アートツアー・イン青森:2002 | 2003

工藤哲巳展

反芸術の旗手の軌跡 東京−パリ−青森
平成14年4月20日(土)〜5月19日(日)

開館:10:00〜18:00 月曜日休館 入場無料
※但し、金・土曜日は20:00まで開館、月曜が休日にあたる場合は翌日休館
会場: ふるさと交流圏民センター オルテンシア
五所川原市字幾世森24−15 TEL.0173-33-2111

縄文の創造的エネルギーを秘め、豊かな風土を有する青森県からは、芸術分野で新しい領域を切り拓いた多彩な芸術家が数多く生まれています。21世紀を迎え、美術館開館に向けたプレ・イベントとして、これらの美術家達を紹介する展覧会や、風土を活かしたアート・プロジェクト、さらにシンポジウムやワークショップなどをとおして、青森県が持つ魅力や特性を展望するのが、〈アートツアー・イン青森〉です。
第一回は「反芸術」と呼ばれたユニークな活動で、20世紀後半の新しい美術潮流の先駆者となった工藤哲巳(1935〜1990)をテーマに、ゆかりの地である五所川原市で開催します。
工藤哲巳の父は、青森県北郡長橋村(現五所川原市)出身で、青森師範教授を務めた画家でした。哲巳は幼少期の多くを青森で過ごした後、1954年、東京芸術大学に入学します。怒涛のごとく欧米の文化が日本に押し寄せ、美術の世界にも既成概念を打ち破るような芸術運動が次々に紹介されていた時代です。日本の若い芸術家達も、自分たちのエネルギーをぶつける創造の場や新たな表現を模索してゆきます。そのユニークな活動は当時の美術評論家から「反芸術」と呼ばれました。
哲巳は、「反芸術」のホープとして注目を集め、1962年からはパリを拠点に活動します。繁栄を誇るかにみえる近代文明を独自の視点から捉え、現代社会における人間の在り方に深い疑問を投げかけ、ショッキングな表現で人々の前に提示した制作活動は、深い思索と哲学に裏打ちされており、西洋の文化人を中心に美術の世界を超えた幅広い評価を得ました。彼が突きつけた人間存在への疑問は、21世紀においてもなお、作品を観る我々に鋭く訴えてきます。
また、異国の地で西洋文化と格闘した後、自らのルーツとして津軽の地を再発見し、1983年には弘前市にアトリエをかまえ、縄文や津軽をモチーフとする作品を制作しています。1987年には東京芸大教授に迎えられますが、1990年、享年55歳で世を去りました。
死後10年余を経た今回の展覧会では、本県が所蔵する作品をはじめ、日本初公開作品を中心に、戦後の現代美術における先駆的役割を果たした代表作を一堂に会し、彼の仕事の足跡を辿ります。

トークショー&ワークショップ 篠原有司男VS秋山祐徳太子

第1部 トークショー 「工藤哲巳とその時代を語る」
    篠原有司男(美術家)、秋山祐徳太子(美術家)
    5月4日(土)13:00-15:00 オルテンシア大ホール

第2部 ワークショップ
    篠原有司男(美術家)、秋山祐徳太子(美術家)
    5月5日(日)10:00〜12:00 オルテンシア内

アートツアー講座 「工藤哲巳の仕事」

講師 三好徹(当日学芸員)
   4月20日(土) 11:00-12:00 オルテンシア内

ギャラリー・トーク

担当:当室学芸員 日程:会期中の土・日曜日及び祝日14:00より

問合せ先

青森県環境生活部美術館整備・芸術パーク構想推進室
〒030-8570 青森県青森市長島1-1-1
Tel.017-734-9923  E-mail:aap1@infoaomori.ne.jp