2000年後のミニワークショップ開催中

ミニワークショップの様子1 ミニワークショップの様子2 作品例
美術館の地下2階にエレベーターで下りると、目の前に現れるストーンサークル。今年度の「アートイン三内丸山遺跡プロジェクト」を手がける柴川敏之さんの、2000年後の未来遺跡をイメージした作品です。
この作品のお好きな部分を和紙か布に写し取ってお持ち帰りになれるミニワークショップを、会期中の第2、第4日曜日に開催しています。参加費無料で、所要時間も5分から10分程度。市販の掛け軸棒を使えば、タペストリーや掛け軸にして飾ることもできます。
アーティストの作品を拓本にとり、お部屋に飾れる、しかも無料で。なんとお得!太っ腹!
このストーンサークルには、身の回りにある様々な物が埋め込まれています。時計、缶のプルタブ、蚊取り線香、カセットテープ、TOYOTA・・・
子どもだけでなく大人の方も、いちばんいい部分を持ち帰ろうと真剣に場所を選び、ローラーを転がしていきます。白い紙や布にだんだんと形が現れる様子を見るのは、子どもも大人も楽しいものです。
和紙の場合は、お家に帰ってから色をつけるのも面白い!その場合は、裏から霧吹きで水をかけてからジュース状にした絵の具を塗ってくださいね。
次の週末は、特別に土曜日にもこのミニワークショップを開催します。三内丸山遺跡で25日、26日に行われる縄文秋祭りにあわせて、2日間開催するものです。遺跡では、別に、発掘をイメージしていろいろな物を拓本にとるミニワークショップも行います。どちらも無料で、開催時間内(10時~15時)であればいつでも参加できますので、ぜひ両方のミニワークショップを体験してみてください。

2000年後の未来遺跡を発掘しよう!(10月13日)

遺跡へ移動 発掘中 現代の子どもを発掘!?
去る10月13日に、ワークショップ「2000年後の未来遺跡を発掘しよう!」を行いました。
これは、「2000年後の三内丸山遺跡」に眠っているものを未来の人になったつもりで発掘してみようというもの。発掘するものは、私たちが現代社会の中で身近に目にする品々、使う道具は、スコップならぬローラー!この日は、友人同士で参加してくれた中学生やご家族連れなどが「2000年後の未来遺跡での発掘」を体験しました。
美術館に集まった参加者たちは、まず、講師の柴川敏之さんの案内で「2000年後の美術館」に展示されている様々な現代の品々の化石(作品)を見て回りました。その後、「発掘作業」をするために「2000年後の三内丸山遺跡」へ移動!この日の発掘現場は、大型竪穴住居前の2箇所。白い帆布で覆われていて、下に何があるかわからないようになっています。
ここで、インクをつけたローラーを渡された参加者が、帆布の上をローラーでコロコロすると、隠れていた現代の品々の形がその帆布に浮かび上がり・・・。色を失って形だけが残った「布の化石」の「出土」です。
タイヤ、ロープ、ハンガー、蚊取り線香、鍵、ハサミ、携帯電話、フロッピーディスクなど、たくさんの品物が出てきたうえ、最後には「現代人の化石」!?までも「発掘」し、この日の作業は無事終了!
長さ9メートルの「布の化石」5枚が完成しました。
秋晴れの空の下、本物の遺跡の中での「発掘」ワークショップは、身の回りにあふれるいろいろな物をあらためて意識した時間となりました。
2000年後に、本当に現代の品物や人骨が土の中から発見されたら、未来の人は何を思うでしょう。私たちが三内丸山遺跡で縄文時代を思うように。現代社会をうらやましく思うのか、悲惨な時代だったと思うのか。それとも、発掘してくれる人類は既に滅び、私たちの社会が存在したことの証である物たちは土の下に埋もれたままなのか。

今回制作した「布の化石」は、9月の「2000年後の縄文キャンプ」で制作したものとあわせ、さらに、10月25日と26日の縄文秋祭りにおいても「発掘ミニワークショップ」を行って数を増やし、12月に美術館アレコホールの壁に展示する予定です。ミニワークショップは、2日間とも三内丸山遺跡(雨天時は縄文時遊館)で10時から15時までの間行います。どなたでも自由に参加できますので、お気軽に「発掘」(拓本)体験をお楽しみください。

