去年の12月から取り組んでいる美術館の「お出かけ講座」。
今回は市内にある県立盲学校を訪れ、2時間の授業を担当しました。
対象は小学部4名に中学部4名。
授業の内容は
1 美術館の紹介(1時間15分ほど)
2 子ども達の制作した作品についての自由トーク(30分ほど)
はじめに行われた「美術館の紹介」では、美術館の建物、
VI、収蔵作品をクイズや対話を交えながら説明しました。
ところどころで、立体コピーやラミネート加工した図版、
作家の肉声レコード、フィギュア等、
子ども達が作家の人となりや作品をイメージしやすいように、
補助教材を使用しました。
また平面作品のディスクリプション(記述)では、
聞き手がイメージしやすいように、構図、モティーフの配置といった全体的
な話からはじめ、その後、個々のモティーフの具体的な説明へ、
という手順を心がけました。
終盤の子ども達の作品を題材にした自由トーク。
小学部のみなさんは、自分のお気に入りのものを再現した立体作品
を発表してくれました。
素材を旨く生かした作品が多かったのが印象に残っています。
触覚から対象をとらえていく鋭敏な感覚を垣間見ることができた気がします。
中学部の点字アートと人型の立体作品は、素材を生かしつつ
表現力がアップし、完成度高いものでした。
子ども達の素直でいきいきとした発言に、見守っていた関係者も
にこにこと笑顔を作り、授業は終始和やかに進行しました。
授業が終わった後、先生方のご好意で、給食をいただきました!
十何年振りの給食。とても美味しかったです。