加をお待ちしております。