Aomori EARTH 2016:Roots and Routes


チラシ (PDF/2.7MB)

縄文に創造の原点をたずね、青森の大地に根ざした新たなアートを探求する青森県立美術館の企画シリーズ「青森EARTH」。これまでの集大成となる2016年は、人の「根(ネ/Roots)」と「路(ミチ/Routes)」の交差をもとに、青森発の、未来のための「場所」と成り得る企画展を試みます。大地に根を張り生き、旅という路を歩み続ける私たち。郷土の自然資料、民俗資料、国内外の現代美術作品の数々を組合せて編まれた本展は、そんな縄文の昔から連綿と続く人の営みと大地の地殻変動を往還させ、人と自然を地続きにつなぐ文化生態圏(エコ・イマジネール)を描く試みとなることでしょう。

会期  : 2016年7月23日 (土) – 9月25日 (日)
休館日 : 8月8日(月)、22日(月)、9月12日(月)
開館時間: 9:00 – 18:00 (入館は17:30まで)


観覧料

一般1,500(1,300)円、高大生1,000(800)円、小中学生は観覧無料!
※ ( )内は前売および20名以上の団体料金
※ 心身に障がいがある方と付添者1名は無料
※ 小・中・特別支援学校の引率者が、学校教育活動として観覧する場合は無料。
※ 常設展観覧料は含まれません。

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前売券販売所

発売期間

2016年7月5日(火)-22日(金)

発売場所

ローソンチケット
ポみっと!チケット
セブンチケット

青森市:
サンロード青森、成田本店しんまち店、さくら野百貨店青森本店、中三青森本店、県民生協11店舗、県庁生協(県庁舎地下1階)、青森市職員生協(青森市役所、青森市民病院、柳川庁舎)、はまなす会館(青森市勤労者互助会)、青森県観光物産館「アスパム」1階インフォメーション、青森県立美術館ミュージアムショップ、青森県立美術館1階総合案内
弘前市:さくら野百貨店弘前店、紀伊國屋書店弘前店、弘前大学生活協同組合、中三弘前店
五所川原市:ELMの街
つがる市:イオンモールつがる柏
七戸町:鷹山宇一記念美術館
八戸市:さくら野百貨店八戸店、中合三春屋店、ラピア、八戸ポータルミュージアムはっち

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展示概要・見どころ

展示声明

縄文に創造の原点をたずね、青森の大地に根ざした新たなアートを探求する美術館の企画シリーズ「青森EARTH」。今年は「根と路」と題し、三内丸山遺跡の縄文遺物・郷土の探検家・政治家の笹森儀助(1845-1915)の軌跡・現代アーティストの作品を通じて「存在と場所」の関係に迫る展覧会を開催する。
人は大地に「根」を張り生き、旅という「路」を行く。この人の営みに大地の振動を重ねてみる。この人と大地の共振の夢想に現れるのは両者の間を流れる精霊の姿である。
大地を抱き、大地に抱かれながらみる夢の中で私たちは気づくだろう。世界とは人と大地と精霊の交わりからなる「根と路」から生まれる無数の中心そのもの。私たちは世界を形づくる「根と路(=土着と旅)」を見出すことで、どこにでも存在し得ること。そして自らの内に万物と共存し得る未踏の大地を宿していることを。
人と大地の「根と路」をめぐる想像力をもとに「存在と場所」の関係を問う本展は、生と死、夢と現実、記憶と歴史を結び直し、あらゆる他者と存在し続けるためのアートの可能性を提示する。本展をもって美術館は精霊の棲む洞窟や小屋、「大切なものを貯め置く場所 ‐ ǰakka duxuniジャッカ・ドフニ(*北方先住民ウィルタ族の言葉)」となるだろう。

見どころ

大地からあらわれる芸術の現在

大地を素材に制作を行う「ランド・アート」の代表的な担い手・ロバート・スミッソンの映像作品始め、国内外で精力的に活動する現代アーティストによる、大地の関わりから生まれた作品たちを展示します。中でも淺井裕介氏と延べ335名のボランティアにより滞在制作(6月6日‐18日)の形で描かれた巨大絵画(約8m×16m!)は、県立美術館が誇るシャガールの舞台背景画《アレコ》3点とともに展示され、青森の人と大地と美術館をつなぎます。


