3月4日、日曜日、あおもり子ども劇場との共催で、青森市の美術家 野坂徹夫さんを講師に迎え、オープンアトリエ「雪・色・あそび」を行いました。
今年の青森の冬は、記録的な暖冬でほとんど雪はありませんでしたが、参加した親子18組は、雪と色インクを使った遊びを楽しみました。
からだと心をほぐす
まず最初に、参加者のみなさんにリラックスしていただくため、野坂さんは、からだと心をほぐす遊びを教えてくれました。「みなさん手をつないで大きな輪をつくりましょう。」野坂さんの掛け声に、お父さんもお母さんも子ども達も一つの大きな輪になり、体をあたためます。「これから私の言うものに変身してください。木になって。心も体も木になるんだよー。大地に根をしっかりはって、風にゆられて・・。」野坂さんの声に合わせ、体を小さく堅くして石になったり、ふわふわの綿になったり、色んなものに変身していくうちに、すっかり、からだも心もほぐれてきました。
雪へのプレゼント 雪からのプレゼント
体も心もほぐれたところで、みんなで外に駆け出し、おにぎり大の大きさに雪玉をつくってから室内に戻りました。雪玉をどうするんだろう?不思議な顔をする子ども達に野坂さんは、「雪がとけると何になる? 雪がとけると水になる。水が流れて小川になって、たまって湖になります。そして最後は消えて空にかえっていきます。雪は天からのおくりもの。今日は、みんなで残った雪に色をプレゼントしよう。」と提案しました。
雪へのプレゼントは、赤、黄、オレンジ、緑、青、紫の色インク。雪玉にスポイトで数滴色インクをたらしたら、カキ氷のようなおいしそうな雪玉になりました。
雪玉をテーブルの端から床へ置いたロール紙の上に乗せ、しばらくすると、室温で雪玉が溶け、インクが混じった色の水がロール紙の坂をつーっと転がり始め、次々と色の川が出来ていきます。赤い川と黄色の川がぶつかってオレンジ色の湖になったり、いろんな色の川が思いがけない方向に流れ出し、偶然に混ざり合い広がりながら、どんどんと変わっていく様子にこども達は、歓声をあげて喜んでいました。
「今日は、みんなで残った雪に一緒にこうしてお祭りの衣装のように色をつけてあげることができて、うれしい気持ちです。」と最後に野坂さんが言いました。
春を待つ最後の雪からもらったプレゼントは、大きな素敵な作品になりました。