展覧会

「工藤甲人展 ~夢と覚醒のはざまに~」 3月21日-5月6日 開催案

2006年12月14日

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「工藤甲人展 ~夢と覚醒のはざまに~」 3月21日-5月6日 開催案

弘前市出身の日本画家、工藤甲人(1915-、くどう・こうじん)は、昨年卒寿を迎えてなお、精力的な制作活動を続け、現代の日本画界を代表する一人として活躍しています。
戦後、若い画家を中心に湧き起こった新しい日本画の創造を目指す活動に共感し、心象イメージを絵画世界に表す独特の作風を築き上げました。
本展では、1950年代の初期作品から現在に至るまでの工藤甲人の作品、併せて、ともに新たな表現の創造を目指した創造美術の作家たちの作品も展示し、夢幻の世界と現実の世界のはざまを漂う工藤甲人作品の魅力を探ります。
県立美術館が所蔵する作品を初め、日本各地から代表作を一堂に集め、創造美術、新制作協会、創画会といった美術団体を活動の基盤とした工藤甲人の仕事の足跡を辿る回顧展となります。        

1 会期:平成19年3月21日(水・祝)-5月6日(日)
  <開催日数:46日間>※4月9日(月)を除き会期中無休     
2 会場:青森県立美術館企画展示室
3 主催:工藤甲人展実行委員会
 (青森県立美術館、東奥日報社、青森テレビ)
4 内容:
・工藤甲人の1950年代の初期作品から現在に至る作品
・吉岡堅二、福田豊四郎ら1950年前後の創造美術展出品作品
・工藤甲人の人と芸術が理解できるような制作記録・下絵等の二次的な資料など 約80点
5 併催事業:①講演会、②ワークショップ、③ギャラリー・トーク 等
6 観覧料:一般 1,100円 (1,000円)、高大生 700円 (600円)、小中生 300円 (250円)
※ ()内は前売りおよび20名以上の団体料金
   
※参考【略歴】1915年 弘前生まれ
1934年 川端画学校日本画科入学
1951年 第1回新制作協会日本画部新作家賞
1956年 第6回新制作協会日本画部新作家賞
1964年 新制作協会日本画部(現創画会)会員
1988年 芸術選奨文部大臣賞
1989年 勲四等旭日小授章受章
1992年 毎日芸術賞受賞
1996年 弘前市名誉市民
同年、「渇仰する麦たち」大英博物館収蔵     
現在創画会会員 東京芸術大学名誉教授 平塚市在住

※参考【本展覧会の見どころ】
■1950年から2006年現在に至るまで、56年間の工藤甲人の仕事のほぼ全貌を紹介
・工藤甲人が活動の舞台とした創造美術、新制作協会、創画会の各展覧会への出品作品をほぼ網羅
(参考:過去の大規模な展覧会「画業50年 工藤甲人展―夢幻の彼方から」1991年 平塚市美術館他)
■工藤甲人の戦後の再出発点となった第3回創造美術展の入選作『蓮』(1950年)とともに吉岡堅二、福田豊四郎の第3回創造美術展出品作品等も併せて展示
・新しい日本画の創造をめざした「創造美術」を結成する原動力となった吉岡堅二(1906-1990、東京生)、工藤甲人の師でもあった福田豊四郎(1904-1970、秋田県小坂町生)の作品展示
■工藤甲人の知られざる創作過程を探る
・制作記録、下図等も併せて展示