2000年後のステンドグラスを作ろう!(10月11日)

拓本 色づけ ステンドグラス
去る10月11日に、ワークショップ「2000年後のステンドグラスを作ろう!」を行いました。
ただの「ステンドグラス」ではありません、「2000年後のステンドグラス」とは?
作業のステップ1は拓本です。身近な物を現代の象徴と考え、2000年後の人の立場から、身の回りにある物のかたちを和紙に写し取りました。これで2000年後にあらわれた「紙の化石」のできあがりです。
ステップ2は、「紙の化石」への色づけです。2000年後の未来をイメージして、絵の具で自由に色をつけました。
このとき、「紙の化石」の裏から色をつけるのがミソ!これは仏画や日本画で使われる手法で、版画では棟方志功さんが初めて手がけたといわれています。そこで、絵の具が乾くまでの間、美術館の棟方志功展示室に飾られている、裏彩色を施した作品を鑑賞しました。
こうして完成した作品を、参加してくれた子どもたちには持ち帰るのをちょっと我慢してもらい、美術館1階のコミュニティーホールの窓に貼り付けたところ・・・まるでステンドグラス!「2000年後のステンドグラス」の完成です。この展示は、12月末まで続ける予定です。今年のクリスマスは、美術館のコミュニティーホールで2000年後の世界に思いをはせながら過ごすのはいかがでしょうか。
また、色をつけた「紙の化石」を絵手紙にして、なんと!棟方志功展示室に展示します。裏彩色を使って子どもたちが作った作品を、棟方志功さんもきっと喜んでくれることでしょう。

子どもたちが色づけしたように、2000年後の世界がばら色でありますように。

2000年後の縄文キャンプと夜の美術館探検ツアー(9月28日/2日目)   

魚釣り 記念撮影1 記念撮影2
キャンプ2日目の朝。
みんな、前日に作った「2000年後の縄文服」を着て集合!
朝食後、鹿の角を材料にした釣り針作りに挑戦しました。縄文時代の釣りは、魚が餌と一緒に針を飲み込むことで釣れる仕組み。今回の獲物はニジマスなので、繊細な針に仕上げなければなりませんでしたが、三内丸山遺跡保存活用推進室職員の指導の下、全員時間内に完成させることができました。
さおと釣り糸も準備し、特設の釣堀に移動して、本当に魚が釣れるか実験開始。釣れた人も釣れなかった人も、最後には、残ったニジマスを網ですくって全員に持ち帰ってもらいました。生の魚に触れるのは初めてだった人もいたはず。でも、みんな、自分が網ですくった魚はちゃんとつかんでビニール袋に移していましたよ。
最後に、柴川さんからまとめのお話。
2000年後から見ると、縄文時代も現代も同じ過去。みんなが今回、生活の一部を体験した縄文時代のそのまた昔から歴史は続いていて、現代に至り、そして未来へとつながっていく。そして、みんなが生きている一瞬一瞬は時間の最先端であり、これからどんな未来に向かって進んでいくかは、みんなの舵取り、生き方にかかっている。未来に何を残したいか、どんな世界にしたいか、一人ひとりに考えてもらいたい。
柴川さんのメッセージがみんなの心に届いたことを信じています。

今回、スタッフとして多大なるご協力をいただいた三内丸山遺跡応援隊や美術館サポートスタッフなどのプロジェクト・サポーターのみなさん、たいへんお疲れ様でした。ありがとうございました。

2000年後の縄文キャンプと夜の美術館探検ツアー(9月27日/1日目)

