15日の日曜日に「こどもギャラリーツアー アートカードゲームであそぼう!」
を実施しました。アートカードとは美術館の収蔵作品の中から50点を選び
ハガキ大のカードにしたもので、学校貸出し用の教材として作成したものです。
はじめに机いっぱいにアートカードを広げました。
アートカードをみると、美術館には展示室で目にする以外にも、
たくさんの作品があることが分かります。
「こんな作品見たことない」といった発言がちらほら聞かれました。
そこで、美術館では持っている作品を3ヶ月に1度、入れ替えて展示していることを話して、
作品保護と展示について、簡単に説明しました。
次に、それぞれ好きなアートカードを選んで、その理由を簡単に
話してもらいました。色、形など気に入った点はひとさまざまです。
アートカードに少し慣れたところで、ゲームのはじまりです。
今回は「七並べゲーム」に挑戦しました。はじめに参加者に
5枚のアートカードが配られます。机の中央には1枚のカードを置きます。
手元の5枚の中から、その1枚のアートカードと共通点のあるものを選び、
四方に並べていきます。5枚のアートカードをすべて並べ終わった人の勝ちです。
みんな自分のアートカードと机上のアートカードをじっくり見比べて、共通点を探しました。
作品の細部を見る練習になったようです。
ゲームの次には展示室へ移動し、実物を鑑賞します。
特にみんなが驚いていたのが、アートカードでは気づかなかった実物の存在感です。
立石紘一の「共同社会」では、アートカードからでは感得できない
玩具や時計、流木といった素材、それから作品の大きさを目の当たりに
しました。また、棟方志功の「花矢の柵」では、カードで把握していた
よりも、実物がかなり大きかったため、みんな「花矢の柵」のある展示室にいるにもかかわらず、
実物を見つけられなかったほどです。
作品の細部を見る練習をしたり、一方で、実物の迫力を実感したり、
アートカードを通した鑑賞をみんなで楽しみました。今後もアートカード
を使った鑑賞を考えています。興味のある方はぜひご参加ください。