ワークショップ1 ワークショップ2 ワークショップ3
油絵に興味があるけれど、油絵の具を使ったことがないという方を対象に油絵の具に触れ、基本的な技法を体験するワークショップを行いました。

実際に、油絵の具の画材セットをはじめて見る方が大半で、道具の説明など熱心に聞いてくれていました。
初めてみる油絵の具に「油絵の具って臭い!?」、「色を混ぜ合わせると暗い色になっていく」、「オイルをいっぱい混ぜると透明になっていく」など、いろいろと感じていただいたようです。

今回は、企画展関連イベントということもあり、展示されている作品に読み取れる描き方を4つを体験していただきました。
現在、展示されている作品のなかにも、板に油彩で描かれている作品も多いため、支持体には、板に下地材を塗ったものを選び、画面を4分割して使用しました。さらに、描き方によって見え方や色合いが変わることを感じてもらうため、3色(色は自由)のみで描いてもらいました。

まずは、「ペインティングナイフで描く」です。
筆とは違う、感触、タッチを感じてもらうために、絵の具を盛り上げたり、削ったりしながら塗ります。
これは、現在展示されている海老原喜之助氏の《雪中行軍》という作品にも見られます。

次に、「点描」です。
パレット上で色を混ぜるのではく、画面上の点の構成で鮮やかな色味のまま表現するという描き方を体験していただきました。
「紅葉をイメージしました」、「青と黄色で離れてみたら、緑になるかしら」、「規則正しく点を配置したらどうなるだろう」など、それぞれのイメージで色彩の構成を工夫されていました。
この描き方は、実は展示作品の随所に見ることができます。

3つめは、「ぼかし」です。
よく空の表現などに用いられますが、これには皆さん少し苦戦されたようです。
うまくぼかせるように少しアドバイスをしたところ、「なるほど~」と驚かれていました。

4つめは、「ドリッピング」です。
現在、展示している堂本尚郎氏の《1959-5》という作品に近い、緩めに溶いた油絵の具で自然な絵の具の流れでの表現を体験してもらいました。

参加者の皆さんには、同じ条件で描いていただきましたが、どれもこれも個性的で一つとして同じものは、ありませんでした。
簡単な技法の組み合わせで構成されたものですが、素敵な作品が出来上がっていました。
この板は、お持ち帰りいただき、ぜひご自宅などに飾っていただきたいですね。

技法の体験後に担当学芸員と実際に展示室へ行き、技法が使用されている作品を解説いただき、みなさん食い入るように作品を鑑賞していました。

参加された方々からは、「油絵を体験してから作品をみると、画家たちはなんて難しいことをしてきたんだろう」、「同じような道具を使って、ここまで表現できるってすごいことなんだ」など、作品をみて改めて感じるところがあったようでした。
だいぶ駆け足で、すすめたワークショップも、あっという間に2時間が過ぎました。

油絵の体験、展示鑑賞を楽しまれたお客様からは、「楽しかった」、「またやりたい」などのお声をいただき、これを機会に油絵をはじめられたり、作品鑑賞が楽しくなったなど感じていただければと思います。
油絵を描いてみたいけど、「道具をそろえるのもなぁ」、「きっかけがないなぁ」、「どんなものか試してみたい」など、思っていた参加者の方には、ちょっとした刺激になったのかもしれませんね。

参加者のなかには、県美で開催した、ほかのワークショップやプロジェクトでお見かけした方もいて、リピーターになってくれているというところも嬉しかったです。
参加していただいた皆様、ありがとうございました。
by 普及スタッフ |  2017年10月22日 16:26  | 日本と青森の近代洋画展

トラックバック

トラックバックURL: http://www.aomori-museum.jp/ja/blog/1677/trackback