発掘作業 布の化石 探検ツアー
去る9月27日と28日、アートイン三内丸山遺跡プロジェクトの一環として、「2000年後の縄文キャンプと夜の美術館探検ツアー」を行いました。
三内丸山遺跡を会場にしたワークショップと夜の美術館ツアーを縄文時遊館に宿泊して1泊2日で行おうというこのプログラム、遺跡・美術館まるごとを舞台に、縄文時代から41世紀までタイムトラベルし、歴史とアートの両方を楽しもうというかなり欲張った(無謀な?)企みに、小学5年生から中学3年生までの35人(1人、体調不良のため当日キャンセルでした、残念!)が参加してくれました。
27日の午後1時に参加者集合。みんな、ワクワクドキドキが入り混じった表情で、緊張感が漂います。付き添いのご家族にも若干不安の表情が…。
実は、宿泊を伴った夜のメニューを含んだプログラムは今回が初めての試みで、スタッフもまた別の意味でドキドキしながらのスタートでした。
1日目の午後は、プロジェクトを手がけるアーティスト柴川敏之さんを講師に、ワークショップ「2000年後の未来遺跡を発掘しよう/2000年後の縄文服を作り」。
柴川さんが、桐の箱に収められた2000年後の携帯電話や眼鏡の化石(作品)を取り出すと、みんなの顔がいっせいに輝き始めました。
続いて、みんなで現代の身近な品物を「発掘」する作業へと移りました。この日は雨が降ったりやんだりとめまぐるしく変化し、気温も10月下旬並みに肌寒いあいにくの天気だったため、残念ながら、屋外の遺跡園路で予定していた「発掘現場」を縄文時遊館の中に変更。
縄文時遊館の通路に設けた「2000年後の未来遺跡の発掘現場」は、幅90センチ長さ約9メートルの帆布で隠されています。スコップの代わりにインクをつけたローラーを持ってその上で転がすと、見たことのある形が次々と浮かび上がってきました。ハンガー、タイヤ、ロープ、蚊取り線香、などなど。みんなで「発掘」したものは帆布にその形をとどめ、見事に「布の化石」ができあがったのでした。
次に挑戦したのは「2000年後の縄文服作り」。「未来遺跡」に並んでいたものからそれぞれが好きなものを選び、布にその形を写し取った後、背中には、三内丸山遺跡から出土した本物の土器のかけらをワンポイントとして写し取りました。この服を着て「2000年後の縄文人」(?)に変身!
夕食は、スタッフが用意した雑穀入りご飯、野菜といのしし肉の鍋、みそをつけたきゅうり。きゅうりは売り切れ、ご飯も鍋もお代わりしてみんなおいしそうに食べてくれました。
食事の後、美術館探検ツアーに出発。懐中電灯を手に真っ暗な遺跡内園路を歩いて美術館へと向かいます。途中、「2000年後のノボリ」を見ながら、シンボルマークのネオンが闇に浮かび上がる美術館に到着しました。ここから、柴川さんの案内で「2000年後の美術館」探検へ!現代の品々が「化石」となって並ぶ「41世紀の美術館」は、他に誰もいなくて、本当に2000年後にタイムスリップしたかのようでした。
2000年後から現代に戻った後は、さらに縄文時代へタイムトラベル。火おこしを体験し、長い夜が更けていきました・・・

ようこそ、2000年後の美術館へ

F通路 展示室L プロジェクトルーム
秋のコレクション展と同時に9月23日にスタートしたアートイン三内丸山遺跡プロジェクト。県立美術館と三内丸山遺跡をまるごと2000年後に変えようというこの企画、中心になるのは、展示室へ向かうエレベーターを下りるとすぐ目に飛び込んでくる、ストーンサークルのような「2000年後の発掘現場」です。9月の中旬からずっと「発掘作業中」でしたが、ここから多数出土した現代の品々の化石(作品)が、今は、美術館と遺跡の各所に展示されています。
中でも、たくさんの化石(作品)を見ることができるのが、地下2階の展示室Fからの通路の土壁。私たちがよく使っているものや、見覚えのあるキャラクター人形の化石たちが地層に埋もれて飛び出しているように見えます。さあ、あなたは何をみつけることができるでしょう。
また、展示室Lでは、三内丸山遺跡出土品の土器、土偶、矢じりなどと、現代の品々の化石(作品)が、一緒になって展示されています。2000年後の人から見ると、どちらも同じ過去の遺物。未来人になったつもりで、自由に想像しながら見てみてください、今まで気づかなかったところが見えてくるかもしれませんよ。
ところで、真ん中の写真のみなさん、展示室Lでしゃがみこんで何かをのぞきこんでいます。なぜ??
実は、県立美術館は、遺跡の発掘現場のような「土の大きな溝」に「凹凸の白い構造体」をかぶせるという発想で設計されていて、展示室Lの白い壁と土の床の間には隙間があるんです。今、ここの壁をある人?たちが支えています。知りたい人は地下1階の展示室LへGO!
さて、今回のプロジェクトに関する情報は、7番エントランス横の踊り場をプロジェクトルームとしてそこに集約していくことにしています。徐々に情報を増やしていきますので、美術館にお越しの際は、プロジェクトルームにも足をお運びください。招き猫がお待ちしています。

