ファシリテーターの仕事 vol.3

2007年3月20日

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ファシリテーターの仕事 vol.3

「ファシリテーターの仕事」3回目の今回は、
前回に引き続き、現役ファシリテーターの声を交えて、活動報告をします。

今日は3人のファシリテーターが集まり、子ども達にも人気の
「奈良美智」さんのアーカイヴ作りに取り組みました。
雑誌、カタログ、画集など奈良さんに関する様々な資料を丹念に繙きながら、
子ども達に伝えたい内容をピックアップしていきます。
次々とコピーされていく文献の中に、興味深いものを見つけました。
アトリエで制作する奈良さんの写真です。どのようにこの写真を使うのでしょうか。
ファシリテーターのひとりに話を聞いてみました。
「この写真は、子ども達と作品とを時間的・空間的に結びつけるためのものです。
美術館で体験することができるのは、完成し、見るための装置の中に置かれた完全な作品。
でもそこに至るまでに、奈良さんは、子ども達と同じように、いっぱい物を広げて、洋服を汚しながら制作していた、そのことを伝えたいんです。
作品が生まれる過程を想像してほいしい。」

ところで、右上画像、オレンジ色のファイルをご存じでしょうか。
その名も「教師のための利用ガイド」。
学校団体が来館する際の手引きで、県内のすべての学校に配布しています。
鑑賞コース、来館時のマナー、事前学習の要点など、美術館の活用方法が網羅されています。
現在、平成19年度増補版を作成中です。

ファシリテーターの募集は23日(金)まで。
子どもが好き方、美術館を好きな方のご応募をお待ちしております!