  • ロバート・スミッソン《Spiral Jetty, 1970》Estate of Robert Smithson, Courtesy James Cohan Gallery, New York / Shanghai and Electronic Arts Intermix (EAI), New York.
縄文と現代の今までにないコラボレーション

会場内には「縄文」と「現代」に新たな光をもたらすための、様々な展開をご用意しております。三内丸山遺跡出土の最古の編組製品や謎に満ちた焼成粘土塊の展示がある他、中でも奈良美智氏による三内丸山遺跡を始めとする県内縄文遺跡出土の土器・土偶から着想を得た、新作焼き物作品7 点は必見です。


  • 奈良美智《三内丸山2号(黒いミミズク)》2016 土 作家蔵 撮影:奈良美智
知られざる郷土の偉才・笹森儀助に注目!

明治の青森に東アジアを股にかけて活躍した探検家・政治家がいました。その名は笹森儀助。国の形が広がろうとしていた時代に「辺境」で、笹森が出逢ったのはどのような人と土地の姿であったのか。愛用の道具や資料の展示を通じて、その活動の現代的な意義の考察を試みます。

*笹森儀助(ささもり・ぎすけ)
1845-1915。県出身の政治家/探検家。千島列島、南西諸島、台湾等、当時日本の「辺境」とされた地域を踏査し、土地と土地に住まう人に根付いた制作を提言した。調査記録に『貧旅行之記』『千島探験』『南嶋探験』等。中津軽郡長や奄美の島司等を歴任後、2代目の青森市長となる。


  • 南島探検時の笹森儀助氏肖像 1893 ©笹森家
アート×文化人類学×地誌学=???

芸術作品、考古遺物、民族資料、自然誌資料を一同に介して展示する本展は、これまでとは異なる形で、アートのための「場所」を問うものとなるでしょう。それは芸術そのものの定義を更新させる試みになる…かもしれません。ご期待ください!


  • クリスチャン・ヴィウム《Epitaph 1 (シリーズ「The Wake」(2014-2016)より》2016 作家蔵

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出品作家

淺井裕介(画家)、石川直樹(写真家)、クリスチャン・ヴィウム(写真家/文化人類学者)、アピチャッポン・ウィーラセタクン(映画監督/アーティスト)、エドワード・S・カーティス(写真家)、志賀理江子(写真家)、ロバート・スミッソン(アーティスト)、奈良美智(美術作家)、スーザン・ヒラー(アーティスト)、平田五郎(アーティスト)、三瀬夏之介(画家)、皆川嘉左ヱ門(農民彫刻家)、森永泰弘(サウンドデザイナー)、dot architects(建築ユニット)、矢津吉隆(美術家/kumagusuku代表)、ヨナサス・デ=アンドラーデ(アーティスト)、青森で採集された岩石標本、笹森儀助資料、三内丸山遺跡出土資料

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展示構成

※展示内容は変わることがあります。

1 浜辺にて

寄せては還す波の合間に浮かび上がる風景があります。それは人の「旅と土着」の往還が現す「根(ルーツ)と路(ルーツ)」の世界。そして人と大地の共振により「根と路」の世界が青森の大地と出逢う時。私たちが生きるべき大地が、至る所に広がり・ひらかれていることがみえてきます。

出品作家:矢津吉隆、ヨナサス・デ=アンドラーデ、青森で採集された岩石標本

2 シマ(島)の群像

人と「流動する大地の姿-島」の間には様々なイメージがあらわれます。群島海において相互の交流のもとに紡がれ、生まれ続ける国や個人の無数の肖像。それらは「根と路」の世界を生きるための足がかりの一つとなります。

出品作家:三内丸山遺跡等出土資料、スーザン・ヒラー、エドワード・S・カーティス、笹森儀助資料+森永泰弘×dot architects、三瀬夏之介、皆川嘉左ヱ門

3 シマ(縞)の群像

人と「堆積する時間の層-島」の間には様々なイメージがあらわれます。過去と未来において作用し、人と大地の起源をうつす時間。時間の堆積の間に潜むのは、万物をつなぐ「根と路」の世界のありようです。

