スタッフ日誌。
毎月11日はアテンダントスタッフから、美術館の近況やおすすめなどをお伝えします。
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スタッフ日誌<20>
今年のお花見はゴールデンウィークに突入する前に見頃を迎えてしまい、ちょっと残念でしたね。
祝日の位置が悪く、長い連休を取りにくかったゴールデンウィークでしたが、青森県立美術館には県外からもたくさんのお客様にご来館いただきました。お客様から色々な感想をお寄せいただき、新しい発見がありました。
今後、さらに魅力ある美術館の運営を目指し、役立てさせていただきます。ありがとうございました。
さて、現在行われている春のコレクション展、略して「春コレ」の中から、今回は本県出身のマルチタレントの先駆けともいうべき才人、建部寒葉斎をご紹介します。
建部寒葉斎は、今まで展示された作家の中では一番古い、江戸時代八代将軍吉宗の時代に弘前に生まれ、20歳の時、兄嫁と不倫出奔し、俳諧を志し諸国を巡り、画、国学、片歌(この言葉は初めて聞きましたが、古事記にある五七七19音の詩形)、読本等様々な分野で才能を発揮しました。そして美少年だったそうです。
行脚で病になり、故郷に帰ることなく没しました。
今回は、当時高く評価された画人としての建部をつたえる屏風作品を中心に、画譜類など業績の一端を紹介しています。
画のお手本は人物、花、動物などなど・・・他のページもじっくり見たくなります。
5月13日(火)からは、ユニークな顔の「エイ」が描かれている屏風が、「四季竹図」に展示替えされます。是非ご覧頂ければと思います。
みなさんのご来館、心よりお待ちしております。
アテンダント 佐々木