…まず隠れたる海上の道というものの、次々と発見せられる日を期待しなければならない。

-柳田国男『海上の道』


チラシ (PDF/4.2MB)

青森に根ざした新たなアートを探求していくプロジェクト「青森EARTH」。今年度は津軽半島を主なフィールドとした「展覧会」、アーティストと参加者による「ワークショップ」とその「成果発表」を通じて、青森の土地の新しいイメージを発信します。

本プロジェクトに参加するアーティストは3名。石川直樹は旅から得た眼差しを軸に、写真やテキストを通じて「感性の地図」とも言い得る世界像を立ち上げます。鴻池朋子は想像力を糸口に、人と自然の間に生まれる精霊的な働きを紡ぎ、両者の元へと還していきます。森永泰弘は主にアジアでの自然や儀礼にまつわる様々な音や声の採集を通じて、現実と表裏一体にひそむ時空間を露わにします。

本州突端の青森は東西を海に囲まれ、「大陸」と「島」の風土的特徴があります。こうした青森の地勢を顕著に示す津軽半島、そして美術館を現場に生まれる経験と作品の一つ一つは、青森の地から現実の時空間における「列島」のもう一つの姿を照射し、これからの世界像を考えるための礎石です。その石でできた「みち(路)」はやがて、青森という一地域を超え、北方・南方世界、その先の「みち(未知)」の奥へとつながっていくことでしょう。

会期・会場

展覧会

津軽半島の3施設を会場として、土地の自然や民俗資料とのコラボレーションによる3作家の展覧会を実施します。

2015年8月28日(金)‐9月23日(水・祝)
石川直樹作品展示会場:大山ふるさと資料館


  • 《ARCHIPELAGO》(2009)

鴻池朋子作品展示会場:県立自然ふれあいセンター、六角堂休憩所(梵珠山)


  • 《12人のホイト》阪急うめだ百貨店展示風景(2015)

森永泰弘作品展示会場:外ヶ浜町中央公民館

  • 雲南省での宗教職能者トンバのレコーディング

※展覧会関連企画は、こちらのページをご覧ください。
※右記の期間、美術館にPRブースが設置されます。 8月1日(土)‐9月13日(日)


3作家によるワークショップ「とる、ぬう、きく」

石川直樹ワークショップ:「石川直樹の写真塾」

9月19日(土)、10月24日(土)、11月21日(土)
会場:外ヶ浜町中央公民館

鴻池朋子ワークショップ:「物語るテーブルランナー/青森編」

8月28日(金)、9月17日(木)、12月12日(土)
会場:外ヶ浜町中央公民館、青森県立美術館

森永泰弘ワークショップ:「善知鳥の伝説」

10月25日(日)、11月29日(日)、12月6日(日)
会場:青森県立美術館

成果発表展示

2016年3月中旬‐27日(日)
会場:青森県立美術館


参加作家

石川直樹(いしかわ・なおき) 写真家

1977年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。
人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。最近では、ヒマラヤの8000m峰に焦点 をあてた写真集シリーズ『Lhotse』『Qomolangma』 『Manaslu』 『Makalu』 (SLANT)を4 冊連続刊行。最新刊に写真集『国東半島』『髪』(青土社)がある。2015年1月25日~5月24日、ワタリウム美術館 にて『ここより北へ-石川直樹+奈良美智』展を開催。

鴻池朋子(こうのいけ・ともこ) アーティスト

1960年秋田市生まれ東京在住。1985 年東京藝術大学日本画専攻卒業後、玩具のデザインに携わり1998年より絵画、彫刻、アニメ、絵本など様々なメディアで現代の神話を表現し国内外で評価を得ている。
主な個展に2006年「第0章」大原美術館、2009年「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」東京オペラシティ(霧島アートの森巡回)他多数。主なグループ展に2009年「KAMI.Silence-Action」ドレスデン州立美術館(ドイツ)、2010年「釜山ビエンナーレ」釜山市立美術館(韓国)他多数。東北でのプロジェクトに2012 年~「東北を開く神話」(秋田県立美術館)、「美術館ロッジ」(森吉山避難小屋)、2014年~「物語るテーブルランナー」(北秋田市阿仁合他)。2015年10月個展「根源的暴力」神奈川県民ホール(神奈川)。

森永泰弘(もりなが・やすひろ) サウンドデザイナー/ミュージックコンクレート作曲家

東京芸術大学院博士後期課程単位取得満期退学後、渡仏し映画理論家・作曲家のミシェル・シオンに師事。帰国後、アジアの音楽文化を中心としたフィールド・レコーディングをベースに、音楽作品の制作やサウンドデザインを行う。また、録音技術史やアジアにおける音楽文化の観点から作品をCDとして自身のレーベルconcreteより継続的にリリースしている。
主な主催/参加した事業として2014年「Uterus」(マースカニングハム舞踊団で活動していたFo ofwa Dd'Imobilité振付の作品で音楽監督を担当)、「Ten Thousand Tigers」(シンガポールの美術家Ho Tzu Nyenによる作品で音楽を担当)他多数。
2015年には、シンガポールの演劇賞Life!アワードのサウンドデザイン賞ノミネート、アジアのサウンドデザインのパイオニアとして様々なプロジェクトに参加し国内外で活動している。

ページトップ

お問い合わせ

青森県立美術館「青森EARTH2015」係
〒038-0021 青森市安田字近野185
Tel: 017-783-3000
Fax: 017-783-5244
Mail: bijutsukan@pref.aomori.lg.jp

後援

青森市教育委員会、外ヶ浜町教育委員会、東奥日報社、陸奥新報社、デーリー東北新聞社、毎日新聞青森支局、読売新聞青森支局、NHK青森放送局、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、青森ケーブルテレビ、八戸テレビ放送、エフエム青森、コミュニティラジオ局BeFM、株式会社エフエムむつ

助成

一般財団法人 地域創造

協力

アートでオン!

ページトップ