2006年 韓国最高の作品「ギョンスク、ギョンスクの父」

2006年、韓国演劇界で数々の賞を総なめにした最高の話題作「ギョンスク、ギョンスクの父」が、青森県立美術館シアターに登場する。
この作品は、韓国で6ヶ月という前代未聞のロングラン公演を行った作品となった。
物語は、韓国が植民地支配、朝鮮戦争、そして高度成長と、激動の歴史をたどり、韓国人の心から切り離すことのできないテーマを背景にしながら、笑いあり、涙あり、と続く。
出演者は、現在の韓国の演劇や映画界のトップランナー集団であり、韓国映画に興味がある方であれば、必ず画面で見たことがある面々です。
青森県立美術館シアターにおいて、レベルの高い作品、演技、舞台美術、韓国語に触れ、言葉では言い表せない何か、「something!」を感じてみよう。

「ギョンスク、ギョンスクの父」受賞歴
芸術賞、東亜演劇賞作品賞4個部門受賞、大山文学賞戯曲賞、ヒソ演劇賞期待される演劇人賞、評論家協会が選ぶ今年のBEST3選定



ギョンスクが生きた時代

この劇の主人公ギョンスクは、1945年前後に生まれ、日本の植民統治時代から朝鮮戦争の混乱が収拾される1940 - 1970年代の激動の韓国現代史を生きた女性だ。1945年に太平洋戦争が終結し、日本の植民統治から解放されたものの、ただちに米ソによる分割進駐が始まり、朝鮮半島は南北に分断された。さらに1950年6月25日、朝鮮戦争が勃発。ギョンスクの家族を含む南 (大韓民国) の国民は、南々へと避難しなければならなかった。肩に銃を担ぐことができる男達は全員軍隊に強制召集され、当時、戦争未亡人は50万人に達したという。男不在のため、女性たちは生活に窮し、やむなく売春や乞食をする者も少なくなかった。混乱の3年間が過ぎ、戦争が休戦すると、南 (大韓民国) は急速な経済成長を図る。ソウルを中心に産業化・都市化が進み、それに伴って社会・文化全般に急激な変化が進行した。戦争は終わったが、混乱の時代は続いた。これは朝鮮半島にいまだに残る休戦ラインのように、いまだ終わることのない陣痛なのである。北朝鮮はいまだに核を開発し、大韓民国はいまだに防禦体制だ。結局、我々はシーシュポスの末裔なのかもしれない。戦争はまだ終わっていない。いまだに不在中のギョンスクの父のように。

あらすじ

朝鮮半島が日本の植民地であった時代、夢を追って生きろという父(ギョンスクの祖父)の言葉に、父と継母から逃げるように家を出たギョンスクの父は、結婚後も妻と娘 (ギョンスク) をほったらかして放浪の生活を続ける。
1950年、朝鮮戦争が勃発する。「自分の身は自分で守れ」と言い残し、家族を残して一人避難してしまう父。長鼓(チャンゴ)と握り飯を手に。
3年後、朝鮮戦争が休戦した年の夏。巨済島の捕虜収容所を釈放された父は、避難の際に命を救ってくれたゴッホ兄貴を連れて家に帰ってくる。しかし父は借りを返すために、母娘が守り通した家の権利書をゴッホ兄貴に渡し、再び放浪の旅に出てしまう。家には母娘と、見ず知らずのゴッホ伯父さんだけが残される。
2年後、父がひょっこり戻ってくる。父の不在中にゴッホ伯父さんの子を身ごもったギョンスクの母は、甲斐甲斐しく父の世話をする。しかし父はすぐにまた家を飛び出してしまう。結局、母娘はゴッホ伯父さんの言葉に従い、父との縁を断ち切るかのように新しい家に引っ越す。
しかし母の臨月が近づいた頃、父はまた突然母娘の前に姿を現す。それもギョンスクとあまり年の変わらない若い妾を連れて…。間もなく産気づいた母は男の子を産むが、赤ん坊はすぐに死んでしまう。そして若い妾に捨てられた傷心の父は、また一人旅立つ。
時が経ち、ギョンスクの卒業式。久しぶりに集った家族は、生死もわからぬ父の安否を気遣う。一人佇むギョンスクの前に、老いた父がひょっこり姿を現す。父はギョンスクに卒業祝いを手渡し去ろうとするが、ギョンスクは生まれて初めて父を引き止める。だが父は去っていく。
ギョンスクは長い陣痛の末に男の子を出産する。ギョンスクの胸に抱かれ、静かに涙を流す赤ん坊。その顔はギョンスクの父に生き写しだ。
文責:劇団コルモッキル