出品作家:奈良美智、クリスチャン・ヴィウム、平田五郎、ロバート・スミッソン

4 宇宙と山の間

人と大地の「根と路」は、今やあらゆる場所に及んでいます。最果ての地、北極や南極等の人が生活を送る上での極限の大地-「極地」におおいてもそれは同様であり、そこで大事なのは人と大地の、人と人との間で紡がれる関係性そのものといえます。

出品作家:アピチャッポン・ウィーラセタクン、石川直樹

5 根と路

大地に住まいながら、大地を渡る旅を続けること。私たちの世界はそんな「根と路」の交差の瞬間に現れる「風景」と「記憶」でできています。それらは常に存在し続ける土塊・石片であり、人と大地に木霊する唄の一小節です。本章では作品をそんな欠片の一つ一つになぞらえ、未来の人と大地のための「根と路」として投げかけます。

出品作家:志賀理江子、淺井裕介

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関連企画等

展覧会関連企画として、移動の物語を生き続ける人類や青森の土地の記憶を参加者で共有する種々のイベントを行います。

①-1 アートツアー「ジャッカ・ドフニの舟、あるいは記憶の海路 ─T.Y.への手紙」

チラシ (PDF/1.2MB)

日時:8月13日(土)10:00‐17:00
出演:今福龍太 (文化人類学者、批評家)、中村達哉(ダンサー) 他
今福龍太氏と中村達哉氏による誘いのもと、青森は津軽半島の様々な土地をバスでめぐるアートツアー。※青森県立美術館サポートシップ倶楽部協賛事業

①-2 講演会「半島、孤島、群島 ‐根と路の交差点で」

日時:8月14日(日)13:00-15:00
出演:今福龍太
※両者とも参加無料
※「アートツアー」への参加を希望される方は美術館に電話でお申し込み下さい。
 先着順で応募を受け付けます(定員:20名)
 集合場所等詳細は別途ご連絡します。
※両日の参加を推奨しますが、どちらか一方の参加も可能です。
 なお「講演会」のみの参加の場合は申込不要です。

②アピチャッポン・ウィーラセタクン監督映画上映会

チラシ (PDF/943kB)

展覧会出品作家アピチャッポン・ウィーラセタクン氏(映画監督・アーティスト)による代表作「ブンミおじさんの森」、最新作「光りの墓」、短編フィルム作品などを日替わりで上映します。※青森県立美術館サポートシップ倶楽部協賛事業
日時:9月3日(土)、4日(日)各日10:00-16:00
参加無料・申込不要
※先着順にお入りいただきます。


③担当学芸員によるギャラリートーク
日時:7月31日(日)、8月21日(日)、9月25日(日) 各日14:00-14:45
料金無料・申込不要
※当日の展覧会チケットが必要です。


展覧会公式カタログ発売中!
「根と路」の世界観を余すところなくお伝えする展覧会公式カタログが刊行されました。ミュージアムショップ(Tel:017-761-1420/通信販売可)にてご購入いただけます。
●価格:2,800円(税込)
●A5版変型(函入) 約200p
●造本設計・デザイン:大西正一
●寄稿:今福龍太、唄邦弘

○各章の間に今福龍太氏による震える大地、群島、民族、宇宙等テーマにした8つの新作掌編を掲載!
○気鋭の美学者・唄邦弘氏によるバタイユとスミッソンを「洞窟」でつなぐ新作論考を掲載!
○デザイナー・大西正一氏が企画コンセプトをもとにこだわり抜いて制作。薄い縞模様のあるガッチリした函に収まった蛍光色に輝く本書は、青森の地層の間から垣間見ることのできる、人と土地の可能性の塊。ぜひお手元へ!

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お問合せ

主催:青森EARTH2016展実行委員会
   (東奥日報社、青森朝日放送、青森県観光連盟、青森県立美術館)
協賛:株式会社ユニバース
協力:青森空港ビル株式会社、株式会社フジドリームエアラインズ、青い森鉄道株式会社、
    A-FACTORY、東北大学学際科学フロンティア研究所、東北大学大学院文学研究科、
    東北大学総合学術博物館、トモ・スズキ・ジャパン、eitoeiko、ホテル山上
後援:NHK青森放送局、青森ケーブルテレビ、エフエム青森、河北新報社、北海道新聞函館支社、青森県教育委員会
助成:平成28年度文化庁優れた現代美術の海外発信促進事業

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