2008年2月24日 オープンアトリエ「ブナコの器を作ろう」

2008年2月26日

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2008年2月24日 オープンアトリエ「ブナコの器を作ろう」

2月24日(日)には、オープンアトリエ「ブナコの器を作ろう」を実施しました。
ブナコは青森で生まれた技術で、ブナ材を1cm程度の細いテープ状に加工したものを巻きつけて板にし、そこに力を加えて器やランプシェードなどいろんなものが作られています。
今回は直径24cmの巻き板から器を作りました。
講師はブナコ漆器製造株式会社の相澤法生さんです。

最初に相澤さんからブナコの歴史や作業工程についてお話してもらった後、テープ状のブナの巻き付け作業の体験です。
ちょっと力を緩めるとすぐバラバラになるし、きつく巻くと成形が難しくなるとのこと。
実はこの作業は力加減が難しいので、参加した皆さんにはちょっとだけ体験してもらって、本番の器作りは職人さんが上手に巻いた板を使います。

次は巻き板に力を加えて外側を立ち上げて行くのですが、職人さんはこのとき湯飲み茶碗を使うそうです。
今回は皆さんには湯飲み茶碗の代わりに缶コーヒーの空き缶を使ってもらいました。
あまり高さを出そうとすると、巻き付けているテープ状のブナがはずれて、戻せなくなってしまいます。
皆さん同じ巻き板から作っても、浅かったり、ちょっとひねりが入っていたり、それぞれ形が違って面白いものです。
形が出来上がると、今度はのり付け作業。
今回は水で薄めた木工用ボンドを使用しました。
(このオープンアトリエでは、短時間で簡単にできるように、かなり工程を省いています)

精度の面では実際に販売されているブナコ製品には及びませんが、とっても素敵なオリジナルのブナコが出来上がりました。
今回のブナコの器作りに参加してくれた皆さんには、実際に作ることで青森に根付く技術をより深く味わってもらえたのではないかと思います。