CAST,STAFF

CAST

STAFF

父/キム・ヨンピル (金英弼)
母/コ・スヒ (高秀喜)
ギョンスク/チュ・イニョン (朱仁英)
ゴッホ伯父さん/キム・サンギュ (金相圭)
ジャヤ/ファン・ヨンヒ (黄永熙)
中華野郎/アン・ソンイル (安聖一)
祖父・婿/キム・ドギュン (金度均)
祖母・看護婦/コン・バンヒョン (権芳賢)
医者・キリスト/キム・ドッキョン (金徳玄)
作・演出/パク・グニョン (朴根亨)
照明/キム・ヘヨン (金海龍)
音響/チェ・ウンソン (崔恩宣)
進行/キム・デヨン (金大栄)
翻訳/石川樹里

会場・公演日程

会場


青森県立美術館シアター

日時

2007年9月1日(土)
(1) 開演 14:00 (開演20分前に開場)
(2) 開演 18:00 (開演20分前に開場)

2007年9月2日(日)
開演 14:00 (開演20分前に開場)

チケット料金

前売り: 一般ペア3,600円 一般2,000円 学生1,000円
当日:一般ペア4,000円 一般2,500円 学生1,500円
『ギョンスク、ギョンスクの父』と『ソウルの雨』(青森公演)のセット券:3,000円 (前売りのみ)

9月1日 (土) 18:00開演の終演時刻は、19:45前後を予定しておりますが、変更になる場合もございますので、この回に限り、終演時刻にあわせて青森駅行きシャトルバス (300円) をご用意いたします。公演日の3日前までに実行委員会までご連絡下さい。

「ギョンスク、ギョンスクの父」のチケットをお持ちのお客様には、公演日に限り、青森県立美術館常設展のチケットを団体料金でお買い求め頂けます。チケットの有効期限は9月28日までです。青森県立美術館常設展のチケットをお持ちのお客様は、公演の当日券を割引料金 (一般100円・学生60円引き) でお買い求め頂けます。 (当日券の販売がある時に限らせて頂きます。)

メンバーシッププログラム会員割引
一般・学生:前売料金の100円引き/一般ペア・セット券:前売料金の200円引き
割引チケットは、事前にご予約いただき、当日美術館にお越し頂いた際に料金と引き替えでお渡しします。ご予約は美術館総合案内カウンターもしくは下記問い合わせ先にて承ります。
当日受付も承りますが、チケットが売り切れる場合がございますので、お早めにご予約くださいますようお願いいたします。
メンバーシッププログラムの詳細につきましては、入会のご案内をご覧下さい。

チケット取扱

  • 青森市
    さくら野青森店/サンロード青森/成田本店しんまち店
  • 弘前市
    日弘楽器/紀伊國屋書店/弘前大学生協
  • 八戸市
    三春屋/さくら野八戸/ラピア長崎屋八戸店
  • ローソンチケット (Lコード22845)
  • 青森県日韓演劇交流実行委員会 (電話予約のみ)
  • 青森県立美術館 (電話予約のみ)

※2007年8月1日 (水) より前売券販売開始


主催・助成

主催:劇団コルモッキル、青森県日韓演劇交流実行委員会、青森県立美術館
助成:韓国文化芸術委員会
後援:在日本大韓民国民団青森県地方本部


お問い合わせ

青森県日韓演劇交流委員会(青森県立美術館内)

住所 〒038-0021 青森市安田字近野185
Tel 017-783-5243
Fax 017-783-5244
E-mail pa-varts@aomori-museum.jp
※お手数ですが、件名「ギョンスク」として下さい。


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