美術館のほか、縄文時遊館縄文ギャラリーや遺跡展示室にも化石(作品)を展示しています。あわせてお楽しみください。

2000年後のノボリ

2000年後のノボリ 近隣町会のみなさん ノボリの様子
アートイン三内丸山遺跡プロジェクトで制作を進めてきた「2000年後のノボリ」。
番号書きや拓本取りを経てついに完成し、19日から、三内丸山遺跡と美術館をつなぐように、遺跡内園路沿いに150本並んでいます。
150個のベースに水を入れ、位置を決め、ポールをセットしていく設置作業は、30度近い気温の中、西近野町会・三内丸山町会・稲元第二町会のみなさん、プロジェクト・サポーターなど、約20人の方々のおかげで、順調に進めることができました。本当にありがとうございました。
風にたなびくノボリがずらりと並んでいる様は、秋晴れにオレンジ色が映え、壮観です。
ノボリには、身の回りの品々や青森らしい物を拓本にとっています。同じ物でも、違う角度からとった拓本では、難易度が異なります。答えを考えながら、三内丸山遺跡と美術館の間を散策してみてはいかがでしょうか。(答えは美術館にあります。)
三内丸山遺跡と美術館の間で無料シャトルバス運行中ですので、お帰りはシャトルバスをご利用ください。

未来遺跡制作開始

未来遺跡制作
2000年後の未来遺跡制作が美術館の地下2階で始まりました。
展示室へ向かうエレベーターを下りると、そこにストーンサークル状の2000年後の発掘現場が現れます。ここから発掘された出土品が美術館全体や三内丸山遺跡エリアにちらばっているという想定で、順次、展示作品が増殖していきます。
現在、未来遺跡公開制作として柴川敏之さんが展示作業を行っていますので、姿を見かけたらお気軽にお声がけください。

プロジェクト・サポーター研修会(9月7日)

アートイン三内丸山遺跡プロジェクト「柴川敏之|2000年後の未来遺跡|三内まるごとミュージアム」を一緒につくり上げていただくプロジェクト・サポーターの研修会を開催しました。
県立美術館サポートスタッフ研修会も兼ねて、約30名強の方が参加。
まず、柴川さんから、これまでの展覧会やワークショップなどの活動についてお話していただきました。最初はご自身一人や友人知人で作業していた活動が、ボランティアスタッフと一緒に活動するようになるに従って、ボランティアスタッフからアドバイスをいただいたり、大規模なプロジェクトが可能になったりと、柴川さんの活動にボランティアスタッフが大きな影響を与えているとのこと。
その後、現代の身近なものを拓本にとるワークショップを体験。紙や布にインクをつけたローラーでものの形を写し取る、という単純な作業でありながら、浮かびあがる形の面白さを再発見したり、インクの濃淡による印象の違いを感じたりと、「紙の化石」「布の化石」作りを楽しんでもらえたようでした。
ワークショップ体験の後は、時間のある方が残り、ノボリのクイズ問題となる拓本作業を開始しました。同じものでも、違う角度から拓本をとることで難易度が異なります。ノボリは、美術館と三内丸山遺跡をつなぐ園路沿いに並べられ、答えは美術館で発表する予定です。問題は20問。身近なもの、青森らしいものなど、どんな問題になるか、どうぞお楽しみに。

ノボリ制作中

9月23日から開催する「アートイン三内丸山遺跡プロジェクト 2000年後の未来遺跡|三内まるごとミュージアム」。
このプロジェクトでは、三内丸山遺跡の中の、遺跡と美術館をつなぐ園路沿いに「2000年後のノボリ」150本を立てる予定です。
ノボリには、身近な物や青森らしい物を拓本にとり、何の拓本かを問題にしたクイズ20問をつくります。
このノボリにつける問題の番号、実は手書き・・・
美術館スタッフ、ボランティアのみなさんのご協力で、完成まであとわずかとなりました。
なかなかの出来栄えだと思いませんか?
番号を入れたら、次はいよいよ拓本の作業が待っています。
どんな問題になるのか、楽しみにお待ちください。