映画監督 木村文洋


チラシ (PDF/2.1MB)

青森県立美術館は2014年度から、若く才能豊かな国内外のアーティストたちに、美術館の空間を最大限に活かした展示や企画を実施していただくプロジェクト「PHASE(ファーゼ)」※をスタートしました。

今年度は弘前市出身の映画監督・木村文洋に光を当てます。青森県六ヶ所村を舞台とした長編初監督作品『へばの』、17年間にわたる逃亡生活を続ける一組の男女の密室劇を中心にした第二作『愛のゆくえ(仮)』、そして3.11以後の社会で生きる三人の若者の姿を通じて「青森と東京とを結ぶ、現在日本の群像叙事詩」を描き出した最新作『息衝く』。

社会と個の関わりを鋭く問い続ける本県出身の若き映画監督がこれまで手がけた、エネルギーあふれる全三作品を上映いたします。

※「PHASE」はドイツ語で、「段階」や「相」を意味します。参加したアーティストたちの新たな「段階」への展開を支援し、青森県立美術館内の一つの場所が持つさまざまな「相」を探り出すことをねらいとしています。

プログラム

会場: 青森県立美術館 ★いずれも入場無料

2018年1月13日(土)

  • 10:30-「へばの」
  • 13:00-「愛のゆくえ(仮)」
  • 14:45-「息衝く」

2018年1月14日(日)

  • 10:30-「へばの」
  • 13:00-「息衝く」
  • 15:30- アフタートーク(約1時間): 木村文洋×木村友祐(作家)

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上映作品

〇「へばの」2008年/日本/81分

監督・脚本: 木村文洋 / プロデューサー: 桑原広考 / 撮影: 高橋和博 / 出演: 西山真来、吉岡睦雄、長谷川等、工藤佳子
青森県六ヶ所村。この地で父親と暮らす紀美と、地元の工場で働く彼女の恋人・治。結婚を間近に控えた二人は、子どもをもうけ、温かな家庭を築くというごく普通の幸せを思い描いていた。だが、ある出来事をきっかけに、その運命は大きく変わり始める。


〇「愛のゆくえ(仮)」2012年/日本/86分

監督: 木村文洋 / 脚本: 前川麻子、木村文洋 / 撮影・プロデューサー: 高橋和博 / 出演: 前川麻子、寺十吾
ある事件の全国指名手配容疑者として、人目を避けて生きる男・浩司と、偽りの名で社会生活を送りながら男を生かし続ける女・陽子。2011 年3 月11 日の東日本大震災から1 年経った春のアパートの一室。いつもと同じようで少し違うお互いの様子。17 年間におよぶ2 人の逃亡生活に終止符を打つ長い夜が始まる。


〇「息衝く」2017年/日本/130分

監督: 木村文洋 / 脚本: 木村文洋、杉田俊介、兼沢晋、中植きさら、桑原広考 / プロデューサー: 桑原広考、中植きさら、木村文洋 / 撮影: 高橋和博 / 撮影・照明:俵謙太 / 俗音:近藤崇生 / 編集:上田茂 / 音楽:北村早樹子 / 出演: 柳沢茂樹、長尾奈奈、古屋隆太、木村知貴、齋藤徳一、西山真来、川瀬陽太、坂本容志枝、小宮孝泰、寺十吾
3.11から数年が経過した東京。自然、地域のつながりに支えられた暮らしから離れ、後ろ盾のない都市生活の中に身を置く三人の若者。彼らをつなぎとめる新興宗教団体「種子の会」。東京と郊外そして地方(青森)の風景の中で、生の実感を求めてひたすら生きる三人の姿から、現代日本の肖像が描き出されていく。


木村 文洋(きむら・ぶんよう)/映画監督
© 伊藤華織

1979年、青森県弘前市生まれ。大学在学中、映画サークルに所属し、自主映画を制作すると共に、京都国際学生映画祭運営に携わり、国内外の映画の上映を行う。2003年、『ラザロ-LAZARUS-』(井土紀州監督)にスタッフとして参加。2007年、上京し、長篇初監督作品となる『へばの』を手がける。『へばの』(2008)は第38回ロッテルダム国際映画祭ブライト・フューチャー部門正式出品作品。第2作『愛のゆくえ(仮)』(2012)は第25回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門正式出品作品。最新作は『息衝く』(2017)。


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アフタートーク: 木村文洋×木村友祐

2018年1月14日(日)

  • 15:30- アフタートーク(約1時間): 木村文洋×木村友祐(作家)

木村文洋監督が、その小説から強い刺激を受けてきた八戸市出身の作家・木村友祐さんをお招きし、互いの作品について語っていただきます。映画界と文学界で目覚ましい活躍を見せる同郷のクリエーター同士の夢の対談です。

木村 友祐(きむら・ゆうすけ)/作家
© 尾島敦

1970年、青森県八戸市生まれ。2009年、八戸を舞台にした「海猫ツリーハウス」で第33回すばる文学賞受賞。ほかの作品に『聖地Cs』(新潮社、2014年)、『イサの氾濫』(未來社、2016年)、『野良ビトたちの燃え上がる肖像』(新潮社、2016年)、最新刊『幸福な水夫』(未来社、2017年)がある。詩人の管啓次郎氏の呼びかけではじまった、2020年までの期限付き文学賞「鉄犬ヘテロトピア文学賞」の選考委員。


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