豊島重之+モレキュラーシアター 舞台芸術公演
《スヴァールバル〜種子の方舟 Svalbard Vault:Vehicle for Seeds》

日時:2015年3月8日(日)14:00 - 15:30 [受付 13:30~]
会場:青森県立美術館シアター

八戸市を拠点に活動するパフォーマンスグループ「モレキュラーシアター」と同グループの演出家・豊島重之による、身体と言葉と映像が交錯する舞台公演。

入場料:無料(定員100名)
※事前のお申し込みが必要です。ご参加される方のお名前とご連絡先を下記「問い合せ先」に、電話かFAXまたはメールでお知らせください。定員に達ししだい締め切らせていただきます。

問い合せ先:青森県立美術館
〒038-0021 青森市安田近野185
Tel 017-783-3000 Fax 017-783-5244
Eメール bijutsukan@pref.aomori.lg.jp

公演概要

砂漠化する大草原、侵蝕される熱帯雨林、枯渇を加速させる種子たち、レミングする羚羊の群れさながら、地走りする植生たち。その一方、シベリアからの渡り蝶アサギマダラがヒヨドリバナの蜜を求めて種差岩礁を再訪する。グローバルな異常気象にもオオハンゴンソウの猛威にも屈することなく。

極光の画家豊島弘尚のオーロラ絵画の光源は、見えざる北極点の凍原スヴァールバルだ。世界を何度でも(だが二度目はあるのか?)殲滅できる核戦争の要衝スヴァールバル。この氷点下の島に地上のすべての絶滅種子を凍結貯蔵・永久保存する壮大な計画は、まだ間に合うというのだろうか。

「Huginn フギン=思考」と「Muninn ムニン=記憶」の二羽のカラスを両肩に佇立する隻眼の画家。見渡す限りの銀箔面が底光りを放つ「ギンヌンガガップ=奈落」の黙示録。「Stony Staring from far beyond 彼方からの凝視」がワルプルギスの狂宴/魔女たちの華麗なる乱舞ならば、私たちは「種子の乗り物:ヴィーイクル」に賭けてみようではないか。

― 豊島重之

  • 豊島弘尚《複眼をもつ種子》1997年 青森県立美術館蔵
    出演 中野真李《nino-maii bis》公演より、
    2014年8月八戸市美術館、
    photo by Miyauchi Akiyoshi

作・演出・美術:豊島重之
出演:田島千征・中野真李・久保田祥貴・大久保望・田中幸乃・大久保一恵・高沢利栄
映像出演:倉石信乃(写真史家・明治大学教授)
トーク出演:佐々木敦(批評家・早稲田教授)・石川千佳子(美術史家・宮崎大学教授)・高橋宏幸(演劇批評家)
ドキュメント映像《retard en verre ter[ガラス製の遅延]テール》撮影・編集:佐藤英和(映像作家)
スタッフ:宮内昌慶・間垣隆・荒谷勝彦・日沢光晴・豊島章伍・ほか
モレキュラーシアター[ molecular-theatre.jp/dblycee.jp ]

豊島重之 Toshima Shigeyuki

モレキュラー演出家・ICANOF美術展キュレーター。画家・豊島弘尚の実弟。
主な舞台に『Ohio/Catastrophe』(シアタートラム)・『nori-shiro』(座・高円寺)・『Decoy』(沖縄県立美術館)ほか多数。主著に2013年『種差の世紀』(合本「種差四十四連図」ICANOF)。編著に『飢餓の木 2010』(以文社)ほか。主な論考に2012年『フロイト、または、症候としての未来』(photographers’ gallery press no. 11)ほか多数。2014年NHK BSプレミアムステージ「種差というトポス~豊島重之とモレキュラーシアター」に出演。


佐々木敦 Sasaki Atsushi

批評家。早稲田大学文学学術院教授。
HEADZ主宰。主著に2014年『ニッポンの音楽』(講談社現代新書)、『「4分33秒」論 ―「音楽」とは何か』(Pヴァイン)、『あなたは今、この文章を読んでいる。: パラフィクションの誕生』(慶應義塾大学出版)ほか多数。


石川千佳子 Ishikawa Chikako

美術史家・美術批評家。宮崎大学教育文化学部教授。
東京藝術大学大学院美術研究科卒・安宅賞受賞。主な論考に2014年「絵画の汀から ——矢野静明作品展に」(『矢野静明作品集成』ICANOF)、2006年「第3回福岡アジア美術トリエンナーレ2005攷」(『カリスタ』vol.13)ほか多数。


高橋宏幸 Takahashi Hiroyuki

演劇批評家。桐朋学園芸術短期大学・日本女子大学非常勤講師。
2013〜14年、ACC助成でNY大学客員研究員。主な論考に「原爆演劇と原発演劇」(『述5・近畿大学国際人文科学研究所紀要』)、「マイノリティの歪な位置 ——つかこうへい」(『文藝別冊』)ほか多数。


倉石信乃 Kuraishi Shino

写真史家・美術批評家。明治大学理工学部大学院教授。
主著に1999年『反写真論』(河出書房新社)・2010年『スナップショット 写真の輝き』(大修館書店)。重森弘淹写真評論賞・日本写真協会学芸賞受賞。


佐藤英和 Sato Hidekazu

映像作家・映像ディレクター。
主な映像作品に2010年『CAN OF ICANOF(イカノフの缶詰)』・2013年『北島敬三ドキュメント』・2014年『矢野静明ドキュメント』ほか。


SV(スヴァールバル)公演 断章引用

  • 豊島重之「シラオイ 1931年」、『アートポリティクス』論創社、2009年
  • 豊島重之「小島一郎の北海道」(青森県立美術館での「小島一郎 ——北を撮る」展 関連展示より) 、2009年
  • 倉石信乃「不鮮明について ——松重美人の写真、最初の1枚」、『photographers'gallery press no.12』photographers'gallery 、2014年
  • ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお ——アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』橋本一径訳、平凡社、2006年

これまで豊島重之作品が上演された主な美術館・公共劇場

ワルシャワ現代美術館・ベタニエン芸術家会館(ベルリン)・スペース劇場(アデレード)・ジュニアクラブ劇場(プラハ)・オルレアン市立音楽堂・国立アタチュルク文化センター(イスタンブール)・沖縄県立美術館・埼玉県立近代美術館・東京ドイツ文化センター(赤坂)・杉並区立芸術会館「座・高円寺」・シアタートラム(三軒茶屋)・早稲田大学演劇博物館(戸山)・国際交流基金フォーラム(赤坂)・東京国際フォーラム(有楽町)・シアターX(両国)ほか


  • 出演 田島千征(右)・中野真李《nino-maii bis》公演より
    出演 田島千征(右)・中野真李《nino-maii bis》公演より、
    2014年8月八戸市美術館、
    photo by Miyauchi Akiyoshi

ページトップ