12月9日、「稲わらワークショップ-藁∞NOW」を行いました。
「藁∞NOW」で「わら なう」と読みます。
日常生活から消えつつある稲わらに触れてみる、
でも、昔のものとして一時の郷愁にひたるのではなく、
今を生きている私たちの感覚で見直してみると、
実は稲わらって無限に広がる可能性を持っている、
それに気づくかどうかは私たち次第・・・
そんな思いで名づけたタイトルです。
当日、会場である真っ白なワークショップBの部屋に、「島立て」された稲わらがとても美しく映えました。
訪れた参加者は、その稲の束を手に取って、まずは「しび」取りをします。
「しび」とは、「はかま」と呼ばれる葉の部分のこと。稲わらをわら細工に使うには、「しび」を取ってから木槌で打って柔らかくします。
取った「しび」はゴミ…かと思いきや、集めて山にするとこどもたちのかっこうの遊び場に。飛び込んだり、投げあったり、歓声が響きます。
なにより、「しび」山の中ってあったかいんです。わらの匂いも心地よい。
今回のワークショップでは、参加者のしたいことをしてもらいました。
それをサポートしてくれたのは、稲垣「藁の会」のみなさん。
縄ない、ミゴ(モミをとった後の穂)抜き、巻き結び…。最初はうまくできなくても、丁寧に教えてもらって勝手がわかると、だんだん調子づいてやめられなくなります。
ふと顔をあげると、他の人が作っているしめ飾りが気になり、そちらへ。しめ飾りができると、今度はミゴほうきにも興味がわき…。
あちらでは馬づくり、こちらでは唐辛子をわらでつなぎ、さらに、輪投げやわらで作った筆でお絵描きと、休んでいる暇はありません。
最後に、全員で大縄づくりを行い、記念写真。
わらくずだらけになった部屋をみんなで掃除して、「しび」もお持ち帰り。
参加してくれたみなさんが、自分なりに「わら」っていいなと体感していただけたならうれしいです。
自分で作ったしめ飾りで迎える新年は、きっと素晴らしい年となることでしょう。
ちょっと早いですけど、どうぞよいお年をお迎えください。